L→R 田中駿汰(Dr&Cho)、森 良太(Vo&Gu)、白山治輝(Ba&Cho)、小川真司(Gu&Cho)

L→R 田中駿汰(Dr&Cho)、森 良太(Vo&Gu)、白山治輝(Ba&Cho)、小川真司(Gu&Cho)

【Brian the Sun インタビュー】
音楽って結局、
自分らがやっていることに
心が躍るかどうか

“ここでこういうことを思ってたよ”
という座標みたいなものかもしれない

『MEME』を完成させた時にBrian the Sunの中でパラダイムシフトが起こったんじゃないかと。

おぉ~。それ書いておいてください!(笑)
小川
タイトルでお願いします(笑)。

“パライダイムシフト”ってタイトルには、それもあるんじゃないかと思ったんですけど。

それこそ“真・中華一番!”ってタイトルでいいかなと思ったんですけど、それはさすがにちゃうやろって。何か付なきゃと思って付けました(笑)。

歌詞はアニメの世界観を歌いながら、現在のバンドのステートメントにもなっているように思えますが。

それは大いにありますね。アメリカに行かせてもらったりもしてますけど、それはそれとして、自分たちに足りない部分とか、“もっとこうだったらいいのに”という部分とかは常にあるんです。それはバンドを始めた時からそうなんですけど、その種類が年々変わってきていて。中でも、純粋に“聴いてほしい”とか、“評価されたい”とかっていう想いは年々強くなっているんですよ。原点回帰みたいな気持ちで『MEME』を作った時も、世の中と自分たちの割り切れなさを一旦無視して、好きなことをやってみたらめっちゃ気持ちが良くて。いい作品ができたと思うんですけど、それでもそこが全てではなかったというか、丸腰で勝負する感覚のものは作れるんだっていう確認にはなりましたけど、今はもうひたすら“どうやったらいい曲を書けるんやろ? いい曲って何なんやろ?”と思ってて。最近は“自分たちが音楽を、このメンバーで続けていく先に何を見据えていけばいいんやろ?”ってずっと考えてますね。“パラダイムシフト”ってタイトルも、今起きているというよりも、むしろ願いに近いところはあって。“パラダイムシフト”って“既成概念が覆って価値観が入れ替わる”という意味なんですけど、既成の価値観自体が自分たちにあるのかなって。自分たちの真ん中…“これが俺たちだ!”みたいなことって、今までの活動の中でいろいろやってきたけど、どれもそう思えるし、どれも違うんじゃないかと言える。パラダイムがシフトすることが一生起こり得るのかどうか…それも分からないけど、何か変わればいいという気楽な願いは込められているかもしれないですね。曲にというか、現在の自分たちに。そういう意味では、“ここでこういうことを思ってたよ”という座標みたいなものかもしれないです。

“何か変わればいいな”という気楽な願いが歌詞にある《夢》なのですか?

そこも難しいですね。歌詞で言っているように、間違ってもいいから進んでいけば何か見えてくるとも思うし、その逆も思うし。“これ以上できることがあるのか”とか、“間違えてはいけないんじゃないか”とかという気持ちも自分の中にあるので。

あるんですか?

もちろんありますよ。歌詞としては鼓舞するものになっていますけど、そういうワードが出てきている時点で、自分の中で隠したい部分なのかもしれないし、そう思いたいということなのかもしれないし。そう思いたいという願いを持って、人は生きていくものじゃないですか。そして、“それがいつしか現実になって…”というものだと思うので。そこに関しては願いだろうが、確固たる信条だろうが、そんなに大事なことではなくて、口に出して歌っていくこと、みんなに伝えていくってことを何回も繰り返していくうちに、こちらのマインドも変わっていく。それはお客さんも一緒だと思うんです。何回も聴いているうちにマインドって変わっていくと思うので。今はネガティブなワードを大声で歌いすぎるとしんどいんですよ、自分たちが。

なるほど。今のお話を聞いてから「パラダイムシフト」を聴き直すと…

聴こえ方が変わるかもしれないですね(笑)。ほんまの意味で、真剣に向き合っているんだと思います。自分たちの状況とか、思っていることとかに。だからこそ、歌えるんだと思います。

