5年越しに紐解かれる最初の
〈物語〉 「傷物語〈 I 鉄血篇〉」キ
スショット役・坂本真綾インタビュー
第1回

 「傷物語」は、シリーズ主人公・阿良々木暦と、鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼、怪異の王であるキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(後の忍野忍)の運命の邂逅(かいこう)を描く、シリーズの原点ともいうべき作品だ。今回は、本作最大のキーマンとなるキスショット役の坂本真綾にインタビューを敢行。12年放送のテレビアニメ「偽物語」から約4年間演じ続けてきたキスショット(忍)への思いや、本作の見どころをたずねた。

――2010年の製作発表から、実に5年余りを経て、ついに劇場公開となる「傷物語」3部作ですが、公開を目前に控えた現在の心境はいかがですか?

坂本:私は「傷物語」の映画化と「偽物語」のテレビアニメ化に際し、キスショット役としてオーディションを受けました。オーディションは、さまざまな年齢のキスショットを演じ分けるという内容だったので、「傷物語」への出演がメインになるのかなと思っていました。その時のオーディションには「傷物語」の監督である尾石達也さんもいらしていて、私を推してくださったとうかがっています。

 そして、いつ「傷物語」を収録するんだろうと思いながら、気がついたら5年が経過していました(笑)。5年前は私自身も、まさかこんなにさまざまな形で忍(キスショット)を演じることになるとは思ってもいませんでしたね。みなさんの「見たい」という気持ちと、制作サイドの「作りたい」という気持ちが合致して、こんなにも長い間シリーズを継続できたことが、とても幸せです。

 今回の収録に際し、5越しでようやく尾石監督にお会いできました。「この方が、私と忍を引き合わせてくれたんだ」と思うと、感慨深いものがありました。

――忍(キスショット)というキャラクターとの出会いは、坂本さんのキャリアの中で、どのような意味合いを持っていましたか?

坂本:それまで私は、小さい子どもの声を演じたことがあまりなかったので、忍役に選んでいただけたことは、とても意外でした。「本当に私でよかったんだろうか」と思うこともあり、ずっと、もがき苦しみながら演じてきました。〈物語〉シリーズは、私にとって、新しい挑戦であり勉強をさせていただいている場です。

 そんな中で、普段アニメを見ないような方からも「おもしろい作品に出演しているね」と言っていただく機会が多くなり、気がつけば〈物語〉シリーズは、私にとっての代表作のひとつになっていました。私自身も、普段からアニメを見る方ではないのですが、オンエアを見ると、今までに見たことがない演出にビックリさせられます。セリフの内容と、表面上合っているわけではないカットが挿入されたり、難しい言葉を絵や文字で緩和するような表現があったり……。たとえば、本当なら街にはたくさん人が溢れているはずなんですが、〈物語〉シリーズでは誰も描かれていない。それによって非日常的な不気味さが表現されている。まるでミュージッククリップのような(キャッチーな)画面づくりがされているので、そこが普段アニメを見ない方にも支持される一因なのかなと思います。

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