取材:土屋京輔

新章の幕開けも予感させる豪快作登場!

今回のシングルではabingdon boys school等でも活動する岸 利至さんをプロデューサーに起用していますが、意外な線で来たなという印象を持つ人は多いと思うんですよ。

HIZUMI
そうですよね。岸さんがプロデュースを手掛けている人たちの作品を聴いた時、今までのうちらに合う部分と新しい部分、両方を持っていそうな人だなと思って、一回やってみたいと前から言ってたんですよ。うちらはシーケンスが重要な部分でもあるんで、そこに長けている人がいいなと。

実際に共同作業をしてみて、どう感じました? TSUKASA:頼りになる人だなと。アレンジもデモの段階から関わってくれてたんですけど、すごくバンドを大切にしてくれて、とてもスムーズに事が進んでいきまして。

Karyu
現役のアーティストなんで、一緒にやるのが怖かったんですよ。モメるだろうなと思って。それが意外とプロデューサー気質の人で、上手くいきました。
ZERO
これはエンジニアの方も含めてのことなんですが、録りの時点で俺が弾いたのか疑うような音で録れたんですよ。こんな音で録れてたら、今までのレコーディングも気持ち良かったのになぁと。
TSUKASA
分かる(一同笑)。
ZERO
だから(笑)、今回は録っている時点で、結果にすごく近いところに、的確に早いタイミングで導かれてた感じです。

実際に「FINAL CALL」だけを耳にしても、音の質感は確実にこれまでと違うことが分かりますよね。

HIZUMI
違いますね。よりソリッドな感じで。
Karyu
前は“こういう音がいいかなぁ? もうちょっとこっちかなぁ?”と探り探り作ってたんですよ。でも、今回は目標があったっていうのかなぁ。こんな音を出したいというのがあったんですよね。
TSUKASA
今までのサウンドに比べると透明感も出てて、デモの時の想像をすごく超えた作品になったなと思います。一緒に仕事をした人たちの力もあって、D'espairsRayの意思を強く出してくれたというか。すごいの作っちゃったなぁって思います。

「FINAL CALL」の歌詞のモチーフなどは?

HIZUMI
今までのD'espairsRayの流れもあるんですけど、それとはまた違う部分がちょっと見えたんですね。だから、歌詞もエロい方向に書いてみたりして。あとは多分、『REDEEMER』ができてから思ったことですけど、自分があまり使ってこなかった、普段は発さない言葉で書いてみたいなという思いもありましたね。

2曲目の「Going on!!」はTSUKASAくんによる作曲ですね。

TSUKASA
はい。またちょっと別の雰囲気を作りたいなと思ってたんですよ。「HORIZON」(2008年)でラップが少し入ってましたけど、もっとアグレッシヴにいっちゃおうかなぁと。
Karyu
そのラップの部分がすごく好きで、サビがどうやったらサビっぽく聴こえるのかなという不安はありましたけど(笑)、俺には作れないパターンなんですけど勢い良くできたと思います。
ZERO
最初に聴いた時はまだ歌詞もなかったですけど、何か海外のイメージがあったんですよ。だから、もし海外でシングルを出すとしたら、この曲かなと思いましたね(笑)。

結果的に歌詞は全て英語で綴られていますよね。

HIZUMI
元を正すと、リズム等の兼ね合いから英語しか入らなかったというのはあって。歌詞の内容は…要はテレビの中にいる人が、例えば事務所に囲われて、言われるままに活動をしていると。それで楽しいのかな、自分はそうなりたくないな、と思ったんですよ。多分、うちらは全員、無理ですけどね(笑)。

ライヴでの盛り上がりが期待できそうな曲ですね。通常盤のみに入る「Ark in the storm」については?

Karyu
実は、この曲を最初に持って行ったんですよ。デビューシングルというのもあったりして、昔の自分と今の自分が作る曲の良いとこ取りみたいな…昔のほうがダークなヘヴィさで、最近はキャッチーなヘヴィさと言えばいいんですかね。そういう方向をごちゃ混ぜにして、10年間の自分を曲にしたんですよ。
ZERO
今回の3曲で言えば、『REDEEMER』とこのシングルを結んでくれる曲かなと思うんですよ。この曲があるからこそ、いいバランスで今のD'espairsRayを位置付けてくれるかなと。
HIZUMI
うん、今までのD'espairsRayの流れを一番汲んでいる曲かなと。他の2曲に関しては、そんなにストーリー性はないんですけど、この曲は映画みたいなもので、情景も思い浮かぶし…人生を航海に例えたりして歌詞も書いたんで。

後半の間奏もドラマを増幅させるいい効果ですよね。さて、リリース当日にはSHIBUYA-AXで無料ライヴがあり、さらに10月1日には10周年記念となる初のホールにおけるワンマンライヴがC.C.Lemonホールにて控えているのですが。

Karyu
今までホールでやるのはあまり好きじゃなかったんですけど、『Taste Of Chaos』でアメリカを回った時にホールのような会場でやって、その気持ち良さも覚えたりしたんですね。そんなこともあって、このちょうどいいタイミングでC.C.Lemonホールの場を踏んで、次のステップに行けたらなと。
TSUKASA
渋谷公会堂と呼ばれていた頃から、バンドマンの登竜門的な場所でもあるしね。結成から10年経ってそのステージに立つというのは感慨深いですし、楽しみですね。 HIZUMI:今ひとつ想像ができてないんですけど…例えば、絶対にホールのほうが合う曲もあると思うんですよ。ただ、どんな結果になるか分からないけど、このライヴを経験することで、またD'espairsRayがどうすべきか見えて来ると思いますね。
ZERO
スタンディングの会場でずっとやってきましたけど、この10周年を機に、自分たちも楽しみたいし、逆にお客さんもホールで自分がどれだけできるのか試してもらいたいなと。そこで大成功すれば、D'espairsRayの可能性も広がると思うんで。
D'espairsRay プロフィール

ディスパーズレイ:写真左より、ZERO(Ba)、TSUKASA(Dr)、HIZUMI(Vo)、Karyu(Gu)。1999年9月9日に現メンバーで結成。楽曲はハード&ヘヴィなサウンドを軸とした、ダンサブルかつメロディアスなもので、存在感のある独特のライヴパフォーマンスでシーンを席巻。国内のみならず、早くから海外での活動にも積極的で、今や恒常的に海外ツアーも行なっている。D'espairsRay オフィシャルサイト
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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