かてぃん×菊池亮太×けいちゃん×ご
ざ ストリートピアノ新時代へ~新た
なピアノライブを創る『ねぴらぼ』に
インタビュー

新型コロナウイルスの影響で、新しい生活様式が推奨される中、音楽業界にも新しい表現の形が登場している。2020年7月24日(金)18:00からインターネット配信されるピアノ・ラボラトリー・ライブ『NEO PIANO CO.LABO.(ネオ・ピアノ・シーオー・ドット・ラボ)』は、感染防止の観点から無観客での開催。かてぃん、菊池亮太、けいちゃん、ござと、それぞれYoutube Liveなどでのピアノ配信スタイルで人気を博しているピアニスト4人が、Zepp Hanedaのステージで、超絶技巧のパフォーマンスで魅了する。
――無観客でのピアノライブ。最初に企画を知ったときの印象を教えてください。
菊池:それぞれと連弾をしたことはあったのですが、4人で同じステージに立つのは初めてです。みんな素晴らしい実力の持ち主なので、楽しみですね。
かてぃん:最初にお話しをいただいたときは、「ついに来たか!」という感じでした。ストリートピアノとは違い、今回ショーとして作り込んで発信できることが嬉しいです。
菊池:そうですね。音響など施設が整った環境で、こういう僕たちが一緒にライブをするというのは、コンテンツとして良い育ち方をしてるなと感じますし、音楽的にもとても意味があること。ムーブメントを感じます。
左から ござ、菊池亮太
――タイトルに『NEO PIANO』と入っていますものね。
けいちゃん:タイトルからして、もうわくわくしますね。
ござ:この中の誰も経験したことがないものなので、不安もあります。でも、それぞれ経験が豊富で、また持ち味も違うので、僕たち自身も「どんなものになるのだろう」と。
けいちゃん:それぞれの背景は違うけれど、僕は、4人に共通しているなと思っていることがあって。それは「妥協しない」っていうことなんです。圧倒的なクオリティーの高さ、それから、YouTubeでは視聴者さんにどう見られているか意識している。だから、これまでにない新しいものをお見せできると確信しています。
――お互いを尊敬していて、すでに息がぴったりの様子ですが、4人が出会われたのはいつ頃ですか。
菊池:この中では、僕とござさんが一番つきあいが長くて3年ぐらい。
けいちゃん:昨年の11月にみんなと会ったのが最初でした。半年ちょっと前に会った人と、いまライブをするなんて、通常は考えられないですよね(笑)。
かてぃん:うん。それぞれの演奏はネットで見て知っていましたけれど、出会うことはなくて。僕とござさんも1年ぐらい前に飲み会で会話したのが初めてでした。なので昨年末に、共通の知人を通じて交流できたときは、「やっと会えた!」という印象でした。
左から かてぃん、けいちゃん
――4人ともYouTubeなどでの配信を多用した音楽表現に力を入れ、その分野では最前線にいらっしゃいますよね。
けいちゃん:SNSなどが発達して、誰でも発信者としてどんどん表現ができる。ピアノに限らず、楽器が得意な人とってはチャンスの時代だと思っています。
ござ:うん。クラシック以外のジャンルでも、取り入れている人が増えたよね。アイデア次第で、表現の幅は広がるので、クラシックやジャズなどのジャンルにこだわらずに発信していきたいです。
かてぃん:YouTubeなどでピアノ演奏を発信する人が増えて、僕は、僕よりも下の世代が自分の楽譜を見て弾いてくれていることが嬉しいなと思っています。弾いてくれるっていうことは、僕のアレンジを「かっこいい」と思ってくれたり、僕のスタイルに憧れてくれているということだから。彼らが10年後に活躍してくれていたら、もっと嬉しい。
菊池:音楽をやっている人はシャイな人が多いけれど、僕たち4人の活動が「外に向けて表現をしていきたい」というモチベーションや、勇気になってくれれば嬉しいよね。
――4人は全員、ベースとしてクラシックを学ばれていますね。一昔前は、ピアノは女の子のものというイメージも強かったと思いますが、みなさんが子どものときはいかがでしたか。
かてぃん:確かに、僕が子どものときは、男の子がピアノを弾くのはちょっと恥ずかしいというのはありましたね。僕自身も、周囲は「ピアノが弾けるなんてすごいね!」と言ってくれていたけれど、サッカーや野球をやっている友だちを見ると、「かっこいいな」って思っていました。
ござ:部活とかクラブはやっていなかったの?
かてぃん:中学1年生のときに、バスケットボール部に所属していたけれど、周りから「手を痛めたら怖いから、やめろ」と言われてね。反抗したけど、結局、中2で自分からやめてしまったんだよね。
かてぃん
ござ:けいちゃんは?
けいちゃん:僕は帰宅部でした。よく「サッカー部でしょ?」って間違われてた(笑)。
ござ:菊池さんは?
