【coba】coba 恵比寿ガーデンホール
2009年2月28日

取材:高木智史

日本を代表するアコーディオニスト、coba。彼の新レーベル“CALMOLA BOSCONE”からリリースされた31枚目のアルバム『僕のエレキュート』を引っ提げての今ツアー、東京は恵比寿ガーデンホールにて行なわれた。 先に言っておくが、著者はcobaのコンサートは初めてだ。今作は“エレガントでキュート=エレキュート”というコンセプトに準え、それぞれの楽曲がいろいろな女性の心やドラマを描いており、そんなひとつひとつのストーリーに自身を重ねたのか女性客が多く見られた。静かに始まりを待つ会場に客電が落ち、cobaが表れるとスポットが当てられ、大きな拍手が起こる。両手を胸の前に広げ、一礼をし、アコーディオンを携えるcoba。そして、演奏が始まるや否や釘付けになってしまった。クラシカルで壮大な「agua monegros」やエレクトロも取り入れたアップテンポの「野球帽」、またcobaと言ったら『おしゃれカンケイ』の「過ぎ去りし永遠の日々」というようにお茶の間まで浸透したポップミュージックと多岐に渡る楽曲の数々。それらが彼のアコーディオンによって自在に奏でられるのだ。体をくねらせ蛇腹を伸縮させながら、音の抑揚を付け、右手で鍵盤、左手はベース、和音を操る。MCでも語っていたが、アコーディオンは楽器の接着面積が多いため、体の一部のような感覚になる。大きく動けば音はたおやかに、激しく動けば軽快に…気付けば表現豊かな楽器とパフォーマンスの一挙手一投足に夢中になり、すでに終盤を迎えていた。「恋のbamboo disco」ではバンドとともにファンキーなサウンドを聴かせ、観客にクラップを促し、会場全体のオーケストラを生み、ラストは観客総立ちでスタンディングオベーション。表現者でもあり、エンターテイナーでもあるcobaの魅力を存分に感じたコンサートだった。
coba プロフィール

世界的アコーディオンプレイヤー。旧態然としたイメージの鍵盤楽器、アコーディオンをポップ・ミュージックという文脈の中で開花させた功績はあまりに大きい。また洋楽ロック・ファンにとっては、ビョ—クのワールド・ツアーへの参加で馴染み深いことであろう。91年、1stアルバム『シチリアの月の下で』を発表以来、コンスタントに良質な作品を世に残している“超”実力派。ポップ・ミュージック的なサウンド・プロダクツのなか響き渡るノスタルジックで温かいアコーディオンの調べ。オリーヴ畑、活気ある魚市場、石畳の道路、闘牛、情熱的なラヴァーズども……地中海の香り漂う、異国情緒あふれる音像に酔いしれようじゃないか! また、アルバム『テクノキャバレー』に代表されるアグレッシヴかつ実験性に富んだ側面も見逃せない。オフィシャルサイト
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