L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)

L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)

【OLDCODEX】女々しさをオブラートに
包みながら、カッコ付けて歌う

人気アニメ『黒子のバスケ』のEDテーマとして話題の「Lantana」を収録したニューシングルが登場。ロードムービーのような切なさや儚さがありながら、強さや前向きさも携えた、青春の影と光を表したような一枚になった。
取材:榑林史章

「Lantana」はセンチメンタルなムードだけど、サウンドは非常にヘヴィという楽曲ですね。

Ta_2
メロ自体にどこかやさしげな雰囲気があったので、そこと相反するところとしてギターリフだったりオケの力強さが出せたらと思いました。そのアンバランスさがすごくいいなと思っていますね。今まで俺らが表現してきたものとは、またちょっと違った力強さを持った楽曲になったんじゃないかな。
YORKE.
こういうタイプのミドルチューンは、シングルでは「〔Blue〕」(1stシングル)以来じゃないかな。
Ta_2
あぁ、そうかも。
YORKE.
でも、「〔Blue〕」ともまた全然違った感じだし。俺はこのサウンドの中でもしっかりとロックを感じようという気持ちで作詞をしたかな。メロディーが温かい感じだから、言葉がそっちに引っ張られすぎてしまわないようにした。だから、強い言葉も意識して使ったし。

個人的にはシューゲイザーっぽい感覚もありました。

YORKE.
あぁ、それはちょっと分かるかも。でも、そこであえて下を向いて靴ばっかり見てるんじゃなく、上も見上げたほうがいいよねっていう感じかな。

歌で意識したところは?

Ta_2
ちょっと自分が透明になれた感覚があった。すごく感覚的なものなので、何て言ったらいいか難しいんだけど…歌詞と楽曲、そのままみたいな。

いつも曲に対して何か色や絵をイメージして歌っていると前におっしゃっていましたが、今回は?

Ta_2
水みたいな感じかな。レコーディングの前にYORKE.がランタナの写真を見せてくれたんですよ。ランタナにはたくさんの色があって、七変化という意味もあるので、聴いた人それぞれでどんな色か想像してくれたらいいなと思って。それで無色透明の水っていう。

そもそもランタナは南米原産の花の種類なんですよね。

YORKE.
詳しくはあとから知った。歌詞にはない言葉でタイトルを付けたくて、最初は“ランタン”という言葉を思い付いたんです。ランタン(ランプ)みたいに、ぼわっと照らしてくれるイメージがいいなと思って。でも、語感的に可愛くなりすぎるなと思って辞書を引いていたら“Lantana”という言葉を見つけたんですよ。『黒子のバスケ』もいよいよラストを迎えるというところで、終わりの文字がアルファベットの最初の文字の“a”であるというのが、新たなスタートという前向きなイメージにつながるかなって。

これまでも「カタルリズム」など『黒子のバスケ』のテーマ曲を手掛けてきましたが、そのあたりの意識はあった?

YORKE.
「カタルリズム」に《can you here me?》、「WALK」に《whisper back》って歌詞を書いたけど、今回はそこに掛けて《can you hear the whisper back》という歌詞を書いたんだよね。俺が初めて作詞をしたのが「カタルリズム」だったので、そこの思い入れみたいなものは強く意識しなくても自然と出てるんじゃないかな。

2曲目の「Dirt」はTa_2さんの作曲で。

Ta_2
「Lantana」がミニアルバム『pledge』からの流れとは少し違うところにある曲だと思ったので、このシングル自体が独立したものとして面白いことをやりたいと思って。OLDCODEXとしては新しいテイストになったのでは。

Ta_2さんのメロディーはセンチメンタルな感じですね。

Ta_2
お~、そうですか。何も考えてないんだけど(笑)。
YORKE.
それは俺もサビで感じたよ。90年代にこういうの聴いたことあったかもなっていう、少し懐かしい感覚があった。“Dirt”は“泥”とかの意味なんですけど、子どもの頃に戻って水たまりに入ってみたら、違う景色が見えるんじゃないかって歌っています。

今でも平気で水たまりに飛び込みそうですもんね。

Ta_2
いっちゃうよね。
YORKE.
骨折していることを忘れちゃうくらいにね(笑)。

3曲目「Good loser」は、YORKE.さんの作詞作曲なのですが。

YORKE.
『pledge』の制作時にデモを作ったんだけど、『pledge』に入れるのは違うと思って今回入れようということになりました。

他の2曲と比べてポップで爽快な曲調ですね。

YORKE.
歌詞がこういうことを歌っているから、逆にカラッとしたサウンドにしたくて。

ほぼ全編英語の歌詞ですが、どういう内容ですか?

YORKE.
リアルなんだけど…彼女は、さよならから始まらない朝を望んでいた。その日の朝、彼女は空を見上げて、見送る俺とは視線を合わそうとしない。その時俺は悟った…という感じかな。仮歌を録ってる時に泣きそうになったよ(笑)。でも、そういう女々しさをオブラートに包みながらカッコ付けて歌うことこそが、俺が聴いてきたロックだと感じたよ。

そういうYORKE.さんの個人的な経験を歌うのは、Ta_2さんとしてはどういう心境ですか?

Ta_2
いや、YORKE.が歌詞に書いた気持ちはよく分かるから。よし分かった、カラっと歌うぜって(笑)。
YORKE.
こういうところ、すごく似てるんで。それに、過去に俺がTa_2から聞いた話も織り交ぜてますからね(笑)。でもね、こういう自分たち自身の経験と真っ向から向き合うことはすごく大事で、その経験を清算することもできるし、作品として昇華させることもできるような気がするんだ。
「Lantana」2015年06月10日発売Lantis
    • 【初回限定盤(DVD付)】
    • LACM-34348 1944円
    • 【通常盤】
    • LACM-14348 1404円
OLDCODEX プロフィール

オルドコデックス:2009年に結成。ラウド、ダンス、パンク等の様々な要素を取り込んだサウンド、それにインスパイアされながらアートワークを作り出すペインティングにより、観る者、聴く者の、五感を刺激する作品を打ち出している。TVアニメシリーズの主題歌を担当することも多く、『SERVAMP』『GOD EATER』『黒子のバスケ』『Free!』シリーズ等、タイアップは多岐にわたる。ライヴではYORKE.自らが制作に携わる巨大なセットという名のアートを背負い、その存在感を見せつけている。そして、バックドロップにも必ず手を加えるので、常に作り手の体温が感じられることも特徴のひとつ。15年に初の日本武道館公演、18年2月には横浜アリーナ公演を行なうなど国内を中心としつつ、アメリカ・台湾・中国・韓国・シンガポールでもライヴを敢行するなど、ワールドワイドな活動を展開している。OLDCODEX オフィシャルHP

OKMusic編集部

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