【OLDCODEX】『OLDCODEX Tour 2016-
2017 “FIXED ENGINE”』2017年1月1
4日 at 日本武道館

撮影:達川範一、MASA/取材:榑林史章

 昨年9月のZepp DiverCity Tokyoを皮切りにスタートした『OLDCODEX Tour 2016-2017 “FIXED ENGINE”』が、1月14日と15日の日本武道館で、ファイナルを迎えた。(※実質的なファイナルは、アクシデントによる振替公演となる)日本武道館公演初日のこの日は、新年一発目のライヴとあってふたりのテンションは最高潮。過去最高じゃないかと思うほど、エモーショナルでパッションにあふれたステージを展開した。

 歯車が回るカチカチという音とともに、これまでに彼らが発表してきた楽曲の断片が一気に会場を駆け抜ける。最後にカチッと歯車が噛み合った瞬間、「HEAVEN」のイントロが鳴り響き、YORKE.(Painter)、そしてTa_2(Vo)と、壇上のふたりが順にスポットライトで浮かび上がると、大歓声が武道館を包んだ。

 序盤は高揚感あふれるストレートな楽曲で観客を惹き付けた。「flag on the hill」では、Ta_2の咆吼するような歌声に、YORKE.が合いの手を歌う。「Meteor Train」のポップでパンキッシュな曲調には、観客はクラップで応戦する。YORKE.の独特の間合いを持ったラップもぶちかまして、ライヴを盛り上げた。客席に向けて手の平を掲げて歌った「Harsh Wind」。「Dried Up Youthful Fame」は、観客の大合唱になり、最後はライヴならではのロングトーンを聴かせ、それに着いていく観客。Ta_2は“さすがっすね! 「Dried Up Youthful Fame」のエンディングがこんなに長いのは初めてなのに。マジすげぇ!”と笑顔。

 MCはノープランで毎回その場で考えるというTa_2。1回目の日本武道館の前日は緊張して眠れなかったそうだが、3回目となると少し余裕が出てきたようで、前日の夜に風呂場の排水溝にパイプユニッシュした話を披露。“匂いが全然取れなくて、2回もパイプユニッシュしたんだぞ!”と、素のトークで会場を和ませた。YORKE.は“今日から2017年になった気持ち”と、昨年から数カ月に渡って行なわれたツアーを振り返る。“その都度いろいろ学びながら、強くなって東京に帰ってきた。と思ったら、さっき転んじゃって”と、いたずらっぽく笑った。

 中盤の「Lantana」からは、ミディアムのスケールの大きな楽曲が続く。「Milestone」では、エネルギーを溜め込むような抑えたヴォーカルから、最後にはそれを爆発させる。「〔Blue〕」は、語りかけるように歌う。声援を送るのもはばかられるように静かに展開されていく楽曲に、観客は声を押し殺して固唾をのむようにして世界観に浸った。目を閉じて歌うTa_2のたくましい首に、太い血管が脈を打つ。YORKE.は淡々とキャンバスに向き合い、OLDCODEXという集合体をバッファローの頭部に見立て、左右のキャンバスには角が描かれた。

 歯車をかたどったセットは今回もYORKE.のペイントによるもので、本公演用にツアーから新たな歯車が描き足されていて、昨年の日本武道館公演『Veni Vidi』のセットで使った色を全部入れているとのこと。YORKE.は“俺たちとしては、ずっとつながってる”と語り、ゴールではなく偉大な通過点のひとつであることを強調した。また、Ta_2は“ステージセットが大きくなったように、俺らの心も大きくなって帰ってきた。どうせなら、調子に乗ってると言われるくらい、でかくなってもいいんじゃないかな?と思う。たまには調子の乗ったってっていいじゃん!”と、観客をはやし立てた。

 アンコールの「kick out」では、客席からお客さんをステージにあげて一緒に歌ったり踊ったりするのが恒例。しかし日本武道館はそういう行為がNGとのことで、事前に募集したファンをステージに迎えた。“我々も大人なので、ルールは守ります”とTa_2。ステージに呼び込まれたラッキーな女の子ふたりは、緊張しながらも貴重な経験に酔いしれた。

 全27曲をエンジンフル回転で駆け抜けたライヴ。最後はふたりの共同作業で、ステージ真ん中のキャンバスにOLDCODEXのロゴをステンシルでペイント。最強のふたりで今年も制作とライブに邁進すると誓い合った。

セットリスト

  1. HEAVEN
  2. flag on the hill
  3. Lead Me Not
  4. Feed A
  5. Meteor Train
  6. Cold hands
  7. The Misfit Go
  8. Calling
  9. Harsh Wind
  10. Dried Up Youthful Fame
  11. Lantana
  12. Milestone
  13. bund
  14. [Blue]
  15. Aching Horns
  16. Deal with
  17. The Experience
  18. Scribble, and Beyond
  19. Anthem
  20. WALK
  21. Night flight
  22. Landscape
  23. カタルリズム
  24. Rage on
  25. <ENCORE>
  26. kick out
  27. reel
  28. eyes in chase
OLDCODEX プロフィール

2009年に結成。ラウド、ダンス、パンク等の様々な要素を取り込んだサウンド、それにインスパイアされながらアートワークを作り出すペインティングにより、観る者、聴く者の、五感を刺激する作品を打ち出している。TVアニメシリーズの主題歌を担当することも多く、『SERVAMP』『GOD EATER』『黒子のバスケ』『Free!』シリーズ等、タイアップは多岐にわたる。ライヴではYORKE.自らが制作に携わる巨大なセットという名のアートを背負い、その存在感を見せつけている。そして、バックドロップにも必ず手を加えるので、常に作り手の体温が感じられることも特徴のひとつ。15年に初の日本武道館公演、18年2月には横浜アリーナ公演を行なうなど国内を中心としつつ、アメリカ・台湾・中国・韓国・シンガポールでもライヴを敢行するなど、ワールドワイドな活動を展開している。OLDCODEX オフィシャルHP

OKMusic編集部

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