【Saku】こんなに音楽が好きになった
のはタワレコのおかげ!(笑)

渋谷タワレコで働くギタ女のSakuが、1stアルバム『FIGHT LIKE A GIRL』と、映画『ビリギャル』劇中歌を収録したシングル「START ME UP」を同時リリース! 80年代ギターポップから渋谷系など、Sakuの好きな音がたっぷり詰まった作品になった。
取材:榑林史章

1stアルバム『FIGHT LIKE A GIRL』は、Sakuさんの音楽や映画など多彩な趣味が反映された作品ですね。

はい、影響されてるものばかりで…(笑)。シンセサウンドの「Lost In Translation」という曲は、同名の映画を観て感動して、主人公の気持ちで作りました。「あたしたちにTomorrowはない」という曲は、ちょうどソフトロックを聴いていた時期で、その影響で途中からいきなりリズムが変わったりします。「SAKU-TV」はアレンジャーさんにベイ・シティ・ローラーズって言われましたけど、私的にはラモーンズみたいなイメージですね。あと、タイトル曲の「FIGHT LIKE A GIRL」はスマパンみたいなグランジの要素を入れたくて作ったんですよね。歌詞は、前は好きだった人に感化されていたけど、今はその人とは関係なく、自分の人生を歩んでるわ!みたいな、自立する女の子の気持ちを歌っています。アルバム収録曲も全体的に、そういう女の子の強さだったり、戦う女の子をイメージして作りました。

キュアーの「BOYS DON’T CRY」をカバーしている点からも、Sakuさんの音楽好きが感じられますね。

キュアーはヴォーカルのロバート・スミスさんのネチっこい歌声に救われたんです。変な言い方ですけど、歌が上手いに越したことはないけど、好き嫌いが分かれるくらいの個性があったほうが、それがいい味になるんだなって。キュアーは個人的にはもっとコアな曲が好きですけど、普段あまり洋楽を聴かない人にも聴きやすいものをと思って、一番キャッチーなものを選曲しました。実際に自分が曲を作る時も、キャッチーでカッコ良いものを心がけていますね。かと言って、ただキャッチーなだけのJ-POP寄りのものではダメで、そこにちょっとコアな要素が入るのが、私らしいんじゃないかと思っています。なので、アルバムには私が好きな音楽をたっぷり詰め込みました。

そういうコアな音楽趣味は、どこからの影響ですか?

私は渋谷のタワーレコードで働きながら音楽活動をしているんですが、こんなに音楽が好きになったのは、タワレコのおかげです。もともとギターポップが好きで、弾き語りで路上ライヴをやっていたんですが、タワレコの先輩から勧めていただいて、いろいろ聴くようになったんです。例えばフリッパーズ・ギターの何々という曲は、ロジャー・ニコルズの何々という曲のオマージュだとか、背景まで深く教えてくれて。それでいろいろなジャンルに興味を持ってどんどん知識を蓄えていきました。そのおかげで、このアーティストのこの音色が良いとか、自分の中の引き出しが増えて、頭で鳴っている音のイメージがとても明確になりましたね。以前はアコギで弾き語りしたものを渡して、アレンジしていただいていたんですが、今回のアルバムはスマホのアプリの『GarageBand』で、ほとんどの曲のデモをアレンジも含めて自分で作ったんです。アレンジャーさんには、それをゴージャスにしていただいたという感じですね。

レコーディングには、カジ・ヒデキ(Ba)、堀江博久(Key)、SISTER JETのWATARU.S(Gu)、アナログフィッシュの斎藤州一郎(Dr)という豪華なメンバーが参加していますね。

基本的にはプロデューサーの野村陽一郎さんがメインで、そのメンバーでは3曲くらいです。堀江さんは「走る少女」という曲のみの参加ですね。「走る少女」はカジさんのプロデュースで、私もアコギで参加して一発録りしました。2曲目の「ゆがんだやつ」なんか、タイトルの通り破滅的なガレージサウンドで最高ですよ! みなさんいい意味でサポートっぽくなくて、それぞれの演奏を存分に発揮してくれています。カジさんの泣きのベースにも注目して聴いてほしいです!

そんなアルバムと同時リリースされるシングル「START ME UP」は映画『ビリギャル』の劇中歌で、スケールが大きくて切ないギターロックになっていますね。

映画の音楽担当の方と、何度もやりとりをして作りました。アルバム制作の途中で、劇中歌を制作する話しをいただいたので、決してシングルとアルバムを同時リリースすることを狙っていたわけではないんですけど…作り方も曲調も違うふたつの作品を同時に聴いていただけるのは、本当に嬉しいです!

映画で聴いたら、より感動しそうな曲ですね。

しかも、すごくいいところで流れるんですよ! 映画も本当に感動的で、感情移入しちゃって自分の曲とか関係なく試写で観て5回も泣きました(笑)。有村架純さん演じる主人公が、努力をして夢を掴むストーリーなんですが、そこには家族愛や友達愛など、さまざまな愛が詰まっています。歌詞にも、そんな気持ちを込めたので、映画共々、いろいろな世代の方に聴いていただけたら嬉しいです!

主演の有村さんとは、その後も交流があるとか?

劇中歌が決まってからShibuya Milkywayで自主企画ライヴをやった時に、観に来てくださったり、何度かお話をさせていただきました。女優とミュージシャンで職種は違うけど、同い年ということもあって、お話をしているととても刺激を受けます。音楽に興味があるということだったので、お勧めの洋楽集を作ってプレゼントしたんですよ。

またマニアックな曲を選んじゃったのでは?

オアシスやザ・スミスとか、入りやすそうな初心者向けを選曲したので、すごく気に入ってくれていましたよ。

そして、7月には渋谷WWWでワンマンライヴが決定しましたが。

タワレコではライヴスペースの担当なので、渋谷WWWで他のアーティストさんのライヴがあると、会場に行って即売をしているんです。なので、いつもはタワレコ店員としてCDを売っているその場所で、ミュージシャンとしてステージに立てるのが本当に嬉しいです。やっと私の出番が来た!という感じ(笑)。もしかすると、当日もライヴが終わった後、自分でCDを売っているかもしれないですけどね(笑)。
『FIGHT LIKE A GIRL』
    • 『FIGHT LIKE A GIRL』
    • PECF-3140
    • 2015.04.29
    • 2484円
    • 「START ME UP」
    • AICL-2862
    • 2015.04.29
    • 1080円
Saku プロフィール

サク:横浜出身、24歳の女性シンガーソングライター。2015年4月29日、SPACE SHOWER MUSICより1stアルバム『FIGHT LIKE A GIRL』と、有村架純主演の映画『ビリギャル』劇中歌「START ME UP」のメジャーシングルと2作の同時発売で異例のメジャー進出。
2017年4月からは地元FMヨコハマにてラジオDJとしても活動中!Saku オフィシャルHP

OKMusic編集部

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