【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#148
音楽プロデューサー・ジャニー喜多川
の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

やる気があって、人間的にすばらしけれ
ば、誰でもいいんです

より

今回の名言は、雑誌『VIEWS』(1995年8月号)に掲載された、ジャニー喜多川の貴重なロングインタビューからの抜粋である。ジャニーは、いかにして少年達の素質を見極め、どのようにスターにすべく育成していたのか? 新人タレントの採用業務は、社長であるジャニー喜多川がすべて一人で行なっていたという。20年以上務める幹部社員でさえも「オーディションやレッスンに関しては、社員といえどもよく知らないんです」と語っている。オーディション自体は、ほとんどジャニーが少年達と会話をするだけ。ジャニーは、「踊りのうまい下手は関係ない。うまく踊れるなら、レッスンにでる必要がないでしょう。それよりも人間性」と話し、今回の名言へと繋がっている。世界的にも類をみないほど多くのスターを育て上げたその術は、驚くほどシンプルだ。

ジャニー喜多川(じゃにー きたがわ)
1931年10月23日、東京都渋谷区出身。音楽プロデューサー、芸能プロモーター、実業家。高校時代、ロサンゼルスにあった『アーニー・パイル・シアター』で、ミュージックメイカーのアシスタントを経験。1950年、美空ひばりのロサンゼルス公演のステージマネージメントを担当。ひばりの育ての親としても知られる俳優・川田晴久の知遇を得ると共に、ひばりとも親しく交流するようになった。このことが、日本芸能界への進出のきっかけとなる。1952年、駐日アメリカ合衆国大使館の陸軍犯罪捜査局において通訳の助手として勤務する。1955年、バンドを結成し音楽活動を開始。1960年代初頭、少年野球チーム『ジャニーズ少年野球団』のコーチを務める。ある日、4人のチームメンバーと共にミュージカル映画『ウェストサイドストーリー』を観て感動し、エンターテインメント事業の起業を決意。1962年、野球チームのメンバーから真家ひろみ、飯野おさみ、中谷良、あおい輝彦の4人を選抜しジャニーズ(初代ジャニーズ)を結成する。同年、ジャニーズ事務所を創業。フォーリーブス郷ひろみをはじめ、たのきんトリオ、シブがき隊少年隊などの男性アイドル専門の芸能プロダクションとして確固たる地位を築いた。1987年、7人組のスーパーアイドルグループ・光GENJIをデビューさせる。1991年、マルチタレント型アイドルグループ・SMAPをデビューさせる。のちに、バンド形式のTOKIO、年齢差のある個性派グループのV6、嵐、NEWS、関ジャニ∞KAT-TUNHey! Say! JUMPなど、バラエティー番組でも活躍できるアイドルグループを次々と世に送り出す。1993年、二人組アイドルユニットKinki Kidsをデビューさせる。この形態は、その後、タッキー&翼に受け継がれる。2010年代に入ると、NYC、Kis-My-Ft2Sexy ZoneA.B.C-ZジャニーズWEST、そして、ジャニー喜多川の生涯最後のプロデュースとなった、King & Princeをデビューさせる。2019年7月9日、クモ膜下出血により死去。享年87。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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