【土屋アンナ】土屋アンナ 渋谷C.C.
Lemonホール 2009年11月3日

撮影:YOJI KAWADA/取材:土内 昇

派手なメイクを施したアンナは、その佇まいからして、すでに挑発的だ。存在自体がロックなのである。「Dirty Game」など古き良き時代のロックが持っていた刺や毒を含んだナンバーを矢継ぎ早に聴かせ、観客を魅了していく姿は圧巻だった。そして、ひと息付くように“今日という日が迎えられて良かった”と語る。さっきまでエネルギッシュなヴォーカルを武器に、エキサイティングなライブを繰り広げていた彼女は実は妊婦なのだ。その後、“私、女だと思うんだよね。賭けてみる?”とフレンドリーなトークで会場を和ませると、そのままアコースティックメニューへと突入し、holeのカバー「Malibu」などをシックに聴かせるのだった。

 いよいよ「GUILTY」からは終盤戦! 緊張感と緊迫感を持ち合せたサウンドで客席を揺るがすと、アッパーな「knock down」ではサポートのJU-KEN(Ba)もKAZUMA(Gu)もステージ前で客を挑発し、気付けばアンナも客席に降りて歌っている。さらに、ジュリアナ扇子が客席に舞った「masquerade」で床を大きく揺らし、リフが切り込むヘヴィでアグレッシブな「rose」が本編を締め括ると、アンコールはロックのスタンダード「ANARCHY IN THE UK」でパンキッシュに弾け、会場が大盛り上がりになる中、大団円を迎えた。

 身重の身でC.C.Lemonホールに挑んだアンナ。最後に産休を宣言するのかと思いきや、“年明けにツアーをやろうと考えてます”と言い放った。やはり、彼女は正真正銘のロッカーだ。そのスピリッツには完敗である。とにかく、男であろうが、女であろうが、生まれてくるのはロックな子だということだけは間違いない。それは賭けてもいい。
土屋アンナ プロフィール

どことなく自由奔放でロッキッシュなイメージを抱かせる多才なアーティスト、土屋アンナ。84年東京で産まれたアンナは雑誌やファッション・ショーなどのモデルとして働きながら(デビューは98年『セブンティーン』誌上にて)、様々なTV番組、CM、映画、舞台などにタレント/女優として出演、同世代の女性から爆発的人気を誇る“カリスマ・アーティスト”として大活躍中である。さらにシンガーとしても、06年1月にシングル「Change your life」でメジャー・デビュー。人気コミックス『NANA』のTVアニメ版において大崎ナナの歌唱キャストに抜擢、そのオープニング曲「rose/ANNA inspi’ NANA(BLACK STONES)」をリリースするなど、八面六臂に活動している。「自由奔放でロッキッシュなイメージを抱かせる」と先程言い表したが、それだけではなく、母親になったアンナはさらなる美しさ、さらなる力強さも備えていると思う。公式サイト(アーティスト)

OKMusic編集部

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