L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)

L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)

【OLDCODEX】アルバムのように濃密な
シングルが作れた

6月にシングルコレクション『Fixed Engine』をリリースしたばかりのOLDCODEXが、早くもニューシングル「Deal with」をリリース。気持ちを新たに走り出した、ふたりの精神性が如実に表れている。
取材:榑林史章

ジャケットにはメンバーふたりの写真が。『CONTRAST SILVER』(2012年12月発表の2ndアルバム)では手だけの写真だったので、顔出しのジャケットは「カタルリズム」(2012年8月発表の5thシングル)以来ですよね。今作はそこも大きなポイントになっていると思いました。

Ta_2
“改めまして、OLDCODEXです!”って感じで(笑)。

曲からも、そういう意志が感じられましたよ。

Ta_2
地続きの制作ではあったけど、俺らの中では次を見据えたものができたんじゃないかと思います。前回「Anthem」(2016年6月発表のシングルコレクション『Fixed Engine』収録の新曲)を作った時、ひとつ区切りを付けたと言うか、俺らの今と未来と過去に境界線を引っ張った曲になった。今回はその境界線の先にある、自分の中から沸き出るメロディーとか、YORKE.と一緒に作っていくもの…そういうところに重点を置いて作り始めたんです。タイアップとか越えなきゃいけないハードルもあったけど、今回は事前にアニメ制作陣とお会いして、こういうことを発信したい、それはアニメとも通じるところがあるから、ひとまずは自由に作らせてもらえないかと丁寧に話をして。それならばと快諾してもらえたところもあって。そういう意味では、いろんな人が懐を深く待っててくれたという印象がありますね。俺的には素直な感情を出せたなって。

曲自体は、Slipknotなどに代表される90年代ミクスチャーロックが大好きなんだなということが、すごく伝わってきますね。

Ta_2
俺たちがやるべきことって、歩んできたことを無視することじゃないんです。そういう意味では、改めてOLDCODEXって何だろう?と、ホームページのバイオグラフィーを確認した感じ。曲を作った時の感情としては、怒りや焦燥感みたいなものがすごく強くて、イライラやムカつきみたいなものが素直に出た感じですね。

Ta_2さんは、ずっとムカついてますけどね(笑)。

Ta_2
基本ね(笑)。でも、毎回それでいいとは思ってないし、そこは適材適所というか。口が悪いのはもともとだけど、気の置けるメンバーの前だけですから(笑)。今回はそういう面がタイアップのアニメともすごく相性が良かったので。

歌詞の最後に“restart”と出てきますね。

YORKE.
スタートすればゴールがあり、そこが新たな出発地点になる。そういう感覚かな。自分たちのことに置き換えても、常にリスタートを繰り返してきた感じなんで。

MVもほぼ演奏シーンでふたりが前面に出ているし、ジャケット、MV、曲が線でつながっていて、そういう部分でも腑に落ちる感じがありました。あと、MVの中でTa_2さんのTシャツに“STOUT”(勇敢や大胆の意味)と書いてあったのも気になりました。

Ta_2
たまたま(笑)。だけど、そういうTシャツが手に入ったことも縁というか、面白いと思って。そういう意味では、降り注いだ偶然に恵まれたシングルかもしれないですね。今回は聴いてくれた人の反応を早く確かめたいです。すごくわくわくするシングルになりました。

カップリングの「Lead Me Not」はクラップが入っていたり、すごくパンクっぽい曲調で。

Ta_2
3曲とも自分の中で共通して意識したのは、嘘を付かないということ。自分の中で心地良いと思えるメロディーやビートがあるから、そこに嘘を付かずに作りたかったんです。「Lead Me Not」は俺が実際にライヴを観に行って、ダイブしたりしてテンションが上がっていた時代の、パンクバンドのBPMで1曲作りたいと思って作りました。なので、クラップも最初から入れたいと思っていたし。

歌詞は鎖につながれているみたいなイメージを感じたのですが。

YORKE.
社会でがんじがらめになっている男。大人になって、子供の頃の夢が少しは叶ったはずなのに、妙に焦りや不安がある。まさに俺のような年代。飼われているのか、飼い慣らされてしまったのか、そういうことを問いかけている。歌詞としては男の世界の話だから、こういう気持ちを女の人に理解してもらえたら、男として嬉しいなって。
Ta_2
これは久しぶりにYORKE.とふたりでレコーディングしたんです。何十回と歌って、YORKE.がいいと言ったテイクをつないでいくみたいな。余計なやり取りがなく、良いか悪いかだけ。ゴールは見えてるから、そこに向かうだけ。バックの演奏もそうで、最初にアレンジのプランだけ聞いて、あとはお任せした感じ。もちろんよほど方向性が違っていれば言うけど、こういう粗いままをパッケージするのって、カップリングだからできることだし。一度やってみたいと思ってたんですよね。

そして、3曲目はミディアムでシンセやコーラスがメインになった美しい世界観の「bund」。「Deal with」や「Lead Me Not」の荒々しさと引き立て合っていますね。

YORKE.
タイトルは辞書で調べてる時にふと出会った言葉なんだけど、 “b”と“d”が鏡文字で“u”と“n”が逆さになってるデザインが気に入って。海岸線沿いの道路みたいな意味だと知ったら、イメージがブワ~って沸いてきたんです。

UKロックのような、秘めた熱さを感じさせますね。

Ta_2
いろいろ同時進行だったから、この時は何も出てこなくて、一瞬空っぽになってしまったんですよ。“降ってくる”待ちじゃないけど、そういう時もあるもんだな~と思ったら、祈る、願う、懇願するような気持ちになって。それをそのままメロディーにしていった感じです。例えば「Lead Me Not」は毒々しさが表れていて、「bund」は逆にどこかちょっと浄化されるような雰囲気があるかもしれない。
YORKE.
そうかも。何かに絶望してビルの屋上に立つんだけど、そこで何かが見えるというイメージもあったし。
Ta_2
今回は久しぶりにアルバムのように濃密なシングルが作れたんじゃないかと思います。最初の話に戻るようだけど、名刺代わりにはちょうどいいんじゃないかな。
「Deal with」2016年07月27日発売Lantis
    • 【初回限定盤(DVD付)】
    • LACM-34507 1944円
    • 【通常盤】
    • LACM-14507 1404円
OLDCODEX プロフィール

オルドコデックス:2009年に結成。ラウド、ダンス、パンク等の様々な要素を取り込んだサウンド、それにインスパイアされながらアートワークを作り出すペインティングにより、観る者、聴く者の、五感を刺激する作品を打ち出している。TVアニメシリーズの主題歌を担当することも多く、『SERVAMP』『GOD EATER』『黒子のバスケ』『Free!』シリーズ等、タイアップは多岐にわたる。ライヴではYORKE.自らが制作に携わる巨大なセットという名のアートを背負い、その存在感を見せつけている。そして、バックドロップにも必ず手を加えるので、常に作り手の体温が感じられることも特徴のひとつ。15年に初の日本武道館公演、18年2月には横浜アリーナ公演を行なうなど国内を中心としつつ、アメリカ・台湾・中国・韓国・シンガポールでもライヴを敢行するなど、ワールドワイドな活動を展開している。OLDCODEX オフィシャルHP

OKMusic編集部

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