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【J インタビュー】
自問自答の果てにJが開く、次章の扉

自分自身のスタイルを
これからも貫いていきたい

最後の曲「Fly Again」には“風を巻き起こせ!”とアジテートするのではなく、風に身を委ねることを良しとする、新たな視点を感じました。

この曲は仮タイトルを“ending”と付けていたんです。アルバムの全貌が見えた頃に、この個性の強い曲たちを束ね、さらに次へとつなぐという気持ちで作った曲で。例えとして“風”や“空”といった情景をイメージしたのは、“さぁ、じゃあどこに向かおうか? 君はこっち? それともあっち?”という問い掛けになるようなメッセージが底辺に流れている曲になればと思ったからだし。このアルバムを聴いてくれた人たち自身が、その向かう先を決められるようなものになればと。

アルバムの最後にホッとするような、どこか包容力と安心感がある曲ですね。

本当ですか? どんどん解き放たれていくようなイメージで選曲していたし、曲順もそうなっているとは思います。

ところで、全ての中でもっとも難産度が高かったのはどの曲ですか?

どの曲というよりも、ほぼ全曲が同時進行していたんですよ。もう半泣きです(笑)。“あっ、いいアイディアが思い付いたから、あっちの曲に移ろう”という作業を7~8曲並行していて進めていると、だんだん“あれ? この曲のここじゃねぇな。あっ、あっちだった!”みたいなことも起きたりして…。

プチパニックですね(笑)。

全体のバランスを見ながらパズルのピースをはめていくような作業でもあるので。でも、そうすると音楽がどんどん息苦しくなっていく時もあるんですよね。自由じゃなくなって、“頭で描いたものが完璧に描けたからって正解なの?”という話になってくるわけですよ。求めているものはやっぱり、そこからは遠いものというか、まるで生き物のように生き生きとした瞬間をレコーディングすることだから。そこでの葛藤もあったし、大変でしたけど、今回のレコーディングは面白かったですよ。

Jさんの歌声もますます説得力を増していますしね。

もうソロを始めて20年なので、歌うということに対する自覚もあるし、声を操る計算もできるようにもなっていて。自分自身の気持ちを曲に封じ込めるには、やっぱりこの声だと自分でも思っています。より伝わるように、今回も心掛けて歌いましたね。

ベースを弾きながら歌うというスタイルを貫いてこられているのも、改めてすごいことだなと思います。

自分自身がソロを始めた時の初期衝動は、まさにそこにあるわけですよ。“ベースを持ちながら歌うの? 大変じゃない?”とよく言われましたけど、自分の“やりたい、やるんだ!”という想いを貫いて、人の想像を超えたところにあるような自分自身のスタイルを相変わらず今もやれていますね。出すぎた杭は打たれないっていうことかな(笑)。

考えてみると、Jさんのスタイル自体がすでに最初から“Limitless”だったんですよね。

そうかもですね(笑)。純粋に自分自身がドキドキできるようなことを追い掛けてこれた今だからこそ、やるべきこと、やり続けるべきことというのも自分自身では感じていて。その熱意と熱量…もちろんその中には自信もあるし、意地も当然あるし(笑)。自分自身のスタイルをこれからも貫いていきたいとは思ってます。

オリジナルアルバムを引っ提げたツアーも始まりますが、やはり気持ちが違いますか?

新曲をプレイするのはとても楽しいですよ。新しいものをタイムラグなく聴いてもらえるのは、すごく楽しいことなので。新しい冒険をみんなと一緒にしている感じがしますし、緊張もしますしね。そういう意味では今まで以上に熱い、すごいツアーになる気がします。

Jさんも緊張されるんですか?

しますよ、やっぱり。でも、たぶんしないと駄目なんだと思いますよ。人って3パターンあると思うんですよね。緊張してちょっと引いちゃう人、止まっちゃう人、行っちゃう人。俺は行っちゃう人ですね(笑)。

緊張がガソリンになって、より燃え盛るんですね(笑)。

そうですね(笑)。不思議なことに、今まで何本もライヴをやってきたんですけど、1本として同じ風景だったものはないんですよ。その一方で、目指している場所は最初から何も変わっていないような気がしていて。そういう意味では、今回もその場所に突き進んでいくのみですね。よりみんなと一緒に盛り上がっていきたいし、ライヴを通じて何かひとつ、自分自身で気付きを感じてもらえるようなものにしたい。俺自身、ガキの頃はひとつライヴを観終えたあとに、自分の中の何かが変わっているような気がしていたから。強くなれたり、何かを確信できたり、“また明日から頑張ろう!”でもいいし、そういった熱いエネルギーを得られるようなライヴにしていきたいので、ぜひ遊びに来てほしいですね。

取材:大前多恵

アルバム『Limitless』2019年7月24日発売 ONECIRCLE
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    • CTCR-14969 ¥3,000(税抜)

『J LIVE TOUR 2019 -THE BEGINNING-』

7/21(日) 北海道・札幌cube garden
7/27(土) 大阪・BIGCAT
7/28(日) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
8/11(日) 東京・マイナビBLITZ赤坂
8/12(月) 東京・マイナビBLITZ赤坂
※ファンクラブ会員限定

J プロフィール

ジェイ:1992年にLUNA SEAのベーシストとしてメジャーテビュー。97年、LUNA SEA の活動休止を機にソロ活動を開始。翌年LUNA SEA を再開するが、00年12月の東京ドーム公演にて終幕し、本格的にソロ活動をスタートする。03年にはアリーナ・オールスタンディングによる、ソロ活動初の武道館公演を実施。その後もとどまることなく自身の音楽を追求し続け、17年3月にはソロデビュー20周年を記念したベストアルバム『J 20th Anniversary BEST ALBUM <1997-2017> [W.U.M.F.]』を発表。現在は10年に再始動したLUNA SEAとソロの両輪で活動中。J オフィシャルHP

「Love Song」MV

「Now And Forever」MV

アルバム『Limitless』
ダイジェスト映像

OKMusic編集部

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