70’ 80’ 90’sの音楽史を咀嚼し体
現する竹内アンナの圧倒的発信力

21歳。アメリカ・ロサンゼルス生まれのシンガーソングライター、竹内アンナが、3rd EP「at THREE」をリリースした。その間違いなく期待してしまう肩書きや、柔らかく見えてどこか野心的な瞳や表情には、誰しもが思わず目を止めてしまう。そして、一度彼女の音楽を聴けば、そのクオリティの高い楽曲表現に聞き入り、“竹内アンナとは何者なのか”、調べざるを得ないだろう。
竹内アンナは、アコースティック・ギターにスラッピングを取り入れたプレイスタイルと、透明感のある歌声が話題のシンガーソングライター。日本デビュー前に弱冠19歳で「SXSW 2018」に出演、全米7都市を回る「Japan Nite US tour 2018」へ参加し、同年テイチクエンタテインメントより「at ONE」でメジャーデビューを果たした。

竹内アンナは、これまで正統派「歌姫」と称されたシンガーソングライターたちとはどこか違う。そう感じるのは、私だけではないはず。その理由は、彼女のルーツにあった。幼少期から親の影響で70年代や80年代の音楽に触れ、アースウィンド&ファイアーの「セプテンバー」が大好きで延々と聞いていたという。ファンクミュージックにはじまり、ビートルズで本場のロック、バンプオブチキンで邦ロックなどにハマり自身の成長とともに音楽の歴史や多彩なジャンルに出会い、自分の音楽哲学を形成していった。そしてジョン・メイヤーとの出会いにより、彼女は自身の「武器」となるスラッピングを活かしたプレイスタイルを作り上げたのだ。
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3rd EPで魅せた竹内アンナの多様性

6月に発売した3rd EP「at THREE」は、1st、2ndからさらにその音楽性の幅広さを世に知らしめた作品だと言える。

一曲目の「SUNKISSed GIRL」は、その甘くも少しスパイシーな歌声にポップスの要素をミックスさせた夏らしい楽曲。8月に突如youtubeで公開された映像では、彼女のアイデアで台風一過の日に撮影されたとか。夏が内包するアナロジーな残像を感じさせてくれる本MVのディレクターには、ET-KINGやDENIMS、新鋭ラッパーなどの映像ディレクター、トラックメイクを務めるクリエイターISSEIを起用。以前から交流があるという2人だからこそ、竹内の思うそのままの「SUNKISSed GIRL」を映像化できたのかもしれない。
竹内アンナ Anna Takeuchi / SUNKISSed GIRL – ONE SUMMER DAY –

20歳の自分を表現したというリード楽曲「20 -TWENTY-」は、ラテンの傾向を汲みつつダンスミュージックのテイストも盛り込んだ作品。MVで魅せる20歳とは思えない性的魅力すら感じる表情にタイトルとのギャップを感じてしまうが、時折見せる幼い笑顔にどこか安堵をも覚える。「初めて逃した終電」を経験した20歳の彼女は、これから何度終電を逃したり、誰かに秘密を感じたりするのだろうか。今後、彼女が何を体験しどんな成長を見せるのかが、楽しみで仕方ない。
竹内アンナ Anna Takeuchi / 20 -TWENTY- (Official Music Video)

また、夏の夜に聞きたくなるポップチューンさを醸し出した3曲目の「Lovin’ Drivin’ Darlin’」には、ギターにUNCHAINのフロントマン谷川正憲、 キーボードにSchroeder-Headzの渡辺シュンスケ、ドラムに黒猫チェルシーの岡本啓佑と、豪華メンバーが収録に参加。こうした交流もまた、竹内アンナの音楽へ影響を与えているのだろう。そして毎EPおなじみ3度目のカバーソングはジャネット・ジャクソンの「Rhythm Nation」。双方真逆の印象ながら、ジャネット・ジャクソンと竹内アンナそれぞれの楽曲における表現の度量が同様に感じられたのが不思議だ。それはジャネット・ジャクソンに対するリスペクト精神からくるものなのか、竹内アンナの潜在的な原体験が描くものなのか、とても興味深い。3rd EPから垣間見た竹内アンナの多様性は、これからも限度を知らず変革を続けていくことだろう。

竹内アンナの“今”を堪能する、3rd E
Pツアー開催

9月15日(日)地元・京都を皮切りに、名古屋、大阪、東京の4都市で3rd EPリリースツアー「at THREE」がスタート。

2nd EPリリースの際行われたワンマンライブの東京公演がたった数日でソールドアウトしたが、今回は東京だけでなく名古屋公演も完売するなど、より大きな盛り上がりを見せている。

またリリースツアーでは、ベースに名村武、ドラムに曽我部恵一BANDのオータコージ、ギターにUNCHAINの谷川正憲、キーボードに中込陽大という豪華なメンバーが集結。これまで進化してきた、そしてこれから進化し続ける竹内アンナの“今”しか表現されない楽曲をライブで体験し、ぜひ自分の音楽史に「竹内アンナ」を刻んでみてほしい。

新譜情報

3rd EP「at THREE」
2019.06.26 Release1,389 +税TECI-1649

1.SUNKISSed GIRL 2.20 -TWENTY- 3.Lovin’ Drivin’ Darlin’ 4.Rhythm Nation(Cover)

竹内アンナ

オフィシャルサイト
https://takeuchianna.com/
Twitter
https://twitter.com/annasingguitar
Intstagram
https://www.instagram.com/annasingguitar/
Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCIDa-QS3JhEmDzItroA59PA
Spotify
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70’ 80’ 90’sの音楽史を咀嚼し体現する竹内アンナの圧倒的発信力はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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