【GLAY】『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR
2016 “Supernova”』2016年4月24日
at 日本武道館

撮影:岡田裕介/取材:帆苅智之

 鍵盤なし、同期も極力排除し、メンバー4人+ドラムスというスタイルを全国各地で披露した今回の全国ツアー。GLAYの楽曲は歌メロが中心であるがゆえ、その軸がぶれるようなところはまったくなかったが、アンサンブルが変わった分、聴き応えは随分と変化していたと思う。いや、変化というよりも今まで以上に本来のバンド像がはっきりとしたと言ったほうがいいだろうか。もともとGLAYはHISASHI、TAKUROの2本のギターを擁するバンドなわけだが、今回は「カナリヤ」や新曲「デストピア」などTERUがギターを抱えながら歌うシーンも多く、今まで以上に“ギターバンド・GLAY”の認識が強くなった。白眉は「Believe in fate」。アウトロで見せた密集感の強いサウンドはロックバンドとしての矜持を示していたようにも思う。本ツアー前に亡くなったデヴィッド・ボウイへの哀悼の意を表して、イントロに「ジギー・スターダスト」のリフを取り入れた「TILL KINGDOM COME」も良かった。ここ数年、ライヴ後半の盛り上がりに欠かせないナンバーだが、ツインギターソロのスリリングさがとても素晴らしく、この楽曲はここにきて完成したと思わせるほどだった。JIRO(Ba)がアンコールのMCで“このツアーのことは忘れないと思う”と言っていたのも、それだけ演奏が充実していたことの証だろう。デビュー20周年を超え、ベテランと呼ばれる域に入りながらも、貪欲に進化し続けるGLAY。その真摯な姿勢こそがバンドの最大の強みであることも分かった千秋楽であった。

セットリスト

  1. Scoop
  2. 千ノナイフガ胸ヲ刺ス
  3. 汚れなきSEASON
  4. STARLESS NIGHT
  5. laotour~震える拳が掴むもの~
  6. カナリヤ
  7. 100万回のKISS
  8. シキナ
  9. everKrack
  10. Believe in fate
  11. SORRY LOVE
  12. Will Be King
  13. 航海
  14. デストピア
  15. 百花繚乱
  16. TILL KINGDOM COME
  17. GREAT VACATION
  18. Supernova Express 2016
  19. <ENCORE>
  20. Life ~遠い空の下で~
  21. BEAUTIFUL DREAMER
  22. 空が青空であるために
  23. 彼女はゾンビ
  24. HIGHCOMMUNICATIONS
GLAY プロフィール

グレイ:1988年にTERUとTAKUROを中心に結成し、94年にシングル「RAIN」でメジャーデビュー。デビュー以降、CDセールス、ライブ動員数など日本の音楽シーンをリードし続け、数々の金字塔を打ち立ててきた。25周年アニバーサリーイヤーの2019年~2020年にかけては『GLAY DEMOCRACY』というテーマを掲げ、7つの公約を発表。メットライフドームでの大型ライブ、15枚目のオリジナルアルバム『NO DEMOCRACY』のリリース、3カ月に渡り全国19公演19万人を動員したアリーナツアーの開催など、さまざまな活動を精力的に展開した。GLAY オフィシャルHP

OKMusic編集部

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