その中で《もう負けられない》という言葉が聴けたのは、いちリスナーとして嬉しかったし、ファンのみんなも嬉しいんじゃないかと思いました。

安心ですね、そう受け取ってもらえると。音楽って結局、自分が信じてるかどうかでしかなくて…“信じてる”と言うと押し付けがましいですけど、自分らがやっていることに心が躍るかどうかなんで。その躍るかどうかも自分が日々考えていること、感じていること次第だと思うんですよ。そこの感度は失わないようにしたいですね。

そして、カップリングの「still fish」は『MEME』の時の90年代グランジ/オルタナ路線の延長にある曲ですね。

レコーディングでは“The Smashing Pumpkinsの初期ぐらいの感じにしてください”ってずっとエンジニアさんに言ってました(笑)。
白山
The Smashing PumpkinsがWeezerのトリビュートアルバムに参加したらこういうアレンジをするんじゃないかという裏テーマがあったんですよ(笑)。だから、全員がThe Smashing Pumpkinsになったつもりで、Weezerからそういう話が来たと妄想しながら作ったんですけど、めっちゃ楽しかったですね(笑)。個人的にはどこまでやったら気付かれるかっていうか、“みんなちゃんと聴いてる?”って気持ちで、あえてそれっぽいフレーズを弾きました。
そういうところも含め、あえて整えなくてもいいかと思いました。ほんとはもっともっと音が悪くても良かったし、ミックスとして崩壊していてもいいと思ってたぐらいで。鑑賞するために聴くというよりは、気分をアゲるために聴くぐらいの気持ちで、もっと激しくて荒くしたかったんですけど、何回かやり取りしながら、結果的には音作りやフレーズにはこういう意味があるということが分かる現在のミックスに落ち着きました。

ガチッとしたフレーズらしいフレーズを弾いてない小川さんのギタープレイは新たな引き出しが増えたという印象でした。

小川
アメリカから帰って来てから作ったんですけど、アメリカでライヴをやった時、自分自身の表現力が試されたような気がして、もっと表現力を付ないとあかんと思ったんです。確かにフレーズらしいフレーズではないですけど、良太からこの曲が出てきた時、曲に馴染みたいと考えて、その中でどんな色合いを出せるのか、すごく考えながら弾きましたね。

お話を聞いて、みなさんが自由に曲作りに取り組んだことが伝わってきて、さらにこれからどんな曲を作っていくのかが楽しみになりました。

そうですね。俺も楽しみです(笑)。
白山
来年ももちろん曲を作っていくし、リリースしたらリリースツアーもやるんですけど、それとは別に大阪のPangeaというライヴハウスで年4本、企画ライヴを打ちます。来年の2月、6月、8月、12月の第一日曜日に“Sun!Sun!Sun!”というタイトルで毎回、趣向を凝らして、いろいろなことをやっていこうと考えているので、そちらも楽しみにしてほしいですね。

取材:山口智男

シングル「パラダイムシフト」2019年11月20日発売 EPIC Records Japan
    • 【DVD付初回生産限定盤】
    • ESCL-5290〜1
    • ¥1,727(税抜)
    • 【通常盤】
    • ESCL-5292
    • ¥1,000(税抜)

『Sun!Sun!Sun!』

[2020年]
2/02(日) 大阪・Pangea
6/07(日) 大阪・Pangea
8/02(日) 大阪・Pangea
12/06(日) 大阪・Pangea

Brian the Sun プロフィール

ブライアン・ザ・サン:2007年、大阪で結成。『閃光ライオット2008』で準グランプリを獲得。メンバーチェンジを経て11年4月より現在の編成となる。コンスタントな制作、ライヴ活動で全国に名を広め、16年6月にテレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』のエンディングテーマとなったシングル「HEROES」でメジャーデビュー。19年3月にはメジャー3作目となるアルバム『MEME』をリリースし、同年6月にはアメリカの3大アニメ・コンベンションのひとつである『A-kon2019』へ出演、ヘッドライナーとして約3000人を動員して初のアメリカ公演を成功させた。Brian the Sun オフィシャルHP

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