取材:斉藤ユカ

ヒット曲満載!BENNIE K初のベストアル
バム!

今作『BEST OF THE BESTEST』制作にあたって、選曲のポイントは?

CICO
シングルはもちろんなんですけど、5枚のアルバムを出してきた中でターニングポイントになった曲を入れたいな、と。私たちが歩いてきた道のりが見える作品にしたくて。イメージとしては、デビューしてから撮り続けてきた写真の中から、とりわけ思い出深い18枚を選んだような感じですね。
YUKI
例えば「弁慶&牛若丸」はBENNIE Kの名前の由来を歌った曲だし、「なごり夏」や「Okay」はファン人気も高くて自分たちでも思い出深いし。そうやって選んでいったら、意外に悩まずに絞り込めました。

とはいえ、1stアルバムから「SILENCE」が収録されたのは意外でした。

YUKI
そうですよね。でも、次の曲が「モノクローム」だということに実は大きな意味があるんです。
CICO
アルバム全体のテーマとして、過去と現在をつなぐ構成にしたいなと思ったんですね。「SILENCE」も「モノクローム」も、実は同じように自分たちの内面と向き合って作り上げた楽曲なんです。でも、時間が経過したことによって、表現のベクトルがこんなにも違うんだよっていうのを示したかったし、 そうやって私たちが手にしたポジティブさをみんなにも感じてもらいたくて。まぁ、人間としての内面を大切に音楽を作りたいっていう気持ちは、今も昔も同じなんですけどね。

BENNIE K のそうしたスタンスを考えるに、ベスト盤はもっと内省的な内容になるだろうと実は予想していたのですが、意外にも明るい印象でビックリしました。

CICO
うちのDISCO先輩(ディレクター)が、“なんだ~安心した~”って言ってたのは、選曲がエキセントリックな方向にいかなかったからなのかな(笑)。
YUKI
そうかも。もっと暗い曲ばっかり選ぶと思ってたんだろうね(笑)。

だいたい1曲目がいきなり超アッパーな新曲「チャクラ」ですからね。

YUKI
これは去年、沖縄で録ったんです。アルバム後のツアーがすごく楽しくて、その時みんなで感じていた疾走感とか開放感とか、突き抜けた感じを形にしたいねって盛り上がっちゃって。そうなると、これは東京のスタジオで作るような曲じゃないな、と。じゃあ沖縄?みたいな(笑)。
CICO
いいねぇそれ!!って盛り上がって、決定が下るまですんごく早かった(笑)。

ビートとメロディーがふたりの声にしっかり乗っていて、かつ楽しい混沌を具現化したようなサウンド。この曲で新たなBENNIE Kミクスチャーに出会えますね。

YUKI
まさに新たなステップというか、次のステージのBENNIE Kをイメージしてトラックを依頼したんですよ。そのイメージが明確だったので、曲調とか歌詞も目が覚めるような感じがいいなと思っていて。
CICO
考えたら、デビュー前はこんなふうに自然に生まれてきたアイデアを、素直に形にしていくのが普通だったんですよね。いつの間にかそれがなかなかできていなかったことに、「チャクラ」を作って気が付きました。今回ベスト盤を作って、計らずもひと区切りしたじゃないですか。“シーズン1終了!”というか(笑)。だからシーズン2では、またこんなふうに、自然なスタンスで音楽と向き合っていけたらいいなと思ってるんですけどね。

6月8日からの『BENNIE K Funky Freaks Tour '08~BEST OF THE BESTEST~』では、この8年間の軌跡がステージで展開されるわけですね。

CICO
そうですね。今回は、ツアータイトルにもあるファンキーフリークス=ファンのみんなが主人公のライヴにしたいなと思ってるんです。言うなれば感謝祭(笑)。フルバンドでも演ろうと思っているので、サウンド面での遊びも増えてくるんじゃないかな、と。
YUKI
だから衣装とかも敢えてテーマを持たず、今現在の自分たちをそのまま出せるようなものにしたいなと思ってます。自分たちでも新鮮な感じを味わえそうですね。

計10本のライブが予定されていますが、ステージングが2バージョンあるんだとか?

