【INFINITY 16】自分がコレだ!って
思う音が提示できた

レゲエ・サウンドのINFINITY 16がプロデュースするwelcomezシリーズ第三弾が完成。今作では“LOVE”をテーマにレゲエ、R&B、HIP HOP、ROCK界から全13組がwelcomezされた。今夏のマストアイテムとなること間違いなし!
取材:馬渕信彦

今作『LOVE』はタイトルからテーマ性を感じますが、制作の早い時期から決めていたことなんですか?

去年『伝えたい事がこんなあるのに welcomez 若旦那 from 湘南乃風 & JAY'ED』をリリースして、今年出した『愛してる welcomez 若旦那』辺りからアルバム制作に入ったんですけど、この2曲を含めて曲を作って行く過程でテーマを“LOVE”にしようかと考え始めました。そんな雰囲気のリディムもかなり作っておいたので、自然な流れで決まりました。

その既発曲2曲では新たなアーティスト像を引き出したりミックスの仕方を変えたり、INFINITY 16としてのチャレンジもトピックでした。例えば、本作の収録曲の中で新たな試みだった曲を挙げるならどの曲になりますか?

何曲かありますが、わかりやすい曲だと土屋アンナさんをwelcomezした『REVOLUTION』ですね。初めてソカのBPMに挑戦した曲なので、今までにない楽曲です。

BPMの早いソカのリディムだからこそ、土屋アンナさんをwelcomezしたのですか?

そうですね。彼女の曲の中でもイケイケな曲が好きなんですよね! そこでソカが面白そうだなと思いました。いつもはwelcomezアーティストに幾つかリディムを聴いてもらうんですけど、アンナさんにはこのリディムでやろうとお願いしました。事前にイメージができてたんでぴったりハマりましたね。あと、この曲は現場を上げるのはもちろん、強いメッセージがあるのでそこも聴いてほしいです。

個人的にはDOUBLEさんを迎えた「STILL IN LOVE」も、今作の中で会心の出来だったんじゃないかなと。

この曲はかなりキテますね! どの曲も最高の仕上がりになったと前置きをさせてもらいつつ、これは想像を超えた仕上がりになりました。リディムを聴いてもらって、彼女が先にリリックを乗せたんですけど、すごく大人な歌詞だと自分は感じました。そこから自分の経験を辿って、バースを入れました。自分のアイデアだけじゃこのリリックはできなかったと思うので、DOUBLEさんに逆welcomezされた感じで新鮮でしたね。

そしてお母さんになったMUNEHIROさんも今作に参加!出産を経験して、やっぱり何か変わりましたか?

お母さんになって、さらに強くなりましたね。それは今回の歌にも出てると思います。7月にやった野外フェス『REVOLUTION お台場ノ乱』が復帰一発目だったんですけど、ブランクが1年あったにもかかわらず現場を前以上に盛り上げていたので、エンターティナーとしてのスキルはさすがだなと感じましたね。

他に参加しているのがレゲエシーンからHAN-KUN、導楽、LIFE-G、AICHIN、RIDDIM HUNTER、R&BシーンからJAMOSAとYU-A、HIPHOPシーンからSpontania。リリースを重ねる度に、レゲエ・フィールド以外からのwelcomezも増えていますね。

INFINITY 16が今までやってきたレゲエ・ミュージックをオーバーグラウンドでどう伝えるかっていうところをテーマに作ってきました。同時に自分の知らない世界で活動しているアーティストとLINK UPする機会も増えてきました。そこでLINK UPするアーティストたちは自分とはまったく違う脳みそを持っているので、曲作りはいつも想像を超えますね。だから、毎回とても面白いし、影響し合って良い物が生まれるんですよ。今回初めてwelcomezした土屋アンナさん、DOUBLEさん、YU-Aさん、Spontaniaさんのファンの方が、INFINITY16の作品を通じて少しでもレゲエに興味を持ってもらえたらさらにうれしいですね。

シーンの架け橋的な存在であったり、レゲエを聴く入口という役割も、INFINITY 16が目指すところですからね。

間違いないです。今作のスキットは、自分が現場で喋ってる声をそのまま入れました。INFINITY 16は歌も歌っているけど、軸にあるのはサウンドだということも知ってほしいですね。サウンドの可能性を広げていくために、サウンドが生きていく道標をひとつでも立てるために、自分のできること、可能性のあることをやっていく。その気持ちは変わらないですね。

今作を振り返って、どんな作品になったと思いますか?

