L→R 藤澤涼架(Key)、山中綾華(Dr)、大森元貴(Vo&Gu)、若井滉斗(Gu)、髙野清宗(Ba)

L→R 藤澤涼架(Key)、山中綾華(Dr)、大森元貴(Vo&Gu)、若井滉斗(Gu)、髙野清宗(Ba)

【Mrs. GREEN APPLE】まずは“何でも
いいから話してみなよ”と言いたかっ

快進撃のメジャーデビューイヤーを締め括るのは、初のシングルとなる「Speaking」。多くの人の耳に届くアニメの主題歌という機会を得て、本当に歌いたかったメッセージとは? 大森元貴(Vo&Gu)が熱く語る。
取材:宮本英夫

何気に1stシングルということで。

そうなんですよ。

しかも、初のアニメ主題歌で、『遊☆戯☆王ARC-V』のエンディング曲という。曲作りはどんなふうに?

すごく短いスパンでいろんなことが進んでいったので、結構大変でした。「Speaking」はもともとデモがあったので、お話をもらって、今が良きタイミングなのかなと思って、それをかたちにしていきました。

手拍子とか、EDMっぽいシンセとか、カラフルな要素が山盛り入っていて、めちゃくちゃキャッチーな曲だなと。

ありがとうございます。個人的に、洋楽とか、EDMがガンガン鳴ってて、みんなでシンガロングする…そういうものを聴いてた時期なので。珍しく自分の中でアンテナを張って曲を作った期間だったから、いつもと違うエッセンスは出てるかもしれないですね。アニメともうまい感じで擦り合わせができたんですよ。アニメのエンディングになることを意識して、もっとEDMと歪みの割合を変えようとか、タイアップが決まってから考えたことはたくさんあります。シングルだからミニアルバムみたいに6曲で表現することができないので、いろんな意味ですごく分かりやすい曲にしたかったんですよね。全部の要素を1曲に落とし込むにはどれぐらい分かりやすいほうがいいのかな?というのは、めちゃめちゃ考えました。

歌詞もすごくインパクトありました。“話してよ、聞かせてよ、君のことを知りたいんだ”という想いが真っ直ぐに伝わってくるし。この“Speaking=話すこと”というテーマで歌詞を書こうと思ったきっかけは?

なんだろう? やっぱりケータイですかね。スマホ文化というか、SNSかな。良くも悪くも便利なものだから、感覚が鈍ってきてる感じがあるなって…そこは前作のミニアルバム『Variety』を出しても、僕の中で納得がいくものとして完結しなかった部分なので。気持ちは分かるんですよ、自分もど真ん中にいるし、Twitterもやるんで。それは周りに話を聞いてくれる人がいないからなのかな?とも思うんです。その悲しさや空しさを歌うことで、聴いてくれる人が、すぐに“話してみよう”ってならなくても、“私ヤバイかも”と思ってほしいというか。SNSに頼っちゃうのは悪いことじゃないし、そういう時代だろうけど、“本来、人と人は目を見てしゃべる生き物だよな”と思うので、そこをどういうふうに歌おうかな?って考えて、こういう歌詞になりました。

歌いかける相手のイメージは?

同世代ですかね。あとは学生さんとか。僕、あまり学校には行ってなかったんですけど、最近中学校の友達に会う機会が何回かあって、すごくいろんなことを感じたんですよ。自分は劣等感を拭うために音楽を作っていて、それを仕事にしようと思ったところからのスタートなんですけど、世の中の19歳はどういうサイクルで物事が進んでいるのかな?ということを改めて話してみて、いろんなことを感じたんですよね。

みんな大学生ですよね。あるいは、働いてるか。

そうです。改めて同世代というものを物理的に目にすることができて、すごくいろんなことを感じたんですね。感覚が全然違うんですけど、それに対して間違ってるということもないし、いろんな年齢の歩み方があると思うし。でも、共通してあったのは、みんな今やってることや、人間関係に納得いってないんだなと。

はい。なるほど。

自分のやりたいことが漠然としていたり、やりたいことがあるけど不安があるとか。やってることも生活サイクルも違うのに、どこかで感じてる寂しさや不安は同じなんだなと思ったのが、作品を作るヒントになりました。そこは万人に伝えるメッセージとして歌う時に、キーになるところだったんですよね。楽しい曲なんだけど、どこか憂いに響く部分がないと、今を生きる人には響かないだろうなって。

確かに。

人に話せなくなって、自分を強くするというサイクルが生まれちゃってるから、みんな。自分を強くすることで、全てを解決させようとする人たちが増えたなと思うんです。それで済むんだったらいいのかもしれないけど、なんかちょっと寂しいなと思うんですよね。それで全体的に無愛想になってきちゃった気がするし、嫌だなと思うから、まずは“何でもいいから話してみなよ”と言いたかった。別に強くならなくてもいいんじゃないの?って。言葉はすごく力を持っているから、大事に扱わなきゃいけないし、だからこそちゃんと使うべきだと思うし。人と人をつなげるものがなくなってきてるから、この曲が何かのきっかけになればいいなと思います。ただ、サウンドはあくまでもポップにしましたね。

そこ、ものすごく大事でしょう。

「StaRt」(『Variety』収録曲)より、サウンド的にはポップな曲ですね。初めてのシングルということもあって、いろんなことを思いながら、試しながら、作りましたね。

思い入れの深い、1stシングルになりましたね。

シングルを作ってたはずなのに、マスタリングが終わった時に、“あれ、アルバム作ってたんだっけ?”という気持ちになりましたね。個人的にものすごく思い入れのある曲がカップリングに2曲入っている…次のステージに行く「Speaking」という曲と同じCDの中に入ったので、自分としてはすごく感慨深いですね。マスタリングが終わった時に、もやもやがすっきりするような、ひとつのものを終えて次のところに行く感じはすごくありました。

次はいよいよ、フルアルバムのリリースですか?

アルバムから、次のところへ行きます。アルバム、びっくりすると思いますよ。やりたいことをやったので。
「Speaking」2015年12月16日発売EMI Records
    • 【初回盤(DVD付)】
    • UPCH-89245 1620円
    • 【通常盤】
    • UPCH-80419 1296円
Mrs. GREEN APPLE プロフィール

ミセス・グリーンアップル:2013年4月結成の5人組バンド。作詞、作曲、編曲の全てをヴォーカル&ギターの大森元貴が手掛けており、15年7月にミニアルバム『Variety』でメジャーデビュー。18年4月に発表した3rdアルバム『ENSEMBLE』はオリコン初登場3位を記録。アルバムを提げてのワンマンツアーはファイナルの幕張メッセ国際展示場2デイズまで全公演即日完売。シングルと同時発売で最終公演の模様を収めたDVD&Blu-ray『ENSEMBLE TOUR 〜ソワレ・ドゥ・ラ・ブリュ〜』をリリースする。Mrs. GREEN APPLE オフィシャルHP

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