L→R 伊地知潔(Dr)、山田貴洋(Ba&Vo)、後藤正文(Vo&Gu)、喜多建介(Gu&Vo)

L→R 伊地知潔(Dr)、山田貴洋(Ba&Vo)、後藤正文(Vo&Gu)、喜多建介(Gu&Vo)

【ASIAN KUNG-FU GENERATION
インタビュー】
やっぱりここだよなっていう気持ち
この街がホームタウンだよねって

自分の年齢や身体に相応しいものを
無理せず、気張らず、カッコ良く

ところでアルバム本編10曲に加え、初回盤には5曲入りCD『Can't Sleep EP』が付きますね。

後藤
10曲入りのすごくいいアルバムを作りたかったんですよ。なので、まずそのための選曲をして。でも、あふれた曲もアウトテイクスと呼ぶには素晴らしすぎるのでEPにしたんです。

結果、『Can't Sleep EP』はコラボ色の強い一枚に。

後藤
やっぱりコラボ曲のほうが個性が強いんですよね。ただ、リヴァース・クオモ(Weezer、スコット&リバース/「クロックワーク」「ダンシングガール」を作曲)の曲の場合は、俺たち自身が彼や彼の影響をすごく受けているからアルバム本編に入っても馴染みが良くて。

EPに収録の「廃墟の記憶」では作曲者のホリエアツシさんがヴォーカルでも参加されていますね。

後藤
書いてくれた曲のBメロのキーが高かったので、そこはホリエくんに“歌って”ってお願いしました。最初から“俺が歌う!”と思って作ってたのかもしれないけど(笑)。
喜多
そう言えば、最初デモをくれた時に“ちょっとアジカンになさそうな曲をイメージした”みたいに言ってた気が。
後藤
野心があったのかもしれないね、“変わったことをやらせてみよう”みたいな。でも、すごくいい曲。

THE CHARM PARKさんの「はじまりの季節」は?

後藤
チャームくんは曲を一番いっぱい書いてくれたんですよ。全部やれば良かったなって思うぐらい、どれもいい曲で。しかも、一番アジカンっぽかった。
喜多
いろいろ研究してくれたんだろうね、アジカンっぽさを。

コラボではないですが、「イエロー」は山田さんが作曲を手掛けていらっしゃいますよね。イントロのベース始まりといい、曲調といい、山田さんならではの一曲で。シニカルな歌詞とのマッチングもすごくアジカンらしいです。

山田
自分の作る曲ってマイナー調が多いんだなって改めて思ったんですよ。そうするとシャープな歌詞が呼ばれてくるのかなって。
後藤
出ちゃってるんだね、曲から皮肉が(笑)。

あと、すごく気になったのは「UCLA」がなぜこのタイトルなんだろうということで。

後藤
それは潔の口から語られます(笑)。
伊地知
実はこれ、“ウクラ”って読むんですよ。
喜多
読まない、読まない(笑)。

本当は?

伊地知
レコーディングの時にUCLAのセーターを着てたんです。そしたら“お前がUCLA!?”って(笑)。あまりにギャップがありすぎて笑えるから、この曲の仮タイトルを“UCLA”にしようと。“まぁ、仮タイトルだからいいか”って思ってたら、ここ(資料)に載ってたっていう(全員爆笑)。
後藤
正直言って、あんまりいいタイトルが浮かばなくて。珍しく長いし、曲として大きいから覚えやすいほうがいいなと思ったんです。だったら“UCLA”でいいかなと。よく分からないけど記号っぽいし、しっくりくると思ったので。

それにしても本当にバラエティーに富んでいるし、音に関して新しい試みもしている一方で、アジカンの原点と呼ぶべきパワーポップにもがっちり向き合ったアルバムで。だからこそ、タイトルの“ホームタウン”が意味するところがとても気になります。原点回帰なのか、それとも…

後藤
“やっぱ、ここだよな”みたいな気持ちですかね。別に故郷に戻ったつもりはないけど、自分の街みたいな気持ちがあるというか、“やっぱりこの街がホームタウンだよね”って。“今作っているものが自分たちだ”みたいなイメージもあるし。だから、わりとすんなり作ってるアルバムなんですよ。サウンド面の研究はいっぱいやってるけど、楽曲作りに関してはわりと素直に、自分たちの年齢や身体に相応しいものを、無理せず気張らず、今カッコ良いと思う感じに仕上げようって作ったから、変な作為性がないんです。

このアルバムを作って今思うことはありますか?

喜多
潔はスタジオに入りたいみたいですよ。
後藤
え、曲もないのに!?
伊地知
書いて!
後藤
そんな発注あるかよ〜(笑)。
伊地知
それくらい手応えがありますね、『Wonder Future』の時よりも。その手応えを持った上で、もう少しやってみたいこともありますし。だから、ここで終わってしまうんじゃなく、引き続きこの流れでいければって。
喜多
僕はいろんな人に聴いてほしいですね。歌詞も含めていいアルバムになったし、サウンドもグレードアップしたので。
山田
曲調や音の面でも本当に今聴きたかった感じにフィットしているんですよ。僕自身、何回も聴いていて。昔に比べて落ち着いたと思う人たちにも、若い人たちにもきっと気持ち良く聴いてもらえると思います。
後藤
ほんと自信持って出せるアルバムを作ったよね。今年出たどんなアルバムの隣に並べても恥ずかしくない。卑下するところが一切ない、俺たちは俺たちの哲学で素晴らしいものを作ったって言えるので。そこまで言えるのって実は初めてかもしれないです。だからこそ売れてほしい、本当に。

取材:本間夕子

アルバム『ホームタウン』2018年12月5日発売 Ki/oon Music
    • 【初回生産限定盤(2CD+DVD)】
    • KSCL-3121〜3 ¥4,600(税抜)
    • ※プレイパス対応
    • 【通常盤】
    • KSCL-3124 ¥2,913(税抜)
    • ※初回仕様:プレイパス対応
ASIAN KUNG-FU GENERATION プロフィール

アジアン・カンフー・ジェネレーション: 1996年に関東学院大学の音楽サークルで結成されたロックバンドで、愛称は“アジカン”。2002年にミ二アルバム『崩壊アンプリファー』が話題を呼び、03年にキューンレコードよりメジャーデビューを果たす。以降、精力的に作品を発表し続けている。音源のリリース、ツアー、主催イベント『NANO-MUGEN FES.』と精力的に活動を展開。これまで多くの作品がタイアップに起用され、21年には劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』の主題歌、挿入歌を手掛け話題となった。同年、結成25周年を迎え、22年3月に10枚目となるアルバム『プラネットフォークス』をリリースし、全国ツアーを開催する。ASIAN KUNG-FU GENERATION オフィシャルHP

「ホームタウン」MV

「荒野を歩け」MV

「ボーイズ&ガールズ」MV

OKMusic編集部

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