Editor's Talk Session

Editor's Talk Session

【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:
ライヴハウス支援に立ち上がった
Dとlynch.に訊く

もうライヴができなくなる
覚悟はしている

葉月
個人的には無観客で対バンイベントをやりたかったんですよ。でも、少人数でも人が集まるのは良くないってことで、それすらできなくなっちゃったじゃないですか。
ASAGI
そうなんだよね。今ってCDの購入者特典でのインストアイベントやアウトストアイベントもできないから、僕らはウェブストアイベントをやろうと思ってて。Zoomを使ったイベントなんですよ。YouTubeだと限定URLでもそれを知れればそのイベントの参加権利がなくても見れてしまうわけだけど、Zoomだと承認ができるので、そこでトークとミニアコースティックライヴをやるっていう。機材搬入スタッフや、ローディー、ヘアメイク、照明スタッフ、PAスタッフ、その他のアルバイトなどを必要としないアコースティックだったらメンバーとスタッフひとりという最小人数でできるし、ソーシャルディスタンスも守って距離をとりつつ…っていうのを5月9日にやります。そういう意味では、Zoomを使って他にもできることがあるかもしれないですね。
烏丸
世の中ではZoom飲み会も盛んですけど、背景にASAGIさんがワインを飲んでる動画を貼れば、まるで一緒に家飲みしている感じが作れるでしょ? そういう動画を販売してほしいです(笑)。
ASAGI
それ、面白いですね(笑)。それぞれが好きなメンバーの画面で楽しめますものね。吉本興業の芸人さんがZoom飲み会のチケットを売って収益化してたりするんですよ。芸人さんはトークも大事なお仕事がだからそれは当然OKだと思うので、その考え方を他の生配信ができるプラットフォームを視野に入れつつも、いろいろな職業に置き換えて考えていけば、ちゃんと収益化につながっていくかもしれませんね。僕的にはミュージシャンなので、ちゃんと音楽を届けるようにすればいいというか。
烏丸
Zoomライヴでも、みんなで背景の色を合わせるとか、決まったテーマの画像を使うとか、これまでにない一体感や新しい楽しみ方を創出できる可能性はたくさんありますよね。
ASAGI
それ、いいですね! そう考えるといろいろできそうですよね。
石田
それこそ生のライヴにはできない楽しみ方ですよね。
ASAGI
今の時期はできる限りオンラインで楽しんでもらって、いざコロナ禍が終息したら生のライヴでフラストレーションを爆発させるしかないですね。これはあくまでそうあってほしいという希望ですけどね。そういう意味でも、ライヴって改めて大事なものだったって思いますよね。
葉月
またできるようになりますかね? そこも覚悟してるんですよ。“もうライヴはできなくなるかもしれない”っていう心の準備はしてますね。
ASAGI
それ、俺も考えてる。だって、未知のウィルスって今回の新型コロナだけじゃないわけじゃん? 環境破壊によって未知のウィルスが出てくるって以前から言われてたりもするから、第二、第三のウィルスが出てくる可能性があるし、そうなるとエンタメ業界はどうなるのかって考えてしまうよね。
葉月
ライヴなんて三密そのものですからね。世の中的にもそういうイメージが定着してしまっているから、その中でライヴが再開できるのってなかなか厳しいと思うんですよ。
ASAGI
難しいだろうね。だから、これからのバンドはオンラインで収益化できる仕組みをいくつか持っていないと立ち行かなくなると思う。クラウドファンティングや、投げ銭を含めた有料視聴電子チケット制のプラットフォームとしては『ZAIKO』や、イープラスがこれから始める『Streaming+』などあるし、これからもどんどんそういうのは出てくると思うけど、バンドのポリシーによってやり方は違ってくるだろうし、別に何が正解、不正解かっていうのはないんだよね。クラウドファンディング にしてもお金以上に夢があるリターンが必要だろうし、YouTubeのスーパーチャットにしてもお金を払ってもらう以上は、しっかりと作り込んだもの…それこそDIR EN GREYがやったみたいに、お客さんがちゃんとお金を払いたくなるようなライヴを観せないといけないと思う。
葉月
でも、コロナ以前に投げ銭をやってる人って、見られ方を気にしてかほとんどいなかったと思うんですけど、その道が開けたっていうのはすごい進歩だと思いますね。
ASAGI
うん、やっぱりDIR EN GREYのライヴが良かったんだろうね。その時もShinyaくんに“すごく良かったよ!”ってラインしたなぁ(笑)。例えば、先陣を切った他のバンドが中途半端なものだったらそのとらえ方の意味も違ったというか…やっぱり圧倒的なライヴを観せて、お客さんがお金を払いたくなる気持ちにさせたっていうのがすごく大きい。だから、逆に考えるとクオリティーの低いライヴでスパチャをやってもお金はあまり集まらないと思う。
烏丸
感動したらお金を払いたくなるという心理は信じていいと思っています。自分が得た感動に対して“ありがとう”と感謝する証ですから。チケットを買ってライヴを観るか、観たライヴに対して対価を払うのは、先払いか後払いかの違いでしかない。
ASAGI
僕らは約一年前からオンラインサロンをやってるんですけど、これをただ簡単にお金が集まるからっていう考えでやると失敗すると思うんです。サブスクモデルだから月額会員制なので、地に足を着けたアーティスト活動をするためにはとても有効。ただ、クローズドのコミュニティーだから広がりにくいんですよ。僕は結構前からサロンを考えていて、ファンときちんと向き合うことと、払っていただいている金額以上のものを提供することという目的を持っています。クローズドならではの記事の内容だったり、ライヴ当日の密着を配信したり、全MVやマルチアングルMV、ライヴDVD、デモ音源を公開したり、メンバーごとのコーナーでは担当の曜日を決めてほぼ毎日更新されるようにしたり、ファンの子の疑問や質問に答えたり、少しでも楽しんでもらえるように結構な時間と労力をかけてて。最近は生配信もできるようになって内容もパワーアップしましたね。今この時期だからこそ、アーティストがファンの近くにいてあげれるっていう意味では、ベストコンテンツだと思いますね。以前からオンライン化の加速を予想していたので、あちこちでさまざな有料コンテンツに登録してもらうより、好きなひとつのバンドに特化したものをひとまとめにしたほうがコアファン的にもいいよねという考えもあって、Dは早めに立ち上げていました。元来オンラインサロンはFacebookを使用するものが主だったのですが、今はDMMの独自アプリもあるので、会員は匿名で参加できますし。これからのウィズ・ウィルス時代でも、本気で音楽を続けたくて、本気でファンと向き合える人にはDMMオンラインサロンはお勧めですね。始めるのが不安な人はまずは期間限定で初めて、感触が良かったら本格的に続けるというのでもいいと思う。今、DMMにエンタメからの問い合わせが急増しているようですよ。

OKMusic編集部

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