L→R 桜井雄一(Dr)、小高芳太朗(Vo&Gu)、山下 壮(Gu)、合田 悟(Ba)

L→R 桜井雄一(Dr)、小高芳太朗(Vo&Gu)、山下 壮(Gu)、合田 悟(Ba)

【LUNKHEAD】王道中の王道をフレッシ
ュにできた気がする

新たなチャレンジとバンドの確信あるプライドが生み出した「決戦前夜」。メジャーでは8年振りとなるシングル盤には、彼らの“熱”が凝縮されている。“シンプルで強い。監督と対峙した”MVのカッコ良さにも注目!
取材:竹内美保

外部の作曲家を迎えるのは初めてですよね。『家』という象徴的なアルバムを経ての今だからこそできるトライかなと。

小高
正直言えば、自分の曲で勝負したかったんですけどね。でも、“LUNKHEADらしさって何だろう?”ということをより意識しながら制作していったので、他人の書いた曲がLUNKHEADらしくなっていく過程は新鮮でしたし、ある程度の制限があったおかげで逆に広げられた、強いものにできたという気持ちはあります。王道中の王道をフレッシュにできた気はしますね。

自分たちのセンスで再構築、塗り替えていく感じ?

小高
そうですね。で、何をしたらLUNKHEADっぽいのかを考えて。まずはベースソロだなと(笑)。ただ、レコード会社の偉い人でめちゃめちゃ厳しい人がいて、特にベースにはすごくダメ出しするんです。だから、あえて最初にものすごくえげつないデモを作っていったんですよ。絶対に怒られるな、っていうような(笑)。
山下
衝撃的なやつね。長年一緒にやってるから分かるんですけど、明らかにわざとやってるんです(爆笑)。
小高
案の定、すげー怒られて(笑)。でも、そこまでやったからこそNGのハードルが下がった。エンディングで流れる90秒サイズの世界観がちゃんとしていたら、フル尺はベースソロが爆発しようが何しようが好きにやっていいから、って。

そうなると、ブンブン唸るベースソロへの流れは当然生かされると。

山下
そうです。とにかく派手に!みたいな(笑)。
合田
アニメの絵を描きながらちゃんとストーリーを付けるという作り方はしていますけどね。今回、歌詞も最初にあったし、『うしおととら』の原作も読んでいる世代なので。
小高
“ギターソロ、めっちゃいい! 白面の者と闘っているな”って、みんなでうっとりしてましたね。『うしおととら』って俺が大好きな作品なので、それに携われるのがすごく嬉しくて。だから、下世話に“えっ、あの『うしおととら』よね?”って。
合田
うん(笑)。で、第3期のエンディングテーマで良かったなって。最後の闘いに向けてのクールで、一番すごい展開になるところなんですよ。
小高
一番胸が熱くなるところやね。歌詞も作品の中のキーワードを入れて、とことん俺の『うしおととら』愛を…せっかくエンディングになるんだから、一生の思い出にしてやろうと思って(笑)。
山下
“タイトルも“うしおととら”で!”“それは、ダメです!”って(笑)。でも、『うしおととら』の世界に浸っているアニメファンの人たちが胸アツになってくれたら嬉しいですね。

ここ何年か小高さんが口にする“俺がみんなを幸せにする”という姿勢も歌詞に表れていますよね。そこは脈々と流れているものが自然と出ているのかなと思いました。

小高
そうですね。カップリングの「ユキシズク」でも、言葉は真逆なんですけど、根幹は同じことを歌っていて…「ユキシズク」のほうが俺らっぽいんですけどね。ちょっと弱気っていうか。だから、「決戦前夜」は、うしおのひたむきさに背中を押してもらって言えたっていうところもあるんですよ。

