東京バレエ団が三島由紀夫×ベジャールの大傑作『M』を10年ぶりに上演、新キャストを得て清新な舞台に
本年2020年は作家・三島由紀夫の没後50年にあたる。3月に映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」が公開されるなど、あらためて三島が注目されている。その記念すべき一年のハイライトと称しても過言ではないのが東京バレエ団『M』である(10月24、25日に東京文化会館、11月21日に神奈川県民ホールにて上演)。巨匠振付家モーリス・ベジャールが作家・三島を題材に創作した同作は1993年に世界初演された。海外でも上演し、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラなどに招かれて披露したバレエ史に残る傑作だ。今回10年ぶりの上演となるだけに期待が高まる。