【崎本大海】僕から滲み出たような歌
にしたい

俳優としてのみならず、張りのある美声を武器に音楽活動をスタートさせた崎本大海。楽曲によってさまざまな表情をのぞかせる崎本が贈る、珠玉のバラード「鳴らない電話」について話を訊いた。
取材:ジャガー

4作目ともなると、音楽活動もだいぶ馴染んできたのではないですか?

特に今回はスタッフのみなさんと一緒にアルバムを見据えての制作中に生まれた一曲というのもあって、やりやすかったですね。でも、デビュー曲『サヨナラ』がバラードで、4thシングル『鳴らない電話』もバラードだから、前回よりもひとつ上のものを作らないといけないっていうハードルの高さを感じました。実際、声を綺麗に伸ばし続けなければいけない部分が多かったり、声のトーンにも起伏がかなりあって、歌いこなすだけでも難易度が高いので苦労はしたんですけど…なんとか(笑)

離れてしまった恋人への思いを綴った「鳴らない電話」は、振られた男性の心情が痛々しいほどに響いてきました。

イメージとしては白シャツと白ズボン、何だったらパンイチ状態のひとりの男。彼女に振られて、ボロボロになって、“もう何もできません!”って本来は絶対に見せたくないような部分までも曝け出している、そんな男性像を感じてもらえたらこの歌は成功なんじゃないかなっていう。歌詞もストレートだから、ありのままを歌いました。ニュートラルで純粋な歌い方というか。だから、これから聴いてくれる人には自由に感じ取ってもらいたいですね。僕自身はこの歌のように一方的に振られた経験はないですけど、そうなったらどうしましょうね…どうにもならない、行き詰まっちゃいますよね(笑)。どんなに願ってもふたりの未来が見えるわけでもなく、主人公のジタバタしている様子が浮かびます。

切実に歌われている《この愛を忘れたい この恋を誇りたい…》という締め括りの一節が印象的でした。

男の見栄というか、最後の強がりなんでしょうけどね。これは彼女には決して伝えられないし、伝えないであろう、自分の心に留めるだけの言葉のような気がします。

同性からしてみると、この主人公の心情はいかがですか?

気になることがあるならやったほうがいいと考えるほうなんで、電話しちゃえばいいのにって思う部分もあるんですけど…でも、どの曲においても言えることなんですけど、最終的には自然と僕から滲み出たような歌にしたいんですよ。それがなかなか難しいですね。レコーディングは何回も挑戦できるからいいけど、ライヴで歌うとなると確実に自分のものにしないといけないので。『鳴らない電話』を歌うために僕ももがきながら、日々ジタバタしてます(笑)。舞台のお仕事なんかもそうで、稽古中は“この役ならこういう思いで言うんだろうな”って考えながら演技するんですけど、初日を迎えてどんどん日が経っていくと役が自分と馴染んで、自然と役と自分の気持ちがリンクするようになって、セリフを自分の言葉として言えるようになっていくんですよ。そういう感覚で歌っていきたいですね。

2曲目「夏のプルメリア」では一転、楽しそうな雰囲気で歌われていますね。

夏ですしね。初めて来た人でも楽しめるような、あのライヴ特有のテンションの高さを意識しました。あとは、やっぱりアーティストとして多面性を出していきたいので、楽曲はバラエティーに富んでいるほうが歌っていても気持ち良いですね。ゆくゆくは、“崎本といえば、こういう感じの歌を歌う”“こういう演技をする”っていう柱は築きたいですけど、今はいろんなことを積極的にやっていく時期だと思うので、さまざまな経験で感情をしっかり育みながら表現力に磨きをかけていきたいなと思います。
崎本大海 プロフィール

1986年8月23日生まれ、東京都出身。慶應義塾大学法学部を卒業。07年、フジテレビ系ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』に出演し注目を浴びる。

08年よりフジテレビ系バラエティ番組『クイズ!ヘキサゴンII』に出演。番組発、つるの剛士とのユニット“フレンズ”による1stシングル「泣いてもいいですか」でCDデビューを果たし、デジタル配信50万ダウンロード、CDセールス15万枚を超えるヒットを記録。

そして10年8月には、同番組内ではつるの剛士、遊助に続き、<アリオラジャパン>より1stシングル「サヨナラ」でソロ・デビュー。最近では、映画『ゼロの焦点』で原作にはない中谷美紀の弟役で好演。さらに舞台出演等で活動のフィールドを広げている。オフィシャルHP
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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