L→R 苣木寛之(Gu&Vo)、佐々木 周(Dr&Vo)、森山達也(Vo&Gu)、北里晃一(Ba&Vo)

L→R 苣木寛之(Gu&Vo)、佐々木 周(Dr&Vo)、森山達也(Vo&Gu)、北里晃一(Ba&Vo)

バンドをやっているっていうのは
ある意味奇跡だと思う

では、ライヴについてうかがいたいのですが、THE MODSにとって思い入れのある会場はやはり日比谷野外大音楽堂になるのでしょうか?

別に野音にこだわっていたわけじゃなかったんだけどね。でも、まさかデビューして1年目で野音が満杯になって、まさか雨が降ってあんなライヴになるとは思ってなかったから(笑)。あの景色は今でも思い出せますよ。すごい一日だったなとも思うし、自分の中でも決定付けた何かがあったよね。ファンも同じように思っているんだろうね。例えば5年後に野音をやったら“待ってました!”っていうふうになるし、それがいつの間にかずっと続いて、約束の地になってしまっていたんじゃないかな。

お客さんの反応に対してはどう思います?

意気込みが違うよね。俺たちが思っている以上に意気込んでる(笑)。昔はよく6月にやってたんだけど、ライヴが始まって7曲目あたりからすごくいい空になるわけ。照明が映えてきて、ビルがあって…あそこで歌う「T-O-K-Y-O アイランド」は最高にいいんだよね。自分で歌ってても。あれは野音でしか味わえない。

3月にリリースしたDVD『GOOD-BYE SCARFACES』でも、お客さんは雨が降ることに対して喜んでいるっていう(笑)。

そうだね(笑)。朝から降っているのと、あの日の降り方はまた違うと思うんだよね。俺らも“今日は絶対に降らないね”って話してたのにライヴが始まったら降り出したから、1982年の野音の時と一緒でさ。ファンもきっと思っただろうし、そういうところもあったんじゃないかな。野外の難しいところでもあり、楽しいところでもあるよね。

その中で北里さんが“1日でも長くロッカホリックを続けること”と言っていたのが印象的でした。今年でバンドを結成して38年になるわけですが、これからやりたいことはありますか?

こう言ってしまうと終わってしまうんだけど、もうやり尽くしてしまっているとも思うんだよね。THE MODSとしての音楽的な部分で言えばね。そういう意味では、持続していくことかな。体力のこともあるし、怪我、病気…みんなが元気でまだロックしてロールできるような状態をとりあえずキープして、旅に出る。みんな旅が好きできっとツアーをやっているから、それが1日でも長くできたら最高だよね。別に健康に気を遣ってはいないけど(笑)。そもそも赤の他人が好きな音楽を共有しただけで、家族以上の長い時間、家族以上の付き合いをして、バンドをやっているっていうのは、ある意味奇跡だと思うよね。1秒でも長く生きていてほしいし、横にいてほしいと思うのは当たり前のことだね、こうなってくると。素敵な音楽を作って、それを俺たちが好きな人に届けるっていう基本ラインをやっていけていたら、きっと40年、45年を迎えられるんじゃない? あれをやりたい、これをやりたいっていうのがあったら楽しいんだろうけど、アルバムを作るのも小さな楽しみだし、ツアーを回るのも小さな楽しみだし。今、人生で一番アコギ練習してるもん(笑)。それも楽しいことじゃん。この歳になって練習をしているっていうのは、これはこれで嬉しいなって。

取材:高良美咲

OKMusic編集部

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