コラム【音は鼓膜を震わせ、音楽は心
を震わせる】#6 Skoop On Somebody「
潮騒」は、まさにSOS

エンターテイナーを夢見るしがない50代のマンモス☆南が、レコード、カセットテープ、CD、MD、ネット配信と、音楽メディアは時代と共に変われど、歌が人の心を動かすことに変わりはない、という想いについて語ります。

Skoop On Somebody「潮騒」は、まさに
SOS

こんなに好きと言わせたくせに あんなに好きと言ってたくせに

一生のうちに一度は、そんな言葉を吐きたくなることがあったかもしれない。

どんな年齢でも、どんな状況でも、「〜くせに」という常套句も含めて、意地というよりは、負け犬の遠吠えかのように、虚しさを拭えない。

Skoop On Somebodyが2001年夏にリリースした「潮騒」という歌は、冒頭の言葉がサビで幾度となく繰り返され、なかなか淫靡なPVの雰囲気や、ヴォーカルのTAKEの甘い声と相まって、誰が聴いてもすぐにそのテーマが「不倫」だとわかるほど、ストレートに切ない想いを表現している。

私は未だに独身で、不倫の経験もないし、浮気めいたこともした記憶がない。だから共感できないというわけではないが、逆に想像の領域で広がる分、この歌の世界観が強烈な印象を与えてくれた。

そもそも、不倫という、どこか後ろめたくて表沙汰にできないものを、音楽芸術が持つ奥ゆかしさというか、婉曲で、ある意味まわりくどい、もやもやした言葉で表すのが王道のような気がしていた。

それにもかかわらず、この歌が放つ言葉たちは、まるで、これでもか、これでもか、と言うかのように、ためらいもなく真っ直ぐに心に刺さってくる。

登場人物の気持ちになるとしたら、これはこのまま、想いのまま突き進むべきなのか、いや、そういうわけにはいかない・・・。客観的に見れば、きっと結論的には離れるしかないんだろうな、とか冷めた気持ちにもなったり。

でもきっと、世の中で不倫関連のスクープが多々あったりするし、人の心の弱さが、まさに助けを求めているのかもしれない。Skoop On Somebodyが略称の「SOS」でまさに呼ばれるように、「潮騒」を聴くと、舵取りが不能になり、心の制御が揺らいでしまう。
マンモス☆南
プロデューサー/フォトグラフィック・オーガナイザー
1967年9月12日 神奈川県出身
広告代理店、映画制作・宣伝などの業務を経験した後、イベント企画・運営会社「合同会社グラスタ」を設立。女性アイドルの撮影会やネット番組、フットサルチームのプロデュースなどを行う傍ら、カメラマンとして写真集やブロマイドの撮影にも取り組む。

好きなミュージシャンは、小田和正Mr.Children、大瀧詠一、杉真理織田哲郎など。
【グラ☆スタ!今月の推しメン】
榑林里奈(くればやしりな)
1997年7月15日生。東京都出身。血液型B型
ニコニコ生放送(グラ☆スタ!チャンネル)で毎週土曜日20時から配信の「グラ☆スタ!バンバン」にメインMCとして出演するほか、女優、バラエティ、フットサルイベントなど様々なジャンルで活動中です。

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