L→R 敬太郎(Ba&Cho“SHOUT”)、英紀(Vo&Gu)、克哉(Gu&Cho“DEATH VOICE”)

L→R 敬太郎(Ba&Cho“SHOUT”)、英紀(Vo&Gu)、克哉(Gu&Cho“DEATH VOICE”)

【Spyralcall】お爺ちゃん、お婆ちゃ
んにまでデス声を(笑)

“POP”が“DEATH”でもいいじゃない! 演奏は徹底的にラウド、かつメロディーは徹底的にキャッチーな超新感覚サウンドの提唱者が、彗星のごとく登場だ。Spyralcallのひと筋縄じゃいかないセンス、かなり痛快です!
取材:道明利友

“POP”と“DEATH”の融合って他にはあまりない、かなり独特なものだと思うんですよ。このスタイルをどうやって開発したのか、すごく興味があるんです。

英紀
僕ら、初めの頃はもっとさわやかなバンドだったんですよ(笑)。言ってみれば、ギターロックに近いようなポップな音楽をやっていて。そういう中で、何かもっと面白いことがやりたいなと思って、自分たちに何が足りないのか考えた時に…。ギターの克哉がちょうどデスメタルにハマッていて、“これはSpyralcallでやりたいわけじゃないんだけど…”って感じでデモ音源にデスヴォイスをちょいちょい入れ出したんですよ。それを聴いてるうちに、“こんなポップミュージックにデスヴォイスとかが入ってたら面白いんじゃないか?”と思ってライヴでやってみたらお客さんの反応も悪くなく、曲も増えていって。今じゃ、“DEATH POP”をガッツリ押しているという感じなんです(笑)。

なるほど。そのスタイルのきっかけを作った克哉くんは、そういうラウドな音楽がずっと好きだったっていう?

克哉
中学生になった時に、年上のお兄さんにMR.BIGを勧められてハードロックが好きになって。そこから、Gamma RayとかHelloweenみたいなジャーマンメタルも好きになり、“メロディアスで速くなきゃ音楽じゃねぇ!”って感じで中学~高校時代を過ごしたり(笑)。で、その後も、今とはまだちょっとスタイルが違った頃のIN FLAMESとか、いわゆるメロデス(メロディック・デスメタル)みたいなメロディアスなんだけど“DEATH”なテイストが入ってる音楽を聴くようになったんです。

実はCANNIBAL CORPSE とかOBITUARYとか、克哉くんのフェイバリットバンドの中にあるようなデスメタルバンドは、僕も大好きなんですよ。その手のテイストをふたりに初めて聴かせた時のことは覚えてますか?

克哉
はい、覚えてますね。それは、確かメタルコアとかが自分の中で流行ってた時期だったんですけど。UNEARTHとかALL THAT REMAINSとかあの辺を聴いた時に、こういうメロディーとサウンドとリズムが合わさってる感じっていいなと思って、そういうのが入ってる曲を聴いてもらったんですよ。で、そこからそういう要素がもはや隠しようがなくなったっていう(笑)。

ふたりは、そういう要素を克哉くんがSpyralcallに出してきた時は、ぶっちゃけ驚いたりしませんでした?

敬太郎
そういう要素は、今までの僕の人生になかったですから正直驚きましたね(笑)。僕が楽器を始めたきっかけはL’Arc~en~Cielで、洋楽の入りはMR.BIGでしたし。根本的にメロディーの綺麗なロックが好きですから。
英紀
そうだね。でも、特に俺みたいな、ずっとポップな道で生きてきた人間としては“自分のポップな音楽にデスヴォイスを入れることを良しとできる感性を持ってるバンドって他に絶対いねぇんじゃねぇの?”って感じで、すごく面白かったんですよね。メンバーが面白いと思うものはまずは尊重してみたいというか、それを受け入れる力があってほしいというか…。せっかくこの3人でバンドをやっていて、“DEATH”な要素が面白いと思ったんならやってみたいなっていうのが、自分たちの中では大きかったし。

確かに、“POP”と“DEATH”っていう対照的な要素を融合させている時点で、良い意味でジャンルの壁は感じていないんだろうなっていう姿勢は伝わってきます。

敬太郎
そうですね。3人が本当にやってみたい音楽をやって、自分たちにしかできない音楽を作り上げて、それを周りに認めてもらえるぐらいまで昇華させたいというか。
克哉
日本って、デスメタルみたいなものをそのまんまやっちゃうとスルーされることがやっぱり多いと思うんですよ。例えば、J-POPの人たちが出るような音楽番組とかからデスヴォイスが聴こえてくるようなことは珍しいと思うし。だからこそ、そういうところまで浸透させられたらいいなとは思いますよね。それこそ、子供からお爺ちゃん、お婆ちゃんまでデス声やれとは言わないですけど(笑)。こういう音楽を知らない人にも存在を知ってもらえたらいいなって。カラオケでデス声に挑戦してもらったり。
敬太郎
楽しそうだなー(笑)。
英紀
でも、そういうデスの要素を、僕たちは媚びてポップの中に入れているわけでもないんですよね。自分たちが100パーセントやりたいことをやりきって、今のこの“DEATH POP”にいると僕は思ってるんで。ちょうどこの前も、“これは使えねぇかな?”っていうものをちょっと実験してみたりしたんですけど…。より多様化しながら、幅広い世代に受け入れてもらえたらいいなって。

ちなみに、その“これは使えねぇかな?”っていうのは、どういうアイデアだったんですか?

克哉
ジャズですね(笑)。ジャズと“DEATH POP”を混ぜたような。もっと自分たちの中で消化できれば、いつかやれそうな気はするんですよ。
英紀
挑戦しないとね! まずは、何でも。今回の『DEATH POP the PARTY!』だけを聴いて“こういうバンドか”って分かった気になられても嫌なんで、違うものをこれからもどんどん自分たちでも見ていきたいですね。
Spyralcall プロフィール

スパイラルコール:“DEATH POP”という新たなジャンルを提唱しジャンルの枠を飛び越えたオリジナリティーあふれるバンド。2006年2月の結成以来、都内のライヴハウスを中心に活動。11年1月14日に渋谷BOXXにてワンマンライヴ決定。オフィシャルHP

OKMusic編集部

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