メジャーでの活動の集大成ですね。その前はダブ(サウンドが所有するスペシャル音源)というかたちで曲を作ってきましたが、INFINITY 16名義でアーティストをプロデュースしたり、オリジナル作品をリリースするようになってから、リリックやリディムの音のバランスも細かく考えるようになりました。今回のアルバムは、自分がコレだ!って思う音が提示できたと思います。

あと、インディーズでリリースしてきた無限十六名義のベスト盤が3枚組の特大ボリュームで9月15日にリリースされますが、この無限十六シリーズについても話を聞かせてください。

無限十六はダンスホール・レゲエの“ワンウェイ”といって、同じリディムに何人ものアーティストが歌を乗せるスタイルなんです。このワンウェイでアルバムが作りたくてスタートしたのが無限十六シリーズなんです。ワンウェイはレゲエならではのスタイルで、主にこういう曲を使うのがサウンドなんです。なので、サウンドの醍醐味でもあるんですよ。ダンスホール・レゲエを知らない人は、何で同じトラックに違う歌がのってるの?って思うかもしれないけど、そこが面白いところなんです。とにかく、現場に遊びに来れば、その意味と楽しさがわかってもらえると思います。

では、今後もINFINITY 16名義、そして無限十六名義でも、休むことなく作品を発表していくと?

もちろんです! 若いアーティストもたくさんいるし、そんな奴らにステージを用意してあげることも大切だと思っています。レゲエ・シーンはそうやって大きくなってきたと思ってます。自分も先輩後輩とつながってここまできたつもりです。今後もINFINITY 16にwelcomezされたい、無限十六に参加したいと言ってもらえるような作品を作っていきたいですね。
INFINITY 16 プロフィール

TELA-Cが初めて“レゲエのサウンド”というものを知ったのは、中学生の時に同級生から借りた1本のカセット・テープがきっかけだった。レコードを回しMCを入れて盛り上げる“レゲエのサウンド”というものをそのテープで知り、大きな衝撃を受けた。その後、自分でターン・テーブルを回して遊ぶことにハマり、「本格的に名前を決めて自分でサウンドをやろう」と決心し、94年に横浜で結成する。
結成と同時に、あの時カセットで聴いた本場“ジャマイカのサウンド”を生で感じたいと思い、単身ジャマイカへ。そこで沢山の人々と交流し、本物の“ジャマイカのサウンド”を実際に肌で感じ大きな影響を受ける。1ヶ月の滞在後、日本での活動を再開するも、98年に再度ジャマイカへ旅立つ。ジャマイカでしばらく滞在し、さらにはニューヨークにあるレゲエ・シーンにも興味を持ち、ジャマイカとニューヨークを行き来しながら、約4年間の滞在を経て、02年に帰国。
日本での活動を本格的に再開すると、今までの経験と知識が実を結び、この時期にINFINITY 16が著しく大きくなっていった。当時のメンバーが、現在アーティストとして活躍しているGOKIと湘南乃風であったこともINFINITY 16が大きくなるスピードを加速させていった。04年12月には、川崎クラブチッタにて『10TH ANNIVERSARY』を開催、国内サウンド・クラッシュではNo.1を獲得する。06年12月には『12TH ANNIVERSARY』を開催し、川崎クラブチッタ史上最高動員数を記録し大成功を遂げた。そして07年3月、ニューヨークで行われた世界No.1を決めるイベント『Garrison Showdown』に日本代表として出場。アウェイであるにも関わらず見事優勝を果たした。
同年4月には、<UNIVERSAL MUSIC>と契約を結び、初のプロデュース・シングル「DREAM LOVER」をリリース。湘南乃風、MINMI、MOOMINといったレゲエ・シーンのみならず日本の音楽シーンでも重要な位置を占める豪華アーティスト達が集結。このレゲエ・サウンドのデビュー作が、初登場トップ10入りという史上初の快挙を成し遂げ、“サウンド”の新たな可能性を生み出すことに成功した。そして、07年12月に新しいサウンド・システムを完成させ、音へのこだわりは止まることを知らず、進化し続けている。常に高みを目指すその独創力は、レゲエの可能性をさらに大きなモノへと押し広げるだろう。普通の物差しでは計れない、我々の想像を遥かに超えるINFINITY 16は正に無限大の可能性を秘めている。オフィシャルHP
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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