L → R TUSK(Vo)、ACE DRIVER(Gu)、DUCK-LEE(Ba)、GOD(Dr)

L → R TUSK(Vo)、ACE DRIVER(Gu)、DUCK-LEE(Ba)、GOD(Dr)

【THE SLUT BANKS インタビュー】
“愛とまごころのロックンロール”を
改めて体現

俺ら世代にニヤッとしてもらえる
箇所を幾つか入れたかった

では、GODさんの加入の経緯を聞かせてください。GODさんも前任同様、もともとはこの手の音楽性とは離れたタイプのドラマーですよね? そんな方をこんなレジェンドバンドに引き入れたことに多少の意外性があります。

ACE DRIVER
“こいつ、どっから連れて来たんだよ!?”って?(笑)
DUCK-LEE
そらぁ思うよね(笑)。でもね、あるんですよ、“THE SLUT BANKSミラクル”というのが。それが今回のGODも含め、ここんところ炸裂しまくってる(笑)。

GODさんは女性ヴォーカルの完全な歌モノのギターロックバンドでも叩かれていますよね?

DUCK-LEE
前ドラマーのTAKAURA TOMMYに紹介してもらったんですよ。で、本人も“やる!”って言ってくれたし、セッションしてみたら“おっ、これこれ!”って嬉しくなっちゃったんだよね。

それは主にどの辺りが?

DUCK-LEE
叩く一発一発の音が違った。スネアがスコーンと抜ける感じ? そういうのが気に入っちゃってさ。技術はもちろんだけど、それ以上にGODでしか出せない音みたいなものを、そこに感じたんだよね。
TUSK
そうなんだよ。“知らないなりにいろいろにトライしてみよう!”みたいなガッツを感じたんだよね、GODからは。それが俺たちを燃えさせたところもある。

GODさんはいかがでしたか? 目の周りを黒く塗らなくちゃいけなかったり、おどろおどろしさ満載の出で立ちにならなきゃいけなかったりするし(笑)、何と言ってもレジェンドの中、いきなり24歳でのシーン新参なわけですが。

DUCK-LEE
あのメイクとコスチュームはマストだから(笑)。でも、楽しんでくれてるみたいだし、よくやってくれてますよ。だって、まだ24歳だぜ。俺、24の時、ふた回りも違うおっさんのバンドに誘われても入ってなかったよ(笑)。
GOD
年齢はともかく、自分的にはこれまでやってきた音楽や通ってきた音楽とそんなにかけ離れている印象が不思議となかったんですよ。音楽性的に何でもやりたい気持ちもあるから“入ろう!”と。誘われた時はバンド名を知ってる程度でしたが、過去の楽曲に触れてみると、自分が通ってきたメロディックパンクと共通する部分がありつつ、音楽性やヴォーカル、雰囲気は明らかに違うロックだなって。だけど、そこに興味を覚えたんです。

分かります。THE SLUT BANKSの音楽性ってメンバーはレジェンドな方々ながら、その音楽性にはまったく往年感がなく、逆にすごく現行感がありますもんね。

GOD
そうなんです。なので、音を出している時はまったく年齢差を感じないんです。で、終わって飲んで話をすると、“あぁ、やはりこの方々はレジェンドだったんだ”と我に返るという。

ジェネレーションギャップが?(笑)

TUSK
それもあり、GODと話す時はなるべく年齢差を感じさせないようにとネタには気を使ってます(笑)。
DUCK-LEE
でも、GODと一緒にやることでより若返った感はあるよね。音がピチピチしてきた。ロックンロールのドラムなんて基本、きっちりと手本通り叩かなくていいもんだし。自分の感じた通りや思った通り叩くのが正解なんだから。ロックンロールってもともとイージーだし、いい加減だし、自分流っていうのが魅力のひとつじゃん? GODはきちんとしつつも、その辺りをしっかりと持ってる。
TUSK
伝統芸などではなく、いろいろなロックンロールを軸にしつつも、さまざまな音楽性を取り入れたり、挑戦しているバンドだと自負しているからね、うちらは。そんな中、GODは探求心旺盛だし、適応力や応用力も持ってる。しかも、24歳の若さだから、俺たちも新しい武器を手に入れた嬉しさはあるよね。さらに強靭になった気がする。
ACE DRIVER
若くて、建設的で、何にでも対応できつつ自分らしさも交えられるドラマーなんて、これまでも多くはいなかったんで、いい出会いをしたなって。今作にしても、よりいろいろなことに挑戦したり実験ができたし。

今作はこれまで以上にタイプがさまざまですからね。前作はわりと勢い重視のロックンロールな曲が並んでましたけど、今作はロックンロールが機軸にありながらもテンポもタイプも違う楽曲が揃っていて。

