L→R YO-KING(Vo&Gu)、桜井秀俊(Vo&Gu)

L→R YO-KING(Vo&Gu)、桜井秀俊(Vo&Gu)

【真心ブラザーズ リコメンド】
変わらず緩く軽やかに、
変わらず名曲を生み続ける真心の現在

『トランタン』を
4つのバンドで魅せるツアー

 「どか~ん」に続き、91年にリリースされた5thシングルは「同級生」。《同級生の あいつが 牢屋に入ってる》となかなかショッキングな歌詞が耳に残るこの曲は、奥田民生をゲストに招いて演奏。さらに民生は93年にリリースされた「自転車に乗って」のカップリング曲「素晴らしきこの世界」にも参加。ブルースハープからギターアルペジオに乗せた、フォーキーでノスタルジックな世界観で始まり、エネルギッシュなバンド演奏へと展開。真心は95年に名前から“THE”を取り、“真心ブラザーズ”に改名し、楽曲もフォークロックを基調とした音楽性から、ブラックミュージックの要素も取り入れた幅広い音楽性へと進化するが、フォーク色の強い初期楽曲が好きなファンが多いことも、今作の収録曲で改めて確認できた。

 95年リリースのミニアルバム『time goes on』収録の「JUMP」は、MB's(須貝直人(Dr)、上野一郎(Ba)、奥野真哉(Key)、うつみようこ(Cho)、上石 統(Tp)、西岡ヒデロー(Tp)、首藤晃志(A.sax)、宇田川寅蔵(T.sax))を加えてのブラスアレンジで収録。ライヴでのこの曲の生演奏は何度見ても震えるし感動してしまうが、アルバムで聴いても本当に素晴らしい!

 ちなみに、この原稿を書くに当たって9月27日(金)よりスタートした、30周年記念ライヴツアー『トランタン』の初日を観てきたのだが、ツアーではライヴ定番曲でもあるこれらの曲をリアレンジして披露していて、めちゃくちゃカッコ良かった! Low Down Roulettes Z((伊藤大地(Dr)、岡部晴彦(Ba)、野村卓史(Key)、うつみようこ(Cho)))、EMOTIONAL ROCKERS(茂木欣一(Dr/東京スカパラダイスオーケストラ、フィッシュマンズ)、柏原 譲(Ba/フィッシュマンズ、Polaris)、沖 祐市(Key/東京スカパラダイスオーケストラ))、CRAZY BUFFALOES(サンコンJr.(Dr/ウルフルズ)、グレートマエカワ(Ba/Flower Companyz))、そしてMB'sと、4つのバンドで全国を回るという前代未聞のツアー。初日はLow Down Roulettes Zの演奏によるステージだったのだが、イントロだけ聴いても“ん?”となるような大胆なアレンジが施されながら、原曲の良さも十分活かされた楽曲たちは新鮮で、ツアーだけで魅せるもうひとつの『トランタン』がそこにあった。しかも、4バンドで回るということは4パターンの演奏やアレンジがあると思われ、そうなると全部観たいと思ってしまうのがファン心理。全国を回って、全バンドのライヴを観る熱心なファンも少なくないだろう。

OKMusic編集部

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