【Gero】『Gero Live Tour 2014 –
SECOND –』2014年10月12日 at Zepp
Tokyo

撮影:浜野カズシ/取材:清水素子

 それは予想のはるか上を行く、実にロックでエモーショナルな空間だった。2ndアルバム『SECOND』を引っ提げた3カ月にわたるライヴツアーの終盤であり、24カ所25公演中で最大の会場となるZepp Tokyo。エレキギター轟くオープニングSEがアルバム曲「Circle」につながり、客席の中央まで突き出した花道に突如Geroが現れてパワフルな歌声を畳み掛ければ、フロアーには一気に歓声と熱気が充満。続く人気曲「名古屋のデブ」では“デブ! デブ! 私は卑しいブタ野郎です!”と過激な文言をコールさせて、オーディエンスの緊張と羞恥心を荒療治で取り除いていく。

 “GeroBANDだ! 東京イケるか!?”というMC第一声が象徴するように、ソロシンガーではなく、あくまでもバックの5人を交えた“バンド”としてアピールしていたのも印象的だった。レギュラー出演中のフジテレビ『めざましテレビ』内で誕生した「金曜日のおはよう」では、弦楽器の3人も花道へ。ツインギターが見事なソロを聴かせたゴリゴリロック「アンチェインゲイザー」に続き、ヘヴィなドラムが唸る「NO WAY OUT」では海賊王もお立ち台にあがって堂々たる速弾きで魅せる。それらエモーショナルなバンドサウンドの中核となっているのは、もちろんエネルギッシュなヴォーカル。3時間全24曲をガス欠することなく、声から汗が飛び散りそうなほどの勢いで歌い切ったGeroのタフネスには、まったく脱帽するほかない。

 衣装替えの間、蛇足・湯毛・thatといった親交の深い歌い手たちが美声を聴かせたり、「CHAN-BA-LAジャスティス伝説」では同曲がエンディングテーマになっているTVアニメ『秘密結社鷹の爪EX』の吉田くんが登場したりとゲストも豪華。さらに、11月26日にリリースされる新曲「MY SWEET HEAVEN♂♀」も初披露して場内を沸かせる。ディープな歌詞に悲痛な歌声が胸を締め付ける「リンネ」、激烈ハイトーンシャウトとヘドバンが吹き荒れるANCHANG(SEX MACHINEGUNS)作の純血メタル「うどん2」とクライマックスを駆け上がった果て、アンコールはさらにスパーク。「吾輩はオス猫である」ではミラーボールが星空を描くファンタジックな空間の中、猫の被り物をかぶって歌い方にもアレンジを利かせまくって、場内の笑いを誘う。ラストの「The Bandits (The Six Little Bandits)」にいたっては、フロア中が拳を突き上げて大合唱。ニコニコ動画の歌い手出身である自分のファンは、ライヴハウスとは縁遠い。そんな人たちにも生音の楽しさを伝えたい――。常々Geroが語っている願いは、そこで見事に現実のものとなっていた。

セットリスト

  1. Circle
  2. 名古屋のデブ
  3. やぶさか
  4. 金曜日のおはよう
  5. アンチェインゲイザー
  6. NO WAY OUT
  7. ~Outgrow~
  8. Love-Letter(Gero×パスタ)
  9. モノクローム(Gero×パスタ×鈴木ぷよ)
  10. 冷帯魚
  11. DaRoWay(Gero×蛇足×湯毛×that)
  12. なにがしかし(Gero×蛇足×湯毛×that)
  13. CHAN-BA-LAジャスティス伝説(Gero×吉田くん)
  14. MY SWEET HEAVEN♂♀(新曲)
  15. you
  16. 硝子の少女
  17. リンネ
  18. うどん
  19. うどん2
  20. BELOVED×SURVIVAL
  21. 好き勝手言うな
  22. <ENCORE>
  23. 吾輩はオス猫である
  24. しゃよう
  25. The Bandits (The Six Little Bandits)
Gero プロフィール

ゲロ:兵庫県出身。2009年、動画投稿サイトに投稿した歌が話題となり、11年にインディーズでアルバム『Gourmet』、12年にはミニアルバム『Cross』をリリース。精力的なライヴ活動を重ねつつ、アニメやゲームソフトの主題歌を歌うなど多方面で精力的に活動し、13年7月にTVアニメ『BROTHERS CONFLICT』のオープニングテーマ「BELOVED×SURVIVAL」でメジャーデビューを果たす。Gero オフィシャルHP
Gero オフィシャルブログ

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