L→R Chiyu(Ba)、shinpei(Dr)、masato(Gu)、武瑠(Vo)、yuji(Gu)

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【SuG】新作のテーマはマナーモード
で生きてる現代病の人たち

SuGというバンドのポップセンスと毒と切なさを全部乗せしたシングル「SICK'S」がリリースされる。テーマは多くの人がかかっている流行り病“現代病”。その冴えた切り口がいかにして生まれたか5人に話を訊いた。
取材:山本弘子

13枚目のシングル「SICK'S」は“現代病”がテーマだということですが、どんなふうに生まれた曲ですか?

yuji
曲自体はテーマとは関係なく書きました。ちょっとおしゃれな要素を入れて…結果、デモには入っていない生の弦が入ったことで壮大な感じの曲になりましたね。
武瑠
曲を聴いて“現代病”というテーマで“過呼吸”っていう言葉がサビにあったりしたら面白いかなと思って、そこから広げていきましたね。Aメロに《Sick Sick》っていう言葉がはまった時に“SICK'S”っていう架空のゲームが浮かんだんです。生きているのか死んでいるのか分からない現代病にかかった人たちをゾンビのキャラクターにして、撃ち殺していくゲームみたいなPVを撮ったらいいかもって。

その閃きが映像になったのですね。曲調もSuGらしいけれど、歌詞も武瑠くんらしい鋭い感性だなと。SNS時代の中で“そうだよね”と思うことがたくさん散りばめられていて。

武瑠
歌詞は自分の主観で書いているところは少ししかないんです。半分ぐらいは10代の“さとり、ゆとり”世代の側に立っているので、珍しい書き方かもしれないですね。例えば《鍵アカ タイムライン 感情のゴミ捨て場 言いたいことはどれも ‘あたしに気付いて’》っていうところに共感する人もいるだろうし、俯瞰で見る人もいるだろうし。ちょっと占いみたいな書き方かもしれないです。自分に当てはまるところだけチョイスして共鳴するような。

最後に“たまには欲望のままに熱くなってみれば?”って歌っているのは武瑠くん視点なのかなと。

武瑠
そうですね。最後だけはバンド視点。
Chiyu
歌詞は自分にも当てはまるなと思うところもありつつ、最後に前向きなバンドの意志が表明されているところがいいなと思いましたね。
shinpei
歌詞を見て、武瑠くんと最近交わした会話を思い出して、リアルだなと思った部分もあったし。
masato
フッと聴いた時に“タイムライン”とか“鍵アカ”とか気になる言葉が出てくる曲だと思うんですよね。ちょっとしたきっかけから聴いてもらって何か感じてもらえたら。

曲調的にはドラマチックなアレンジながらポップでエッジーで、非常にSuGらしいですよね。

shinpei
いろいろな要素が入っていてバランスがとれていると思いますね。SuGの過去の曲で言うと前アルバム『BLACK』の「FRIDAY!!」みたいな路線かなと。弦楽器が入っていたりとか。ドラムは裏打ちのリズムでテンポも速いのでレコーディングは大変でした。
Chiyu
デモのベースは打ち込みだったので、人間が弾いたらこうなるやろうなって意識して弾きましたね。ここのフレーズはもっと滑らかになるなとか。
yuji
スタジオでみんなで合わせたら“気持ちいい曲だな”って。演奏していて楽しい曲ですね。
武瑠
曲調的には今のSuGのど真ん中にしたかったんです。激しくてエモーショナルなんだけど、どこか切ないっていう。去年から今年にかけて、いろいろなジャンルの人と対バンすることが多かったので、自分たちの個性って何だろう?って考えさせられたんですね。復活後の経験を活かした上での今のSuGの武器を使った曲です。

なるほど。SuGのメンバーが撃たれちゃうGIFアニメによるアーティスト写真も面白いですが、さっき話に出たようにPVにはゾンビが出てくるんですよね。

武瑠
ゾンビは出てくるけど、ドロドロはしてないんですよ。あくまでポップに描いてる。スーファミのゲームみたいな。
shinpei
かわいいゾンビ(笑)。
武瑠
ホラーというより、目立たないように息を殺して生きている人たち=現代病のゾンビのイメージ。心拍数を計ったら“0”になっているとか。

歌詞の《マナーモードの人生は 生きてる風に死んでるだけ》という部分と連動しているんですね。

武瑠
そうですね。そこはキャッチコピーにしたいと思ったぐらいのキーワードですね。

PVも必見ですね。カップリングの「ゆりかご」はタイトル通り浮遊感があって気持ち良かったです。

武瑠
この曲は森とか自然のある場所で眠りに就く前に聴きたいようなイメージで書いていて、最初はキャンプファイヤーみたいな明るい曲だったんですよ。でも、実際に森に行ってみたら想像以上にきれいで切なかったので、アレンジャーさんと相談してちょっと暗い方向に持っていったんですよね。
shinpei
森って静寂だもんね。
武瑠
そう。そっちの方向に行きたくなって。

STANDARD EDITIONのみに収録されている「JUICY」は、SuG流R&Rでカッコ良いです。

masato
これはギターロックって感じの曲ですね。
yuji
頭のギターリフが決め手になりましたね。そこからスタジオで全員で合わせてアレンジして。
shinpei
新しいギター買ったからできた曲だなって聴いた時にすぐに分かった(笑)。この曲は演奏も単純明解。
yuji
(masatoは)ギター買うと曲作るんですよ(笑)。
武瑠
歌詞はギターロックの方向に寄せすぎないようにちょっとエロい感じにしましたね。

結果、SuGオリジナルになりましたね。初のヨーロッパツアーも目前ですが、今後の展開は?

武瑠
『BLACK』は活休中の構想をアルバムにしたので、本当の復活は前シングル「teenAge dream」と今回の「SICK'S」から始まったと思っているんです。今は復活以降の経験や成長を詰め込んだアルバムを作っている最中なんですが、初期衝動をテーマにしたエッジーなものができると思うので、2016年はアルバムにも期待していてほしいですね。
「SICK'S」2015年12月16日発売PONY CANYON
SuG プロフィール

サグ:2010年にシングル「gr8 story」でメジャーデビューし、スマッシュヒットシングルを何枚も送り込む。ライヴにおいても、BABYMETALや東京女子流らアイドル勢から、神聖かまってちゃんやミオヤマザキらバンド勢、さらには怪談家の稲川淳二に至るまで異色過ぎるメンツと競演。また、海外でも精力的に活動を展開しており、15年末にヨーロッパツアー、16年1月にはタイ・バンコクでの『JAPAN EXPO THAILAND』への出演、夏にはメキシコや中国など5カ国を巡る海外ツアーを行なうなど、その勢いは止まることを知らない。SuG オフィシャルHP
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Wikipedia

浮気者 プロフィール

ウワキモノ:2012年12月29日の代々木第二体育館公演を最後に活動休止に入った、SuGのヴォーカリストである武瑠のソロプロジェクト。ファッションデザイナー、映像ディレクター、小説家などマルチな活動を続けるアーティストでもあり、多方面から注目を集めている武瑠が“SuG=本命ありき”で活動をスタート。さまざまな個性派アーティストとコラボし、ミニアルバム『I 狂 U』を完成させた。浮気者 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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