取材:フジジュン

ニューシングル「JOYJOYエクスペリエンス」は、2ndアルバム『monobright two』以来の音源ですが、新ステージの幕開けとも言える作品になりましたね。

2ndアルバムリリースの直前まで白ポロを着ていて、音楽的にも若干白ポロを着ている感じがあったんですが…この曲はアルバムツアー中にできた曲で、次のmonobrightを感じる曲になりましたね。

まさに“脱・白ポロ”の意味を感じるようなカラフルな楽曲ですよね。最初聴いた時は“monobrightがグレた!”と思いましたからね(笑)。

アハハ。monobrightはなかなかグレないですよぉ(笑)

それくらい突き抜けたダンスロックチューンになったなと。

そうですね。常に新しいことをやりたいと思っていたんですけど、今回のホーンセクションというのは僕らの中でもかなりの新境地というか。やっぱり、今までとは伝え方から何からちょっと違うんですよね。5thシングル『アナタMAGIC』を出してから、人に伝えたいっていう気持ちが大きくなってきて…そこに、それまでの僕らのサウンドが上手い具合に馴染んできてっちゅうか。そういう感じが如実に出た曲になりましたね。

「アナタMAGIC」はキャッチーさも群を抜いてました。

そう、そこで耳に残る曲ってできそうでできないんだなという難しさも感じて。やっぱり音楽って人に伝わってナンボみたいな気持ちにはなってますね。『アナタMAGIC』はライヴで初めて聴いてもノれるし、僕の想いが伝わってる感じがすごく強くて。その感じが新鮮ちゅうか…だからこそ、次のシングルは自分らの中でも、さらにさらに面白いものを作ろうと思って…それでできたのが、この曲だという。

「JOYJOYエクスペリエンス」はまったく新鮮な驚きもありつつ、ちゃんとmonobrightの曲になっているのもビックリです。

“理論的には今までと変わらないものを作りつつ、新しい部分を見せるには?”って考えた時、それは“伝えたい”って想いと歌詞なのかなと。それでも足りない部分はホーンセクションでっていう、わりと他力本願な感じだったんですけど(笑)。この曲では今までのmonobrightの進化系を見せたかったんです。僕らっていろんなことをやりたがるんですが、ひとつ“monobright節”みたいなものを作りたいなって。“この流れ、この節回しはmonobrightっぽいな!”と思ってもらえるような曲を作りたかったんですよ。

そこでSOIL & “PIMP” SESSIONSの元晴さん(Sax)とタブゾンビさん(Trumpet)の主張の強いホーンセクションを入れたってのも面白いですよね。油断したら食われちゃうような危険性がありますから。

そうですね。SOIL & “PIMP” SESSIONSは前に仙台で一緒にやった時にライヴが良すぎて、すごいヘコまされて(笑)。“負けたくない!”っていう衝動をもらえたっちゅうのは大きかったし、それを音源に残せるのはすごく良いなと思ってお願いして。実際にやってみたら、音がロックちゅうか…きますよね! でも管楽器を知ったら、案外歌と変わらない楽器だなっていうことにも気付いて。妙に親近感が沸きました。

へぇ~~、それは面白い話ですね。

そう思って聴いてみると、一緒に歌ってるような感じもあったりして。出来上がりは予想を上回る曲になったし、個人的にもすごいアガる曲になりましたね。今は早くライヴでやりたいんです。また、“JOYJOYエクスペリエンス”っていうナメたタイトルが良いですよね(笑)。でも、聴いたらわりとロックみたいな。

歌詞を聴いてみると、“君にまたがってJOYになっていく”って、“JOY”って明らかにそういう意味ですけどね。

アッハッハ! 完全にそういう意味ですよね(笑)。だから、そこをオブラートに包んで話したい時は“JOY”と使っていただければ。“昨日、JOYった時にさぁ…”って。

“あ~、JOYりてぇ!”って(笑)。新しい隠語として使ってもらえればいいですね。

隠語のニューウェイブですね(笑)。でも、“JOY”ってなかなかのポップな響きだし、違った意味にも捉えられたいというか。

そうですね。歌詞の内容もただ快楽を歌ったアゲアゲソングではなく、切なさやもの寂しさが残る歌詞になっていますし。

JOYの後って寂しいじゃないですか。楽しみにしていることの終わりってすごく寂しいので、そこは出したいなって。“楽しむ”ということは、ただ楽しいばかりじゃない。そこも理解した上で、“今は楽しもう”みたいな刹那は描きたかったですね。例えば、ツアーが終わる時って達成感もありつつ、終わってしまう悲しさがあったり。夜遊んでいた時、朝を迎える寂しさがあったり。

そこに大人の恋愛、一夜の刹那を歌った意味もありますよね。

そうですね。サヨナラの瞬間、現実に戻りますからね。

この曲はライヴでも確実に盛り上がる曲になると思うのですが、お客さんと一緒に一瞬を燃え尽きたいですよね。

ただ、僕も歌っていて、後半の下りになってくるとその楽しさに切なくなってきてしまうんですよね…

でも、最後は“新しい愛、消えない恋でしょ?”と、どこか希望を含んだ終わり方で曲が終わりますよ。

もう一度会えるかと言ったら、限りなくゼロに近いけど、ゼロではないというか。そういう気持ちがほしいなって。

男はこれにすがるんですよ、ゼロではない可能性に!

そう、ズルズル引きずられるんですよ! 限りなくゼロに近いフラレ方をしても“もしかしたら…?”って(笑)。その辺、女の子は次への切り替えが早いですからね。バサッ!っとね。
MONOBRIGHT プロフィール

専門学校からの仲間によって06年札幌で正式結成。メンバーは桃野陽介(V,G)、松下省伍(G)、出口博之(B)、瀧谷翼(D)の4人。2010年11月15日より、ヒダカトオル(ex-BEAT CRUSADERS)をG,Key,Choとして正式メンバーに迎え、バンド名をmonobrightから大文字表記の「MONOBRIGHT」に変更。

07年3月メジャー・デビュー前にも関わらずポストパンクの実力派バンドBLOC PARTY(from UK) のJAPANツアー(名古屋・大阪公演)のフロント・アクトという大役をつとめる。その年の7月にシングル「未完成ライオット」でメジャー・デビューを果たし、いきなり『ROCK IN JAPAN FES.2007』『SUMMER SONIC 07』といった大型フェスに出演。

08年も果敢にその活動の幅を広げ、日本のみならずUKはブライトンで行われた『THE GREAT ESCAPE』をはじめ国内外のフェスに多数出演、結成2年にして日本のロック・シーンにおけるライヴ・バンドとしての地位を確立。
09年は2月から初のスプリット・ツアーをスタート。時代の風を切って邁進し続けている。

2011年1月には5人編成になって初のリリース作品ミニアルバム『淫ビテーション』をリリース、全国ツアーを行う。monobright Official Website
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OKMusic編集部

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