L→R 苣木寛之(Gu&Vo)、佐々木 周(Dr&Vo)、森山達也(Vo&Gu)、北里晃一(Ba&Vo)

L→R 苣木寛之(Gu&Vo)、佐々木 周(Dr&Vo)、森山達也(Vo&Gu)、北里晃一(Ba&Vo)

【THE MODS インタビュー】
“それでも俺たちはここにいる”
っていうことが全て

ブルースのニュアンスは持っていても
ブルースアルバムにはしたくなかった

そんなDVDと同時にリリースされるミニアルバム『ROCKIN' CABARET BLUES』ですが、このタイミングでアコースティック作品が作られたのは、森山さんと岩川さんがアコースティックユニットのTHE GANG BUSKERSをやっていたり、苣木さんがソロプロジェクトのDUDE TONEで弾き語りをやっているので、そういうモードだったのですか?

それも多少はあったと思いますね。苣木も弾き語りをやったことで勉強になったと思うし、俺は俺なりに勉強になったし。だったらTHE MODSでそれをやったらどうなるのかをやってみようっていうのが、まずはあって。35周年の時の『HAIL MARY』(2016年3月発表)以降、まだアルバムを作ってないんだけど、今は新曲を書くうんぬんっていうよりは、ライヴをやったり、いろんなことにチェレンジする…自分たちとしては遊びみたいなもんなんだけど、そういう感覚でやりたいっていう気持ちが強くて。で、アコースティックをやろうってなった時に、だったら音源も作ろうっていうことでリハーサルを始めたんですよ。でも、ガチガチに作り込むんじゃなくて、セッション的にラフなものがいいよねって。今までにもアコースティックのアルバムはあったけど、それはしっかりと作り込んでるからね。アコギなんだけど、実はコンピューターが入っていたりして。だから、今回はそういうことは一切なしにして、一番ベーシックな…もう裸に近いようなもので、ただ雰囲気だけはいい感じのものを作ろうっていうことで始まったんですよ。

確かに。4人で呑んでいて、たまたまそこに楽器があったから鳴らしてみた…というような、どこかリラックスしている感じがありますよね。

そうそう。20年前に録ったテープが出てきて、かけてみたらこれだった…ぐらいの感じが出ればいいよねっていう。だから、考えすぎないようにしようって。シンプルで分かりやすくて、ノリが良ければいいっていう。

じゃあ、曲作りの時からバンドではなく、アコースティックを意識して?

そうですね。どんなイントロにして、どういうエンディングにしてっていう、いわゆるTHE MODSの王道の作り方は一切せず、適当にリフを弾いて、なんとなく“あっ、これいいね”ってなったら、その流れで作っていくみたいな。

だけど、ちゃんとグルーブがあるという。

キース・リチャーズも“ロック、ロックって、ロールはどうしちまったんだ”言ってたけど、ほんと俺もそう思うんですよ。そういうグルーブ感って練習してできるもんじゃないんだよね。身に付いているもの…そういう音楽をずっと聴いてきて、いつの間にか血になっているというか。俺とか苣木や北里は昔から古いロックを聴いていたし、グルーブ感のあるもの、ロールしているものが大好きだったから、ひとつのリフが生まれた瞬間にリズムも決まってくるわけ。それがTHE MODSのグルーブ感だからテクニック以上に大切するし…もちろんテクニックも大切だけど、その歌を表現できるバッキングとしてのテクニックがあれば十分だから。それ以上のテクニックを見せたいんだったら、それはTHE MODSじゃないというか、そういうバンドを組めばいい。

アコースティックとはいえ、踊れるロックミュージックになってますものね。

そう! ブルースのニュアンスは持っていても、ブルースアルバムにはしたくなかったんですよ。だから、“ROCKIN'”って付けないとダメっていう発想はあったよね。

とにかく苣木さんのギターがカッコ良いというか、渋くて。

今、弾き語りをやってるからね。アコースティックでの音の出し方がすごく上達していると思う。根っからのブルース好きじゃないから勉強もしているし。そういう技量って、こういう時に出るよね。

あと、さっき“作り込まない”とおっしゃってましたけど、シンプルな構成ではあるものの隙がないというか、バンジョーやブルースハープが要所要所に入ってますよね。

それはね、岩川浩二の影響。浩二が持っているスタジオで録ったし、あいつと俺の共同プロデュースでやったから、“ここでバンジョーとか欲しいよね”ってなると弾けるんですよ。THE COLTSをやってるだけあって(笑)。そういう色付けを彼がやってくれた。あと、音の悪いスライドギターが入っていたりね(笑)。わざと悪い音にしようとは思ってないけど、味ってそういうことかなって。デジタルのクリアーな音じゃないっていうか、昔のレコードってそうじゃないですか。そういう雰囲気が出せたらっていうのが、みんなの頭にあったよね。逆に悪い音って作って出せるものじゃないから、そのへんは楽しみながらやってましたよ。

そんなアコースティックの作品であっても「OH! NO NO NO」の歌詞は今の時代を切り取っていて。

あれはね、エレキでやるTHE MODSの世界だったかなっていう、ちょっと嬉しい反省がある。でも、こういう世界のものが1曲あって良かったとも思う。それがTHE MODSなのかなって。

そして、最後の「WALK WITH ME」がすごい良かったです!

この曲は偶然にできたんですよ。この前のツアーの時にアコースティックでやろうっていう話はしていたんで、いずれ曲を作らないといけないっていうのはなんとなく頭の中にあって…俺たちは楽屋でいつも曲をかけてるんだけど、北里が「いとしのレイラ」が入っているLayla and Other Assorted Love Songsのアルバムをかけててね。「誰も知らない」とかを久しぶりに聴いて“やっぱりいい曲よね”とか思って、博多時代の自分を思い出して“昔、こういう曲を作ってたよな”って思ったのが頭の中にあったんで、それでちょっとチャレンジしてみたら、そのメロディーができたのね。で、“これは仕上げたほうがいいな”って。

「バラッドをお前に」(1984年2月発表の5thシングルで代表曲のひとつ)のようなハートフルなバラードだけに、これはファンには嬉しいです。

ただね、「バラッドをお前に」よりも歌が難しい(笑)。久しぶりに難しい歌を作ってしまった。

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