YUKI
そうです。最初の5公演は私たちとDJ HI-KICKの3人だけで、ちょっと初心に返るような感覚でクラブスタイルで演ります。残りの5公演がフルバンドの予定ですね。
CICO
選曲はもちろん今回のベスト盤が中心で、さらにプラスアルファもあると思うので、最初から最後まで盛り上がりっぱなしかも。
YUKI
消耗度はかなり高いと思います(笑)。
CICO
私たちだけじゃなくて、来てくれるみんなにとってもね(笑)。でも、ハードルは高ければ高いほど、やり終えた時の達成感って大きいじゃないですか。私たちとファンのみんなで、そのハードルを一緒に乗り越えてやろうと思ってます!
BENNIE K プロフィール

留学先のL.A.で出会ったyuki(vo)とcico(rap)のふたりは、帰国後、ヒップホップ・ティームBENNIE Kを結成した。
そんな彼女たちは、01年、日常における焦燥感あるいは希望を綴った「Melody」でデビューを果たす。さらに同年、学校のシステムに対するアンチテーゼを表した2ndシングル「SCHOOL GIRL」を発表。リズムの取りづらいビートでありながらも、余裕に歌ってのける彼女たちは次第に世間からの注目を集めていく。
そして02年にデビュー・アルバム『Cube』を、03年には2ndアルバム『essense』をリリース。続く04年には交流のあるアーティストたちを迎えた初のフィーチャリング・ミニ・アルバム『ザ・ベニーケー・ショウ』を発売。Diggy-Mo(SOUL'd OUT)をフィーチャーしたリード・シングル「オアシス」が各ラジオ局のリクエスト・チャートの上位にランクインを果たし、結果、このシングルはスマッシュ・ヒットを記録。続けざまにシングル「サンライズ」もリリース。こちらは爽快な味わいのあるトラックと清々しいメロディに、力強く伸びやかなYUKIのヴォーカルと逞しくたおやかなCICOのRAPが絡み合い、それは“次世代のポップ・チューン”といった出来映え。そして、BENNIE Kという名を世間に知らしめたヒット曲を収録した3rdアルバム『Synchronicity』を同年11月にリリース。
05年1月には待望の初ワンマン・ライヴ・ツアー『-Synchronicity-QUATTRO LIVE TOUR '05』を敢行し大成功を収めた。そして6月に発売された9thシングル「Dreamland」は、『つながる瞬間に。コカ・コーラ』キャンペーンCMソングに抜擢され、オリコンチャートで2位を記録、7週連続TOP 10入りを果たし、50万枚を超えるスマッシュ・ヒットとなった。同年秋には100校近くのオファーから10校を選び、学園祭に出演。11月には、日本の四季をコンセプトにした4thアルバム『Japana-rhythm』を発表し、BENNIE K初となるオリコン・チャート1位を獲得した。
そして、06年7月に行われたブラック・アイド・ピアスの来日ツアー『BLACK EYED PEAS JAPAN TOUR 2006』大阪公演ではスペシャル・アクトを務め、その後『ROCK IN JAPAN FES 2006』や『ap bank fes '06』など夏フェス全7公演に出演し、全国の夏フェスを席巻した。
続いて07年5月には、“世界一周・音楽の旅”という彼女達らしい大きなスケールを持った5thアルバム『THE WORLD』を発表。南米のサンバをはじめ、ドイツのテクノ・ハウス、中東風のエキゾチズムなど、様々な世界の音楽を取り入れリスナーの度肝を抜いた。8月には、J-POP好きにもクラシックがさらに身近に感じられるコンサート『NEW CLASSIC GIG in JAPAN』に出演、東京フィルハーモニー交響楽団との共演が各メディアで大絶賛された。また同年11月には、全24曲計123分にも渡るライヴを収録したDVD『THE“new”WORLD‐WORLD TOUR!? in JAPAN‐』を発表、08年2月にはイケメン俳優・小栗旬主演ドラマの主題歌「モノクローム」を約1年ぶりにリリース。ヒット街道を驀進するBENNIE Kからはけして目が離せない。BENNIE Kオフィシャルサイト
BENNIE K My Space
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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