L→R U.G(Vo&Ba)、セイジ(Vo&Gu)、トオル(Dr)

L→R U.G(Vo&Ba)、セイジ(Vo&Gu)、トオル(Dr)

【ギターウルフ】限界まで振り切った
爆音のアルバムを作りたかった

3年2カ月振り12枚目のニューアルバム『チラノザウルス四畳半 T-REX FROM A TINY SPACE YOJOUHAN』は、爆音ロックの先駆者であるギターウルフが爆音度数の限界点を更新した強烈すぎる作品だ。本作に込めたエナジーについてセイジ(Vo&Gu)に訊いた。
取材:土屋恵介

とにかく音がヤバいです。爆音すぎて思わず音量下げました(笑)。

もともとこういう音で出したかったんだ。前作『野獣バイブレーター』よりも今回はさらに振り切りたかったかな。

アルバム全体のイメージは?

ひたすら爆音でいきたかった、自分の好きな爆音で。突っ込んで突っ込んで突っ込みまくる、限界まで突っ込んだ音。ギリギリ聴けるまでの音。まぁ、人によっては聴けない人もいるかもしれないけど、オレの耳ではオッケーだなって。

曲に触れていくと、「ジェットリーズン」はカオティックなまでのノイズの中に“オレの爆発する理由”が歌われてますが。

高校2年の歴史の授業の時、いきなり“オレは好きなことをやってやる!”って自分のやるべき理由、つまり“ジェットリーズン”が突き刺さったんだよね。その時のベクトルのまま、今もオレは動いてるんだ。

歴史の授業中に衝動を掻き立てられたと。

そうだね。宇宙からカミナリを打たれたような感覚ははっきり覚えてる。後ろから2〜3番目の窓から2列目の席で、天気は晴れてて、窓から風がそよそよきてて、初夏くらいかな。
あの時は何をやりたいかは分からなかったけど、とにかく東京に行かないとダメだって。“ジェットリーズン”を得た場面が、この曲にはあるね。

アルバムタイトルにもなってる「チラノザウルス四畳半」は、フラストレーションが燃えたぎるロックンロールナンバーですね。

東京に出てきたばかりの自分のことで、最初に住んだのが四畳半だったんだ。誰もオレのことを知らないし、何をしたらいいかも分からない。胡座(あぐら)組んでジレンマとともに座ってて、天井見て“ちくしょー、屋根ぶち破って世間に噛み付いてやりてー!”って。そこから続いてる気持ちを曲にしたんだ。

「アメーバーラブソング」は、地球の生命の起源のアメーバーまで遡った究極すぎるラブソングという(笑)。

作った時は“オレの頭大丈夫かな?”とは思ったけどね(笑)。たぶん、宇宙はひとつの生命体から広がってると思うんだ。他の星にも人がいるとしたら、そこから枝分かれしてると思う。宇宙の生命体の起源はひとつなんだよ。

セイジさんの仮説ですか? 断言しちゃってますが(笑)。

それは絶対間違いないね。ものすごい小さい確率だけど、その中でなんとか生命を作れたひとつの星が地球なんだ。

「海とコーラ」ですが、こんなに激しいサマーチューンは他にないですよ。

まぁ、海に行くと男は普通こんぐらい激しく燃えるでしょ? ビーチで女を見ない男はいないんじゃないの。

「ネッシームーン」はネス湖のネッシーをテーマにしたガレージサイケナンバーで。

ネッシーは昔から興味あるし、ネス湖は世界でも行ってみたい場所のひとつだね。泳いでみたいよ。ネッシーがいたら、太古から変わらない月を見てて孤独だろうなって歌だね。

ネッシーのセンチメンタリズムを歌ったと。それにしても、今回も強烈な曲名ばかりですね。セイジさんはタイトルが浮かんでから曲作りを始めるわけですが、どうやって浮かぶんですか?

とにかくオレは、激しく刺激を受けるタイトルソングを作りたい。それはずっと変わらないね。最初は“これは曲にならねーな”って思うんだけど、やっぱ最終的にそういうものがオレを刺激するんだ。でも、ただポンと出たものだったら心が入らないし、曲にならない。強烈なものがどんどん後押しして、思い入れが分厚く太くなったものが曲になるんだ。

なるほど。「バミューダの女王」は怪しげ感がある曲調で、謎めいた魅惑の女性を歌っていて興味深いです。

バミューダトライアングルに昔からすごい興味があったんだ。“バミューダ=興味あるもの”ってことで、高校の時に翻弄された恋にかけて曲にしたんだ。

曲の途中で高速になったりするのは?

あれは、自分の思考がバミューダの嵐の中にいるんだよ。巻き込まれてる、助けてくれってイメージだね。

「ソ連のヒロシ」もすごいタイトルの曲ですね。

これは、いきなり消えた友達がいたんだ。何年後かに帰ってきたんだけど、“あいつ、ソ連でも行ってたんじゃないか?”って話してて。その彼の話を思い出してできた曲だね。

そして、ラストチューンの「In the ギャラクシー」は爆音でキャッチーなラブソングという。

もともと楽曲提供する予定が却下されて、自分らで歌ったんだ。じゃなきゃ、こんなロマンチックな曲は恥ずかしくて書けなかったから結果良かった。イメージはメンフィスの駅の辺り、もしくはニューヨークのちょっと危ない空き地だね。

“君との出会いが奇跡”っていうのがいいですね。

地球も宇宙の一部だからね、出会えることは奇跡だよ。

この強力なアルバムを引っ下げて、6月から『逆襲の四畳半ツアー』が始まりますね。

オレは常に目の前にある何かに対して逆襲って気持ちがあるから、そんなツアーになるんじゃないかな。日本ツアーのあと、8月後半からアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアにもツアーに行くんで、ぜひ来てほしいね。

ちなみに、やっぱり宇宙に行ってみたいですか?

もちろん行ってみたい…けど、ひとり取り残されても困るから、とりあえず宇宙人がいっぱい出てきてからかな。

宇宙人と友だちになると(笑)。

コロニーとか宇宙ステーションでライヴをやるのは夢だね。『スター・ウォーズ』のバーに行って、宇宙人と酒の一気飲みで勝負したいよ(笑)。
『チラノザウルス四畳半 T-REX FROM A TINY SPACE YOJOUHAN』2016年05月11日発売Ki/oon Music
    • 【初回生産限定盤 (カセットテープ付)】
    • KSCL-2717〜8 3456円
    • 【通常盤】
    • KSCL-2719 2700円
ギターウルフ プロフィール

ギターウルフ:1987年に東京・原宿にて結成。革ジャン、革パン、サングラスという“ロック三種の神器”に身を包み、アドレナリンを発散しながら登場したジェット・ロックンロールバンド。アンプが耐えられないほどの大音量、弦が切れてもお構いなしの暴走ぶり、マイクをヌンチャクに見立てたステージ・パフォーマンス…全宇宙の民必見のライヴはとにかく圧巻!ギターウルフ オフィシャルHP
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