【黒木渚】『黒木渚 ONEMAN TOUR 20
16 SPRING「ふざけんな世界、ふざけ
ろよ」』2016年6月3日 at 東京国際フ
ォーラム ホールC

撮影:千葉顕弥/取材:吉田可奈

 “一生分の“ふざけんな”を叫んでください! ふざけていこうぜ、東京!”。そう高らかに叫び始まった『ふざけんな世界、ふざけろよ』のツアーファイナル。東京国際フォーラム ホールCという大きなホールで彼女は大きく手をあげ、「大予言」を歌い始めた。その姿はとても楽しそうで、美しく、強い。さらに総立ちとなっているフロアーからも、大きな声で大合唱する声が聴こえてくる。すでにその温度は高く、「革命」での黒木渚はまさにこの曲の主人公、ジャンヌ・ダルクのようなオーラを感じさせてくれる。

 “舞台のような音楽”と言われる通り、彼女のライヴは凝った演出が施される。朗読やこの日のために作られた映像を流し、独特の展開で進んでいくのだ。さらに、彼女の真骨頂である、人間の闇や愛する人への執着心、隠すことのない愛を描いた「ウェット」や「はさみ」では会場の雰囲気を一転させ、その場にいた人たちを物語の世界に引き連れていく。

 リリースを重ねるごとに、大きくなっていく黒木渚。しかし、聴いてくれる人がいるからこそ、このライヴができることを彼女は絶対に忘れない。MCのたびに感謝の言葉を何度も重ね、終盤では“人間は極限になるとなぜか笑う。ピンチの時ほど笑っているんです。チクショーチクショーふざけんな! 人生はコメディだ!”と叫び、「ふざけんな世界」をぶつけるように熱唱。大きなホールが“ふざけんな”という言葉でひとつになり、最高の笑顔であふれる空間を見事に作り上げていた。次はどんなライヴを観せてくれるのだろう。そんな期待にあふれる素敵な夜だった

セットリスト

  1. 大予言
  2. テーマ
  3. 革命
  4. 枕詞
  5. ウエット
  6. プラナリア
  7. ふりだし
  8. エジソン
  9. おんな・おとこ・おんな
  10. 懺悔録
  11. カイワレ
  12. はさみ
  13. アーモンド
  14. 君が私をダメにする
  15. ふざけんな世界、ふざけろよ
  16. 虎視眈々と淡々と
  17. <ENCORE>
  18. 灯台
  19. あたしの心臓あげる
黒木渚 プロフィール

クロキナギサ:2010年に自らの名前を掲げたバンド“黒木渚”を結成。12年に『あたしの心臓あげる』でデビュー。14年からバンドを解散し、ソロ活動へと移行。独特の世界観を持つ小説も発表するなどさまざまな才能を開花させている。黒木渚 オフィシャルHP
黒木渚 オフィシャルTwitter

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着