「臼井孝のヒット曲探検隊
~アーティスト別 ベストヒット」
マルチに活躍する
福山雅治のヒットを探る

総合1位は安定した人気で、
幅広く愛されている「桜坂」

総合1位は、2000年に発売された「桜坂」。CDシングルのWミリオン超えの約230万枚に加え、配信でも25万ダウンロード以上、カラオケも2位という安定した人気で、幅広く愛されている結果と言えるだろう。
本作はBS系のバラエティ番組『ウンナンのホントコ!』内での恋愛企画“未来日記”にて、別れのシーンで流れる切ないバラードとして大きな注目を浴び、CDは初動週だけで約75万枚を売り上げるほどの大ヒットとなった。ちなみに、同じ発売日の倉木麻衣の「Secret of my heart」、浜崎あゆみの「vogue」、さらに発売2週目の宇多田ヒカルの「Wait&See~リスク~」のいずれも週間30万枚以上で1位レベルのセールスだった。この時期、ノリにノッていた3人を抑えての1位は当時大きな話題にもなった。また、“未来日記”コーナーにて福山の前に使用されていたサザンオールスターズ「TSUNAMI」のメガヒットによる効果も大きいだろう。本作は“さくらソング”ブームの大きな火付け役にもなっており、福山のみならずJ-POPシーンにも一石を投じている。

自身最長のCDヒットの
「家族になろうよ」が総合2位に

総合2位は、2011年の「家族になろうよ」。CDシングルの楽しみ方が楽曲中心から楽曲以外の特典中心へと変わり始めた2011年の発売ながら、また、アーティストとしてのキャリアは既に22年目で、じっくりと過去の作品と向き合うベテランも多い中で、新曲にて配信(50万ダウンロードをゆうに突破)やカラオケ(長らく自身の作品で1位)で圧倒的な強さとなったのは見事だ。CDの方は約32万枚でセールス的には自身12位にとどまっているが、TOP100内の登場週数は「桜坂」の32週を大きく上回った46週で、自身最長のCDヒットとなっている。

本作は木村カエラの「Butterfly」をはじめ数々の結婚をテーマとしたヒット曲を生み出しているリクルート「ゼクシィ」CMソングのバラードで、結婚特集やそのシーズンになる度に配信チャートで再浮上するほどの人気曲だ。語りかけるような優しい歌声や、父母や祖父母への憧れを描いた女性言葉での歌詞も長く愛されている理由だろう。2015年には吹石一恵との結婚を発表し、本作も週間チャートでTOP10入り(つまり、所属事務所「アミューズ」の株は一時的に急落したものの、実は本作の売上は急上昇していた)、以降は様々な結婚報道がある度に配信チャートにてTOP100前後に再浮上するほどの超定番曲に昇格した。

総合3位は、1995年のドラマ『最高の片想い』主題歌となった「HELLO」。本人は出演していないものの、印象的なギターのフレーズの入ったポップなラブソングで、まさにトレンディードラマの需要に的確に応えた内容ゆえ、CDでは約187万枚、1995年間CDシングルランキングでも3位となっている。ライヴでもサビの《恋が走り出したら》に続いて観客が“パパン、パパン”と合いの手を入れるお約束もあり、福山はこういった演出も上手い。

OKMusic編集部

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