【rieco】良いことも悪いことも必要
なことは必ず起こる

温かくやさしい歌声の中に、力強い芯を感じさせるrieco。新作は自分のインスピレーションと情熱だけで作り上げた、今やりたいことを詰め込んだという渾身作。伸び伸びと歌い放つ言葉たちをじっくりと感じてもらいたい。
取材:吉田可奈

初登場なので自己紹介からお願いしたいのですが、曲作りを始めたきっかけは何だったのですか?

小さな頃からマイケル・ジャクソンさんが大好きで、どうにかしてこの想いを本人に伝えたいと、英語で曲を作ってファンレターとして送ったのがきっかけなんです。最初はコードも英語も分からなかったので、情熱だけで書き上げたんですよね。愛してますって“I Love You”だよね?くらいのレベルだったっと思います(笑)。

すごいですね。それは小学生の頃?

はい。それから高校に入学するくらいまで、ずっとマイケルへの想いを書いた曲が多かったんです。

となると、片想いの曲が多かった?

あはは、そうですね。あとは、小さな頃から気持ちを表現するのが苦手で、友達と上手くいかない時期が多かったんです。そんな時は学校から帰ってくると、そのあふれる気持ちを言葉にして曲を作っていました。今考えると、ピアノがあったからこそ、気持ちのバランスが取れていたのかもしれないですね。

その後、音楽塾ヴォイスに通われていたということですが、ここではどんなことを学んだのですか?

ヴォイスに通うまでは、インスピレーションだけで曲を書いていたんです。となると、全部同じような曲になってしまうんですよね。でも、ヴォイスでは音楽理論をしっかりと教えてくれるので、いろんなテクニックが学べたんです。その中で、ヒット曲の理論も学べて、こういう流れがあると心に届きやすいという法則などもあったんです。

なるほど、ヒット曲の理論ですね。

はい。ここで学んだことは本当に勉強になりました。それからヴォイスを卒業して、インディーズで活動していたのですが、なかなか芽が出なくて…。そんな時に、地元の福岡で参加したオーディションでグランプリをいただくことができて、夢だったメジャーへと進むことができたんです。

当時、東京へ上京しようとは思わなかったのですか?

デビュー当初は地元の福岡から通いながらレコーディングやプロモーションをしていたんです。東京に行くたびに、みなさんのギラギラした感じにすごく圧倒されてしまって…。でも、このまま閉じこもっていても何も生まれないと思って、自分の殻を破ることを決意したんです。その気持ちの変化とともに、東京の見え方も変わってきて、住んでみればもっと世界が変わるかもと思い、今年の1月に上京することにしたんです。

東京に住んでみていかがですか?

すごく楽しいです! 怖がっていたのが嘘みたい。東京に住んでみて、改めて“必要なことは必ず起こる”って思ったんです。だからこそ、いろんな出来事に上手く対応して、その時々に生まれる曲を大事にしていかないといけないなと思うようになりました。

東京へ来て、楽曲の作り方も変わりましたか?

はい。福岡の時は自転車にキーボードを積んで海辺で作っていたんです。そこが私のスイッチの入る作業場だったんですよね。でも、東京の海は自転車で行ける距離にないので、どうしようと思っていたんですが、なぜか日常的に作れるようになってきたんですよ。きっと今までは“作るぞ”と思い、海辺に行って発散させていたのが、今は常に曲を作るモードにスイッチが入っているのかもしれないですね。

そんな環境の変化の中でできた今回のミニアルバムは、肩の力が抜けた印象を持ちました。

ありがとうございます。本当にその通りなんです。デビューしてからはシンガーとしてメジャーで勝負するのであれば、“売れる曲を書かなくちゃ”という想いが強くて、自分が思うように曲を作れなかったのかもしれません。メジャーは辞めて1からやり直そうと思ったこともありました。そんな気持ちを、今の事務所の社長に正直に相談したら、“それならこれが最後だと思ってやりたいことをやりなさい”と言ってくれたんです。

“最後”だと思って?

はい。言ってみればこれは崖っぷちで制作された一枚(笑)。でも、私にとっては後悔しないようにやりたいことを詰め込んだ欲張りな一枚になっているんです。

中でも思い入れの強い曲を教えてください。

6曲目の「KIBOH」です。この曲は、落ち込んでいた妹を励まそうという気持ちがきっかけになり作った曲です。また震災時にレスキューに行かれた方から聞いた話が重なり、どんな悲しいことがあっても、息ができること、呼吸ができることだけで幸せなんだ、と。生きることの大切さに気付いてほしい、そんな想いで作った曲なんです。

妹さんには聴かせました?

はい。泣きながら聴いてくれました。これからも人をやさしく包むような、気持ちを届ける歌を歌っていきたいですね。

あと、今作のジャケットはすごく夏を感じさせますが、夏にしたいことはありますか?

実は私、まったく泳げないんです…。

えぇ! マリンなイメージが強いのに!

そうなんですよね…。期待はずれで申し訳ないです(笑)。でも、今年の夏からちゃんと練習して、泳げるようになり、みなさんに夢は叶うということを証明したいです!

なんか方向性が違う気がするんですけど…(笑)。

いやいや、歌も泳ぎも頑張ります!
『So right』
    • 『So right』
    • COCP-38700
    • 2014.07.30
    • 2400円
rieco プロフィール

リエコ:4歳から電子オルガンを始め、中学生の頃に映画『天使の贈りもの』を観て感銘を受けたことをきっかけに自身で作詞作曲した曲を歌い始める。2010年、地元福岡で主要CDショップとメジャーレコード会社12社などで構成された新人発掘プロジェクトにてグランプリを受賞。12年にシングル「Shining」にてメジャーデビューを果たす。13年にリリースされた3rdシングル「信じて」が、多くのリスナーの共感を生み、幅広く支持を受ける。14年7月に1stミニアルバム『So right』をリリース。自然体でありながら、パワフルで女性らしさが感じられる今作は、新境地となる作品になっている。rieco オフィシャルHP
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