L→R 藤田亮介(Dr)、中村未来(Vo&Gu&Key&Manipulator)、松本駿介(Ba)

L→R 藤田亮介(Dr)、中村未来(Vo&Gu&Key&Manipulator)、松本駿介(Ba)

【Cö shu Nie インタビュー】
地に足を着けて生きている
実感を音楽にしている

サウンドからいろんな匂いがするのは
リズム隊のふたりのプレイがあるから

それでは少し話題を変えまして、みなさんのルーツ音楽をぜひうかがいたいのですが。藤田さんはいかがですか? 先ほど“どちらかと言えばリフレインは好きなほうだ”とおっしゃってましたが。

藤田
ざっくりと言うと、僕の出身はジャズ系で。AORとかソウルとかを聴いていました。当時はHarvey Masonのようにシンプルでグルーヴィーなドラムがすごく好きで。だから、Cö shu Nieと出会った時に“めちゃくちゃ新しいことをしてるな”というところがあって、そのままズルズルと引き込まれていきました(笑)。

ずっとジャズ系でしたか?

藤田
ポップスも聴いてましたよ。ロックが一番触れてなくて。

それでは、あまり8ビートで叩いたこともなく?

藤田
研究の一環で、例えばRed Hot Chili Peppersとかは聴きましたが、黒人のアーティストはもっとたくさん聴きました。ジャズ系で言ったら、ドラマーじゃないですけど、Robert Glasperとかも好きで、ライヴにも行ったりしたりして…その時のドラマーが10分間くらい延々と同じビートを刻んでいるのもすごくカッコ良くて。時間を忘れてずっと観てましたね。その一方で展開があるような曲も好きで。僕、何年か前からAnimals As Leadersというバンド…結構プログレバンドみたいな感じなんですけど、そこのMatt Garstkaというドラマーが素晴らしいと思ってて。めっちゃ音もでかいし、派手なんですけど、その人も元ジャズドラマーなんですよ。
中村
惹かれ合うんだ(笑)。
藤田
“何かあるんかな”って思いますね(笑)。

私、ジャズはよく知らないですけど、ポップスやロックに比べてフリーキーなイメージはあります。

藤田
良い意味でCö shu Nieでは、1歩後ろに下がって押し出すみたいなことをしているのかもしれないです。“そっちのほうがカッコ良くないかな”みたいなところが自分の中にはありますね。

先ほども言いましたけど、単純なパターンの繰り返しはないし、結構自己主張されていると思いますが。

藤田
ははははは。今以上にやっちゃうと、形式ばった音楽に近付いちゃうのかなと。自分はそれが一番嫌なんで。

なるほど。続いて、松本さんのルーツを教えていただけますか?

松本
自分は全然違って、もともとのルーツはパンクですね。Rancid一択です。すっごいパンク好きだったので、理論とかではなくて武骨な感じとか、分かりやすい音でどれだけカッコ良く弾くかみたいなところから始まったんですけど、Rancidの場合はベースがよく動くし、ベースという概念の中では主張が激しいというか、挑戦的な部分があって。そこに何で惹かれたかと言うと、Rancidの他にもうひとつルーツがあって、ディズニー音楽がすごく好きだったんですよ。『アラジン』とか『美女と野獣』とかの映画の主題歌や挿入歌。ああいうミュージカル調のものが昔からすごく好きで。抑揚がすごくあって、分かりやすくて…そこはディズニーですからコードはすごく難しく考えてるんでしょうけど、ドレミファソラシドで語るというか、分かりやすい音だけで語っていく部分に惹かれて。だから、自分のルーツはパンクとディズニー音楽です。中村もすごくディズニーが好きなので、そこで惹かれ合ったのかもしれない。

なるほど。今、“ディズニーはコードは難しいけれども分かりやすい音だけで語っていく”と仰ってましたが、このバンドもそれと近い構造を持っているのかなと。

中村
あっ、嬉しい。

このインタビューの前半では終始Cö shu Nieのアレンジの面白さ、バンドアンサンブルの妙といったところを語ってきましたけれど、そう指摘しておいて何ですが、このバンドのもっとも語るべきところはそこではない気はしています。大事なのはメロディーや歌詞、楽曲全体の世界観であって、サウンドやアンサンブルがしっかりとしているのは、それらをより輝かせるためのものであるという。

中村
気難しい音楽ではありたくないんですよね。自分たちが楽しんでいたいけど、何も曲げずにちゃんと人に届くような…そういうバランス感覚はあると思うんですよ。

その辺はまたのちほどうかがうとして…そうですか、松本さんはパンク出身でしたか。

松本
音使いはパンクで、リズム感はディズニー(笑)。

「character」はサビのビートがブラストっぽいので若干パンクを感じたところではありましたが。

松本
ははは。

でも、そこまでパンクパンクはしてませんけどね(笑)。

松本
そうですね。どっちかと言うとロックで。
中村
パッションみたいなところだよね?
松本
うん。でも、そういうことかな。あの曲はサビが速いですけど、頑張ってダウンピッキングで攻めようとしましたし。
中村
それかも!(笑)

ルーツが出ましたかね(笑)。

松本
かもしれないですね(笑)。
中村
Cö shu Nieからいろんな匂いがするのは彼らのプレイがあるからだと思います。
藤田
自分は「character」はダンスだと思ってますけどね(笑)。
中村
みんな、認識が違う(笑)。

OKMusic編集部

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