【速レポ】<中津川ソーラー>CHABO
BAND、「これやらしてくれ、俺の人
生の宝もんだ」

チョーキング一閃、その瞬間、ロックンロールのすべてが鳴った。ついに、ようやく、<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019>にCHABO BANDが初出演。
フランク・シナトラの「夜のストレンジャー」をバックにオンステージした彼らは、ブルースセッション的な「Red Onion」からライブを開始。仰け反り、天を指差し、曲終わりに笑顔を見せるCHABO。ごきげんである。立て続けに「オーイっ!」をプレイすると、オーディエンスからも楽しげな掛け声が届く。「ま、いずれにせよ」はジャジィなグルーヴに、ウワモノが丁々発止のやり合い。リフの2回し目にさりげなくグリスを入れるなど、セクシーなフレージングを聴かせる。
「俺たちCHABO BAND、初めて呼んでもらったよ」とCHABO。そこからメンバーを紹介していく。まずはソウルマン早川岳晴(B)、「インドに凝ってる頃のジョージ・ハリスンのよう、はっはっは」という河村”カースケ”智康(Dr)、そして「もちろんCHABO BANDのバンドマスター、それどころか日本ロック界のバンドマスターみたいなやつかな」というDr.kyOn(Key)。ひとりひとりに拍手が湧くと、「なんかいい雰囲気だな。おーし、朝までやってやる。やるわけないだろ年齢的に。もう寝る時間」と絶口調だ。
一転、シリアスな雰囲気になると、ドクター・ジョンや遠藤ミチロウ、サックス奏者片山広明らに触れながら、「きっと大きな時代の曲がり角だと思うんだけどよ、偉大なミュージシャンがたくさん旅立っています」と語る。そしてなんと、「大好きだったショーケンの歌やらしてくれ」と、萩原健一を擁したザ・テンプターズの「エメラルドの伝説」をカバー。続いて、「あいつも来させたかったな、こういうの好きだったから……忌野くんとの最後の共作曲をやらしてくれ。清志郎と一緒に、ドン・コヴェイのイメージで作ろうぜって書いた曲」という「毎日がブランニューデイ」へ。歌詞とアレンジがどこかチャーミング、そしてソロはカッティングと複音の入れ方が絶妙だ。
「中津川ノリがいい、来てよかった! 7年目だぞ、すげえな。一応褒めてあげよう。佐藤タイジ、太陽野郎だ。あいつはな、ギターもすごいけど、とにかく太陽を出すという技を持ってる。あしたはヤバイぞ、Charが来るぞ。ロック界随一の雨男だ。電話して来んなって言っとこうか(笑)」。そんなMCの直後、日本語詞を乗せたジミ・ヘンドリックス「Little Wing」のカバーを演奏する。チョーク・ダウンの色気、コード崩しのユーモア、呼吸するような符割とタイム感、体をくねらせる連続チョーキング、最後の最後で踏むワウ。まさに名演であった。
終盤に差し掛かり、そのプレイと歌はさらに熱を増す。黒人のハネ感を体現しつつ、自分たちらしいアグレッシブさを乗せた「御飯 食べよう!!」を経て、「やっぱりこれやらしてくれ、俺の人生の宝もんだ」と「雨あがりの夜空に」を披露。ここでステージ袖にいたうじきつよしが我慢できず飛び入り。それどころか、満面の笑みでぴょんぴょん跳ね、ところ狭しと走り回り、曲の締めにジャンプして盛大に転倒。主役より目立つ男に、「うじきバカやろう。ありがとう、子供ばんどでした」と粋なCHABO。
いよいよ最終ナンバーを迎える。曲は「ガルシアの風」。ラブ&ピース、そんなひと言では折り合いがつけられないほど、日常はときに厳しい。しかし、それでも立ち向かう意志と誓いを、ジェリー・ガルシアに、加えて、おそらくそのとき脳裏に浮かんだのであろう片山広明に、そして<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019>に捧げ、万感の幕を下ろしたのだった。

取材・文◎秋摩竜太郎
撮影◎三浦麻旅子

【CHABO BAND セットリスト】

1. Red Onion
2. オーイっ!
3. ま、いずれにせよ
4. エメラルドの伝説
5. 毎日がブランニューデイ
6. Little Wing
7. 御飯 食べよう!!
8. 雨あがりの夜空に
9. ガルシアの風


■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019>

9月28日(土) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
9月29日(日) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ

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