50周年を迎え、
今も語り継がれる伝説の
ロックフェス『ウッドストック』

『ウッドストック・フェス』の4日間

フェスの前売り券は18万6000枚が売れていたので、主催者側は20万人程度が来ることは予測していたそうだが、実際には数日前から会場周辺に人が集まり始め(ゲートの準備が遅れていたので、前日までに集まった者はタダ見である)、正規入場者とほぼ同数の20万以上が押し寄せたとも言われている。結局、入場ゲートの設営もできず、コンサート当日には40万〜50万人が集まる未曾有のフェスとなった。ここに集まった観客は数日間、トイレ、食料、水、雨、ぬかるみ、不衛生、ゴミなどに苦しめられることになる。

それだけの人間が集まるわけなので、会場周辺の道路は渋滞で車は動かず、アーティストたちの到着も遅れに遅れた。フェスは8月15日(金)の4時スタートの予定であったが、トップバッターのスウィート・ウォーターはまだ来ておらず、すでに到着していた黒人フォークシンガーのリッチー・ヘイブンスに先に演奏することになった。しかし、彼の素晴らしい演奏のおかげで、このフェスが伝説となったと言っても過言ではない。彼は観客を熱狂させ、フェスの成功を予見させるパフォーマンスを2時間近くにわたって繰り広げたのだ。この日の演奏者は9組、『ニューポート・フォーク・フェス』のようなフォーク中心のプログラムとなった。

翌16日(土)は正午過ぎから翌日17日の朝10時ごろまでのオールナイトライヴとなった。サンタナ、マウンテン、CCR、デッド、ジャニス、スライ、フー、ジェファーソン・エアプレインなど、当時の大物アーティストがこぞって演奏、衛生状態が悪く食料も少ない中で観客は大いに盛り上がったようだ。途中、前日同様アーティストの到着が遅れたため、観客として会場にいたウッドストック在住のジョン・セバスチャンが頼まれるまま演奏することもあった。

最終日となるはずだった17日(日)は午後2時からジョー・コッカーのステージで幕を開けた。この後、フェス会場を嵐が襲い、雨風で荒れまくる。会場全体がぬかるみになってしまい、日曜日ということもあって、翌日の仕事に備えて観客はどんどん帰っていく。以降、嵐のせいで時間が大幅にずれ込みながら、テン・イヤーズ・アフター、ザ・バンド、ジョニー・ウィンター、CSN&Yなどが続き、最後のジミヘンが18日(月)の朝11時過ぎまで演奏し、フェスの幕は閉じる。ここまで残っていた観客は20万人であったとか、1万人弱であったとも言われているものの真意のほどは不明だ。

OKMusic編集部

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