取材:フジジュン

まずは、終了したばかりの日比谷野外大音楽堂での5時間50曲ライヴについて。当日は俺も5時間観てました。

最初から最後まで!? それは過酷でしたね(笑)

いや、天気にこそ恵まれなかったけど、すごく良いライヴでしたよ。50曲ライヴなんて無謀で、やらなくてもいいことなのかもしれないけど、成し遂げることの意味を感じましたね。

そう。やったからどうってこともないけど、自分たちで決めたことを成し遂げた達成感というのがあって。例えるなら、『24時間テレビ』のマラソンみたいなものですよ。

まさにイモトアヤコが24時間走っている頃、日比谷では175Rが5時間走り続けていたと(笑)。50曲目「リフレイン ~青春馬鹿野郎~」で終わったのも美しかったし、感動しました。

この曲は、今年全然曲ができなくて、アコギ1本持ってひとり旅をしたり、いろいろしている中で生まれた曲で。最初はガツンと響く曲ではないと思ったんですけど、このメロディーって何度も聴くうちに味が出てくるという感覚があったんです。曲の持つ“青春感”みたいなものを感じたんですよ。“今歌える等身大の青春ソングって何だろう?”って考えて、生まれた曲なんで。

そういう時期を経て、この曲が生まれた時は、やはり楽曲から感じる衝動感みたいな思いもあったのですか?

野音でも演った『東京』って曲ができて、その後にできた曲だったんですけど…曲ができなかった理由って、今まではこの先の175Rのビジョンが見えていたんですけど、それが10周年を過ぎてスポッとなくなってしまって…。“自分は何が歌いたいのか?”ってところで迷っていたからだと思うんです。それが『東京』ができて、175Rというより、SHOGOとしてのこの先を考えるようになった。“それすらも全部175Rじゃん?”って。

そこへ“青春”ってワードが出てきたのは?

実は俺、今まで“青春”って一度も書いていないんですけど、“青春”って言葉が浮かんだ時、今だから歌える気がしたんです。カップリングの『new world』『光の中で』が“一期一会”を歌った歌なんですけど、それはツアーで全国のファンに会ったことが大きい。この曲も全国の俺らを応援してくれてる人、全国の青春馬鹿野郎たちに“また、もう1回馬鹿やろうぜ!”って伝えたい気持ちが強いんです。歌詞は過去を想いながら書くような、現在の自分を見ながら書くような、不思議な感覚で書けましたね。メンバーや久しぶりに一緒に作業した佐久間(正英)さん曰く、“当時より激しいんだよね”と。

俺もライヴで聴いて、熱さと激しさにビビりました。

新曲をどんどん作ってるんだけど、懐かしさもありながら、今の自分たちも詰め込められている感触があります。今またね…キテますよ、俺ら!(笑)

この曲では、“強がるあの頃の俺が コッチを見て舌出して笑ってら”という歌詞も出てきますが、あの頃の“俺”は現在の“俺”をどう見ているんでしょう?

“いろいろあったね”みたいな感じでしょうね。俺は過去の自分を毎回越えたいと思っているし、常にその挑戦を続けていると思っているけど、ただガムシャラにやっても疲れるだけだから引く時は引いたり、作戦も立てていかなきゃいけない。30代になって何が変わるか分からないけど、29歳の1年間は何かが決まる大事な時期な気がしていて、ここからまだまだ挑み続けていきたいなと思ってます。過去の自分に挑み続ける限り、175Rは終わらないでしょうね。
175R プロフィール

イナゴライダー:1998年、SHOGO(Vo)のわがままにより結成された4人組ロックバンド。北九州を中心にライヴ活動を開始、03年シングル「ハッピーライフ」でメジャーデビューを果たした。結成10周年時には怒濤のリリースとツアーを敢行し、09年には日比谷野外音楽堂にて5時間50曲というライヴを見事成功させる。そして、10年3月より『JAPON』を引っ提げてのライヴハウスツアーが決定!オフィシャルHP

OKMusic編集部

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