【nano.RIPE】『nano.RIPE LIVE TOU
R 2014「ハナアカリ」』2014年3月16
日 at 恵比寿LIQUIDROOM

撮影:キセキミチコ/取材:田中隆信

 1月8日にリリースした3枚目のアルバム『涙の落ちる速度』を引っ提げての東名阪ツアー。本来ならば、3月8日に大阪のumeda AKASOで初日を迎え、東京公演は2公演目になるはずだった。しかし、ヴォーカルのきみコがインフルエンザにかかってしまったために、大阪公演は延期せざるを得なくなった。結果的にツアー初日となり、きみコの復活&リスタートとなったこの日のライヴは特別なものとなった。メンバーにとっても、ファンにとっても。

 序盤からアップテンポな楽曲を繰り出し、ファンも拳を突き上げたり、一緒に歌ったりして、会場の温度が一気に上昇していくのを感じた。病み上がりなんてことをまったく感じさせない振り切ったパフォーマンスに、ファンも一丸となって応えていく。

 セットリストは最新アルバム『涙の落ちる速度』の楽曲を軸にして、そこにお馴染みの楽曲たちも盛り込んでいくという構成。中盤ではアコースティックセットでの演奏も披露し、アコギ、カホン、ウッドベースによるサウンドでいつもとは違った景色を見せてくれた。アルバムの初回限定盤Aにアコースティックアレンジによる楽曲を収録したディスク『ミズタマリ』が同梱されていたが、こういうかたちで聴けるのもワンマンならではの演出だ。

 終盤のMCでは、大阪公演が延期になったことを改めてファンに謝り、“本当に悔しいばっかりでした”と苦しかった胸中を吐露した。両親も観にきているライヴで完全復活を宣言し、歌える喜び、ライヴができる嬉しさを噛み締めながら、ダブルアンコールまでテンションの高いまま、まさにやり切ったライヴとなった。予期せぬことが起きたけれど、結果的にきみコもバンドも大きく成長したのではないだろうか。21日に行なわれた名古屋公演も大いに盛り上がり、大成功となった。4月19日に大阪MUSEで行なわれる振替公演は更にパワフルなパフォーマンスを見せてくれることだろう。大阪でのファイナルを観に行く人は、会場で彼らの想いをしっかりと受け止めてもらいたい。

セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。
nano.RIPE プロフィール

ナノライプ:前身バンドを経て2004年にnano.RIPEとなり、地元である千葉・東京を中心に本格的な活動を開始。08年、インディーズレーベルよりミニアルバム『空飛ぶクツ』を発売。草野マサムネ(スピッツ)など多くのアーティストから推薦コメントが寄せられ、話題となる。10年、Lantisよりメジャーデビュー。その後、メンバーチェンジを経て、現在はきみコとササキジュンのふたりで活動を続けている。nano.RIPE オフィシャルHP

OKMusic編集部

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