【水樹奈々】フリーダムを超えた先に
ある自由を手に入れたアルバム!

ラストは歌とアルパだけ 10枚目だから
こそのチャレンジ

アルバムを4月にリリースするのは、今作が初めてですが、そういう時期的なことも考えましたか?

はい。1曲目の「VIRGIN CODE」はまさに新しい場所へ挑むような気持ち、未開の場所を自分で切り開いていくという意志表明が込められています。この曲を録った時のことはすごく印象に残っていて…何か新しい扉を開けたような感覚がありました。それは、私だけでなく三嶋プロデューサーをはじめ、その場に居合わせたスタッフさん全員が感じたことで…。この曲はトップの音がFで、普段は勢いでいくか裏声でないと出ない音なのですが、この時は曲のエネルギーに後押しされてか、地声で無理なく自然に出せたんです。それが自分自身でもすごくびっくりしてしまって。人間の持つ可能性を身をもって知った出来事でした。しかも、歌っている時は楽しくて仕方がなくて、終始笑顔でライヴの終盤に達するある種のトリップ状態のような、解き放たれた状態だったんです。レコーディングは冷静さを求められる部分が多分にある環境なのですが、そんな中でそういう状態になれたのは、私の中ですごく大きかったです。まさに音力に引っ張ってもらって、新しい自分が目覚めた曲だなと思います。

他にドリカムさんのカバーやヒャダインさんとの楽曲などもありますが、個人的には「僕らの未来」がすごく心に残りました。

作詞・作曲・編曲の矢吹俊郎さんは、水樹ライヴの定番曲である2002年の5枚目のシングル「POWER GATE」を作ってくださった大好きな作家さんです。まだ自分がどんな曲を発信していきたいのか模索していた時期、この曲に出会い大きな転機が訪れました。“私は応援歌が歌いたいんだ”そう気付いた瞬間パッと扉が開いて、自分の進む道が見えた…言わば私の原点のような曲なんです。今回はその「POWER GATE」の進化形というか、12年の時を経ての大人版応援歌を作っていただきたいと、矢吹さんにお願いして生まれました。

応援歌と言っても、ただ背中を押すような真っ直ぐさとは違う、深い気持ちが描かれていますね。

いろいろな経験を経たからこその気持ちです。デビュー当時とはまた違う壁にぶち当たるし、悩みの種類もさまざまに変化している。当時から応援してくださっているみなさんにも、きっと私と同じように懐かしい気持ちと、これからに立ち向かう勇気を感じていただける曲になっていると思います。

「僕らの未来」は落ち着いた雰囲気のロックで、それに続くラストの「愛の星」は歌とアルパだけのバージョンなので、すごくしっとりとしたエンディングになりましたね。

この「愛の星」は、絶対に最後に置きたいと決めていました。昨年のシングル「Vitalization」のカップリングに収録した時の、ピアノとオーケストラのバージョンも大好きですが、アルバムに収録するにあたって、あえてシンプルな構成にしたいと思って…そこで浮かんだのが(上松)美香ちゃんのアルパとの共演でした。私自身も昨年はアルパの演奏にチャレンジさせていただいて、それは初心を思い起こさせ、いつまでもチャレンジすることの大切さを学ばせてくれた経験でした。そのアルパとともにこのアルバムを締め括りたいと思ったんです。ヴォーカルとひとつの楽器だけでのフルコーラス…それは丸裸にされる感覚でとても緊張したのですが、節目となる10枚目だからこそチャレンジしたいと思いました。

ふたりで一発録音したそうですね。

ブースは別れていたのですが、ちゃんとアイコンタクトが取れるようにしていて、ライヴのような収録でした。クリックも聴かず、ふたりの呼吸で思うままにプレイするので、同じテイクはひとつもなくて。その瞬間にしか生まれない、すごく貴重なものになりました。メロディーと真正面から向き合い、自分の声によって楽曲の持つ起承転結のドラマを引っ張っていくことは、とても難しいことだと改めて感じて、本当に勉強になりました。

そんなアルバムを彩っている、パッケージのビジュアルですが…前作は地元の愛媛で撮っていましたが、今回は名古屋で撮ったそうで。どうして名古屋で?

歌手デビューして初めてレギュラー番組を持たせていただいたのが、東海ラジオさんだったんです。なので、私にとって第二の出発地点なんです。思い入れの深い場所で撮りたいと思い、今回、名古屋で撮影させていただきました。撮影日は東京が大雪だったバレンタインデーの翌日だったのですが、運良く名古屋は晴れていて雪もなくて! とはいえ、ノースリーブでの撮影は過酷でした(笑)。

6月にはツアー『NANA MIZUKI LIVE FLIGHT 2014』がスタートしますが、どんなものにしたいと考えていますか?

ツアーのポスターやパンフレットも同じく、愛知県の中部国際空港セントレアで撮影してきました!“LIVE FLIGHT”は全国いろいろなところへ飛んでいくという意味、みんなで全力で跳びまくろう!という意味を込めていて。“LIVE FLIGHT”だけに、やはり空を見ながら歌えたらいいなということで、野外会場も3カ所あります。

アルバムでは「Rock you baby!」や「Fun Fun★People」など、ライヴで盛り上がれる曲もありますしね。

ぜひこのアルバムを聴いて、ライヴに遊びに来ていただけたら嬉しいです! 最近私のことを知ってくださった方はもちろん、デビュー初期から応援してくださっている方にも楽しんでいただけるものにしたくて、新曲はもちろん幅広い構成で選曲しようと考えています!

昨年の活動で、新規のファンが増えましたからね。

昨年の『LIVE CIRCUS』の時、「Keep your hands in the air」という曲を10年振りに歌ったのですが、“?”となっている方と、ウォーって盛り上がっている方が、きれいに分かれていて。歌手デビュー14年目、オギャーと生まれた子が中学2年生になるわけですから、そうだよねって(笑)。でも、本当に幅広い世代の方々に応援していただいていることを実感して、すごく嬉しい瞬間でした。今回ももしかしたら“?”となる曲が登場するかもしれませんが、これを機会に過去の楽曲も遡って聴いてもらえたら嬉しいです!
『SUPERNAL LIBERTY』2014年04月16日発売KING RECORDS
    • 【初回限定盤(Blu-ray付)】
    • KICS-93036 3600円
    • 【初回限定盤(DVD付)】
    • KICS-93037 3600円
    • 【通常盤】
    • KICS-3036 2800円
水樹奈々 プロフィール

ミズキナナ:声優、歌手として高い人気を誇る。声優としてのデビュー作は1997年のプレイステーション用ゲーム『NOёL〜La neige〜』門倉千紗都役。歌手としては2000年12月にシングル「想い」でデビュー。09年6月に発売された7枚目のオリジナルアルバム『ULTIMATE DIAMOND』で声優として初のオリコンチャート1位を獲得し、11年12月と16年4月には東京ドーム2デイズライヴも大成功に収めた。水樹奈々 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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