TUSK
でも、まさか15曲まで膨れ上がるとは思ってもみなかった(笑)。曲は多いけど、各曲が比較的短いからスパっと聴けるよね。そこが今作のポイントのひとつかな。

あと、今作の特徴として、往年のロックフレーズのオマージュも各所からうかがえました。

DUCK-LEE
おっ、あえて“パクリ”とは言わず、気を使ってくれてますね(笑)。いい例え(笑)。でもね、その辺りはしょうがない。俺ら世代の聴いてくれる方にニヤッとしてもらえる箇所を幾つか入れたかったから。

THE MODS、YMO、POLICE、ROLLING STONES…私も各所ニヤッとさせられました。

DUCK-LEE
でも、どれも自然と出てきたり、浮かんできたものばかりだったんだよね。“このフレーズ、過去にどこかで聴いたことがあったな”“あっ、あれに似ちゃった”って(笑)。
ACE DRIVER
そこが面白いんだよね。YMOの「BEHIND THE MASK」に似たあのギターフレーズもオリジナルのシンセに対し、あえてギターで弾いたり。だから、あれもあえてそのままにせず、ちょっと転調を加えたりの工夫はしてますよ。
TUSK
これらを2020年に出すからいいんですよ。
ACE DRIVER
ああいった有名なギターフレーズに関してはね、今やもうみんなのものだから(笑)。DUCK-LEEなんてOASISがデビューする前からOASISみたいな曲をやってたからね。
DUCK-LEE
ZIGGY時代に作った曲があって、みんなで大合唱系の歌なんだけど、そのフレーズがOASISの「All Around The World」まんまなんだよ。でも、俺のほうが先だからね(笑)。まっ、どちらも曲のルーツはThe Beatlesなんだけど。

TUSKさんの歌詞もよりスイートな部分や美しい面が全面に表れた感がありますね。

TUSK
今回の曲の歌詞は2020年に入って書いたものばかりなんですよ。それもあり、今のこの事態への流れもリアルにあったりして、そこにフィットした曲が多くなったかな。あえて熱さを排除した、ちょうどいい温度感の歌詞になった。
DUCK-LEE
そうそう! これの制作中は東京五輪の延期がまた正式決定していない段階だったから、五輪をやることを前提に揶揄したジャケットやブックレットのデザインにしてるんですよ(笑)。バンドのロゴもあえて五輪色にしてるしね。かなりメッセージも託したので、それも読み取ってもらいたいよね。今作ってたら、ジャケットのガスマスクもちょっと顎の出た小さめのマスクにしていたかも(笑)。
TUSK
ジャケットも躍動感があってエネルギッシュじゃないですか。このアルバムを聴いて、ジャケットを見ながら、今の事態が終息した暁には、復興に向けて立ち直ったり、元気になってもらいたいですね。

取材:池田スカオ和宏

アルバム『Rock’n’Roll to the MAX』2020年5月13日発売 KING RECORDS
    • KICS-3916
    • ¥3,000(税抜)

『ROCK’N ROLL TO THE MAX 2020』

5/17(日) 千葉・稲毛K’S DREAM
※延期→9/27(火)
5/22(金) 神奈川・関内BAYSIS
5/24(日) 埼玉・西川口Hearts
※延期→12/26(土)
5/30(土) 東京・吉祥寺ROCKJOINT GB
※延期→8/01(土)
6/05(金) 愛知・名古屋CLUB ZION
6/06(土) 静岡・浜松MESCALIN DRIVE
6/12(金) 宮城・仙台FLYING SON
※延期→9/20(日)
6/13(土) 宮城・仙台FLYING SON
※延期→9/21(月)
6/14(日) 栃木・宇都宮STUDIO KENT
※延期→9/22(火)
6/20(土) 新潟・GP BLACK
6/21(日) 新潟・柏崎らくだや
6/26(金) 福岡・DRUM SON
6/27(土) 福岡・DRUM SON
6/28(日) 広島・流川SUMATRA TIGER
6/30(火) 香川・高松TOONICE
7/01(水) 兵庫・神戸ART HOUSE
7/02(木) 大阪・東心斎橋POP BAR
7/03(金) 大阪・VARON
7/04(土) 愛知・名古屋CLUB UP SET
7/05(日) 東京・吉祥寺ROCKJOINT GB

THE SLUT BANKS プロフィール

1996年結成。オリジナルメンバーはTUSK(Vo、板谷祐:ex.ZI:KILL,CRAZE)、DR SKELTON(Gu、横関敦:ex.筋肉少女帯)、DUCK-LEE(Ba、戸城憲夫:ex.ZIGGY)、SMOKIN STAR(Dr、新見俊宏 :ex.BOWWOW)という日本ロック界の猛者四士。97年にメジャーデビューを果たし、2000年に惜しまれながら解散するも、07年に復活。現在も精力的にリリース、ツアーを実施中!THE SLUT BANKS オフィシャルHP

「サクラハナビラ」MV

OKMusic編集部

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