「ユキシズク」、いい曲ですね。歌詞もすごく好きです。

小高
ありがとうございます! “「決戦前夜」以上にこっちの曲いいじゃん”って言わせたくて。両A面に成り得るシングルを作ろうって思って、この曲は制作しました。その時に書いていた曲の中で一番勝負できる曲を選んで。
山下
これはこれで王道というか…もうひとつの王道ですね。
小高
歌詞が付いて化けた感じ、この曲は。
合田
歌詞が付いて風景がフワッと浮かんだ。この曲は自分の中ではナチュラルというか、いい意味で抜ける感じで自分らしさを出せましたね。「決戦前夜」は気持ちと頭をリンクさせるのが難しいところもあったりしたんですけど。
小高
これ、歌詞もすごい思い入れがあって。ファンの子から手紙をもらったんです。10何年経っても未だに自分は「白い声」の一番の歌詞から抜けられない。ほんとは誰かに伝えたくて、叫びたくて、分かってほしいけど、その気持ちを隠すことが強さだと思っていた。本当の強さはそういうことじゃないって今は分かっているんだけど、そこから抜け出せない…っていう。そういうLUNKHEADファンっていっぱいいるんだろうな、だとすれば自分が歌えることって何かな?って思ったんですよ。で、このタイミングでもう1回原点に返る気持ちで歌詞を書いたんです。だから、「白い声」の歌詞の一部を引用しているんです。

そういう背景が! その引用部分の前の《世界は僕らと近くて遠い場所で》の一節も、いろんなものがイメージできます。

小高
世界と自分のずれっていうか、そういう感覚は、俺らを好きって言ってくれる子たちにはすごくあるんだろうなって。“何もできないから無力なわけではない”というのはファンの子たちが俺らに教えてくれたことで。だから、それを返したいなって思って書きました。で、だいたい歌詞が書けたところでタイトルが浮かんだんですよ。スノードロップっていう花があって、花言葉が“希望”とか“慰め”なんですけど、死を象徴する花でもあって。その裏返し感もすごく俺らっぽいなと。で、“ユキシズク”という言葉自体は春の季語で、雪解けを表すんです。それがリンクして、春を待つ感じ…手紙をくれた子にもいつか春が来ると、心の雪が溶けるといいなと思って。

LUNKHEADの王道で、しかも新しいところに行った印象もあります。2番Bメロの音の構築にも表れていますが。

山下
あ、そういうところは今までにない感じかもしれないです。次の作品につながるっていうか、その一端を見せている曲だと思います。
小高
このポップ感はこれからのLUNKHEADというか。今、アルバムを作っているんですけど、メンバーそれぞれが進化し続けているのが分かるんです。いいっすよ、次のアルバム!

OKMusic Playlist

「梅雨時に聴きたくなる曲たち」

By 山下 壮(Gu)

雨っていうのは嫌なものですが、雨の日に聴く音楽はオツだったりします。そんな曲たちを個人的な嗜好から選んでみました!

1. November Rain Guns n’ Roses

ノーベンバー(11月)ですが、雨といえばまずこの曲しかありません!! PVも最高ですね!!

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2.Goodbye To Romance Ozzy Osbourne

アンニュイなイントロが雨の日にぴったりだと思います。ギターソロもたまりません!!

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3.Banana Pancakes Jack Johnson

ジャックジョンソンを初めて聴いた時軽くカルチャーショックを受けました。この曲の入っているアルバムは一番聴いたかも。

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4.Calls Robert Glasper Experiment

とにかく鍵盤が心地良いのと、ゲストヴォーカル陣がカッコ良いです!

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5.Midnight In Harlem Tedeschi Trucks Band

勢いを増した太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げるかのような、徐々に感情を爆発させるスライドギターが大好きです。

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6.The Rain Song Led Zeppelin

ツェッペリンの懐の深さを見せつけられる曲だと思います。ジョンポールジョーンズ恐るべし!!

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7.Naked In the RainRed Hot Chili Peppers

雨っぽくはないですが、レッチリです! アルバム『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』はめちゃくちゃ聴きましたね。

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8.I Think It’s Going To Rain TodayRandy Newman

ノラ・ジョーンズのカバーで知ったと思うんですが、歌詞の物悲しさがジーンときます。

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「決戦前夜」
    • 「決戦前夜」
    • TKCA-74356
    • 2016.05.11
    • 1300円
LUNKHEAD プロフィール

ランクヘッド:1999年に愛媛県で結成され、04年1月にシングル「白い声」でメジャーデビュー。10年4月にオリジナルメンバーの石川 龍(Dr)が脱退するも、桜井雄一(ex.ART SCHOOL)を迎えての新体制となる。結成20周年となる19年には、4月に12枚目のアルバムとなる『plusequal』を発表。LUNKHEAD オフィシャルHP

OKMusic編集部

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