【Sunya】片想いのもどかしさ、
切なさを描いたラブソング

Sunyaの新曲「キミのとなりで」は、中村舞子とコラボして届ける、アップテンポの切ないラブソング。片想いの複雑な気持ちをリアルに歌える新曲について話を訊いた。
取材:土屋恵介

AZUさんとの「To You…もう一度」に続くコラボ第二弾、中村舞子さんをフィーチャーした「キミのとなりで」は、片想いの切なさが出たアップチューンですね。

AZUちゃんとの『To You…もう一度』が配信で、女子高生や 同世代の子を中心にすごく広まったんですよ。それって今までの僕にはなかったことで、学生のファンが増えたことは、うれしかったですね。そこから自信も付いて意欲も出て、さっそく曲作り始めたんです。で、やっぱりラブソングがいいなと思っていた時に、片想いしてる友だちと話したり、仕事で地元の高校に行く機会があったので、女子高生とも話すことができた。そしたら、“片想い”って言葉に敏感だったんですよ。“切ないけど楽しい”とか、わりと前向きな言葉が多くて、片想いのいろんな話を汲み取って、自分の経験も織り交ぜてストーリーを書いていったんです。

中村舞子さんとコラボしようと思ったきっかけは?

舞子ちゃんが歌ってるm-floのカバーを聴いて、すごく声に惹かれたんです。この人と一緒にコラボしたいなと思って、ライヴを観させてもらったら、20歳だけど歌もメチャうまいし、大人の素敵な部分や切ない部分をすでに持っていたんです。自分の曲に彼女の歌が入ったらどんな化学反応が起こるだろうとオファーさせてもらったら、オッケーしてもらえたんです。

曲には、切なく青い感じもあり、春の空気感も出てますね。

出会いと別れのシーズンですしね。出会いから、第一印象で好きになる人もいるだろうし、友だちから好きになっていく人もいるだろうし。この季節にピッタリの曲になりました。

さわやかなメロディーですが、歌詞は、成就しない片想いが歌われてます。その中に出会えた喜びも入っていたり、複雑な気持ちがすごく表れてるなと思いました。言いたくても言えなくて終わっちゃうというのはリアルだなって。

こういう気持ちになるのって、学生や新入社員、バイトの同僚とか、近い距離感で起りそうだなって。同世代や学生に多いと思うし、世代関係なくこういう経験した人も多いと思うので。

自分の気持ちを伝えたら、今あるいい関係性が崩れてしまうかもってもどかしさは、男女の友達ではありますよね。

実際、僕もそういう経験があったんです。仲の良い女の子に彼氏がいて、僕が相談役になってたんです。あれは切なかったですね~(笑)。ほんと仲が良くて一緒に歩いてたし。そこからサビに《1cm…2cm…の距離も まだ遠くて》って入れたんです。あと、舞子ちゃんが《君に出逢えなかったら こんなキモチ知らなかったよ…伝えちゃったらキミとの距離が消えちゃいそうで》って歌うとこもポイントですね。

実際の距離は近いけど、気持ちの距離は遠いと。

まさにそうですね。この曲のキーワードは“距離”だと思います。恋が成就せずに終わってしまうのがとてもリアルだし、多くの人に伝わるんじゃないかなぁって。

では、中村さんとのレコーディングはどうでしたか。

すごく楽しかったですよ。舞子ちゃんの最後のフレーズなんか、録ってる時、鳥肌が立ちましたね。それくらい良かった。AZUちゃんの時もそうだったけど、コラボでいい勉強ができましたね。あと、この曲は僕だけではできなかった曲だと思うんです。舞子ちゃんやスタッフからもたくさんアイディアが出て、いろんなエッセンスが混じって良い曲になったと思います。

確かに。では、今回のMVの話を聞かせてください。

メッチャ良いのができたんです。雑誌『popteen』で活躍されてる読者モデルのみずきてぃ(西川瑞希)さんに、カフェのアルバイトの新入りの設定で出演してもらったんです。カッコ良い先輩とひと目惚れするシーンがあるんですけど、すっごくいいんです(笑)。でも、その後にバイトに入った女の子が先輩に告白するっていう切ない感じになってて、油断すると泣いちゃうくらいなんで、ぜひ観てください。

それは必見ですね。あと、カップリングの「ワスレモノ」はミディアムテンポの応援ソングですね。

やっぱり僕が作る前向きソングは、落ち込んでから這い上がるものになるんですよね。誰しも夢追いかけてるとつまずくこともあるし、特に新しいことにチャレンジしていく世代は、葛藤にぶつかると思うんです。それで自信がどんどんなくなる。この曲の“ワスレモノ”は、自分を信じることなんです。一番大事なことだけど、つい忘れてしまう。失敗しても、何度でもチャレンジしていいと思うんですよね。僕も、改めて気付かされることが多かったので、進路に悩んでる人に聴いてほしいなって。

もう1曲の「恋」は、メロディアスで明るいナンバーです が、こちらは自分から別れを告げ、その後悔を歌ってますね。

これは男の弱さの歌ですね。離れて気付くことってほんと多くて、今だったら気持ちを伝えられるのにって。でも、もう元には戻らないって失恋ソングです。

「キミのとなりで」も「恋」も、状況は違いますが、伝えたいけど伝えられない心模様が描かれてます。Sunyaくんなら、リスナーのみなさんにどうアドバイスしますか?

リスナーのみなさんには相手に気持ちを伝えてほしいですね。やっぱり人を好きになるってこと大きなことじゃないですか。言葉にする勇気が曲から伝わってほしいなと思いますね。
Sunya プロフィール

1988年1月18日生まれ、大阪出身。自ら作詞・作曲を手掛け、飾らない言葉でメッセージを伝える新世代シンガー・ソングライターSunya。ゴスペルで鍛え上げられた歌声、本場UKで鍛え上げられたライヴ力、独学で身につけたソング・ライティング。しかしそのヒストリーは決して順風満帆ではない。

9歳までの多感な時期を奄美で過ごし、その後大阪へ引っ越した後、地元のゴスペルクワイアの一員として活動を開始。独学でピアノを弾き始め、ソング・ライティングを身につける。弱冠15歳で活動地をクラブやライヴ会場に変え、関西を拠点に活動をスタートすると同時にトラック・メイキングも手掛けるようになる。そして、数々のメジャー・アーティストのフロント。アクトを務め、途端にSunyaの名前が関西を中心に広がっていく。

そしてたまたまライヴを観たジェフリー・ダニエルに突然話しかけられ、この出会いがアーティスト活動を活性化させる。ジェフリーがSunyaの才能に惚れ込み、ボイトレやライヴなどを共にする。17歳の時、<J-pan soul production.>と契約を交わし、活動の拠点をUKへ移す。ロンドンでボイトレやレコーディングを重ねライヴにも出演。特にイギリス、フランスで開かれたシャラマー復活コンサートでは、唯一の日本人バック・コーラスとして大抜擢された。その後、フル・アルバムを完成させたにも関わらず、レーベルの事情でお蔵入りに。

帰国後、地元・大阪で再びライヴを中心に活動をスタートさせる。ライヴハウスだけでなく、時には難波の商店街など路上でも。そして18歳にしてインディーズ・レーベルと契約を結び、ミニ・アルバムをリリースするも活動が広がらず、20歳で契約を解除。その悔しさをバネにライヴ活動を重ね、08年10月には、大阪Knaveにてワンマン・ライヴを開催し大成功を収めた。そして逆境を跳ね除け、09年6月に<SonyMusic/Ki/oon Records>よりシングル「雨上がり」でメジャー・デビュー。オフィシャルHP
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OKMusic編集部

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