菊池:僕はブラスバンドしてた。中高トランペットで、高校はほぼ幽霊部員だったけど。ミュージカル『オペラ座の怪人』を練習していたときに、ハイトーンのビブラートを吹けるようになったときは「やった!」って思ったよね。ござさんは?
ござ:同じ。中高吹奏楽だった。中学はクラリネットで、高校はユーフォニアム。本当は高校もクラを吹きたかったけれど、人数が多いからユーフォに行けって。
菊池:やりたかった楽器とは別の楽器をやることになるのは吹奏楽あるあるだね。そうかぁ、吹奏楽やってたのは2人だけだったのか。
――本当に背景がさまざまな4人が集まりましたね。ライブの選曲は、どのように進められているのですか。
かてぃん:ライブが決まった後、4月に政府の緊急事態宣言があってからは、僕ら会うこともできていなくて。今日が久しぶりなんだよね。ずっとZoom会議だったから。
3人:うん。
かてぃん:なので、まだいまはお互いにやりたい曲を出しつつ、構成を考えているところですね。
けいちゃん:視聴者のみなさんが聴きたいと思うだろうなっていう曲は入れようねと話しています。
けいちゃん
ござ:僕らは基本的にはストピを通じて活動を拡大してきたので、ストピで僕らを知ってくれた人にも、初めて僕たちのライブを見てくれる人にも楽しんで頂ける内容にしたいね。あとは自分の色を出せる曲を選んでいきたいかな。
菊池:グランドピアノが2台、キーボードも何種類かあって、ベースとドラムが居るので、常に同じ編成でコラボするというわけでもなくて。4人での曲も、ソロ曲もあるし、デュオもある。いろんなパターンで構成していけるので、バリエーションを楽しんでもらいたいね。
けいちゃん:いま流行っている曲も取り入れていきたいけど、そこはこれからみんなで相談しよう。
かてぃん:ライブのタイトルにある「CO.LABO.」は、正式な読み方は「シーオー、ドット、ラボ」なんだけれど、「コラボ」とも読めるから、新しい実験的なことにもチャレンジしたいよね。ポピュラーなものを並べるのではなくて、いまの自分たちにしかできないことを、見せて行きたい。
――「CO.LABO.」にかけて、この人とやってみたい!という思いはありますか?
かてぃん:「CO.LABO.」には、「協力をして実験をしていく」、コーポレーションの意味もあるんです。僕はずっと誰かとオリジナル曲を作ってみたいと思っていました。実は、今回それを叶えようと。けいちゃんと挑戦します。
けいちゃん:そう、ここではそんなチャレンジもできるんだよね(笑)。
かてぃん:キャッチーなフレーズはけいちゃん、アンキャッチーなものは僕。それを2、3個持ち寄って、その化学変化を楽しみながら作っていきたいね。
けいちゃん:僕は、頭の中に旋律が浮かんで、それを弾きながら完成させていくタイプ。どんなものができるか楽しみだね。
――会場は、完成したばかりのZepp Hanedaです。無観客でのステージを生配信する、新しい生活様式の中でのステージですが、どのようなお気持ちですか。
けいちゃん:新しい時代が来たんだなあと。
ござ:うん。やってみて感じることが、いろいろあると思う。たとえば、現段階では「拍手がないのが寂しいのかな」って。でも逆に、歓声がないということはそれだけ集中できるということだから、生の音が純粋な状態で自分の耳に届くっていう利点があるのかも。
ござ
かてぃん:僕らこれまでずっと配信に力を入れてきて、目の前に人がいなくても「人が聴いているんだ」という緊張感を持って弾いてきたので、これまで通り、最善のパフォーマンスを見せることができると思います。聴いてくださる方も、僕らの演奏を画面を通じて見聴きすることに慣れているから、そこは親和性が高いと思っています。
菊池:本来であれば皆さんの前で演奏して、拍手を頂けたらとても嬉しいです。でも僕たちは画面上でも、コメントなどでの反応の盛り上がりがあれば、たくさんの拍手を頂いているときと同じ気持ちになる事ができる。舞台上で皆さんからのコメントはリアルタイムで読めるように画面を置いてくれてるみたいなので、ぜひぜひ、お客さんには盛り上げてほしいですね!
――演出にも工夫があるとうかがいました。
ござ:そうなんです。無観客だからこそ実現できる演出を考えています。
けいちゃん:うん。見ている人に会場にいるような臨場感を味わって欲しいと、フロアのあちこちにカメラを置くと聞きました。ステージを映すもの以外にも、会場のあちこちに8台設置する予定だと。お客さんが会場にいないからこそ叶う、カメラワークも楽しんで欲しいです。
ござ:それぞれの手の動きのアップとかね。
けいちゃん:うん。通常演奏をするときって、鍵盤に対して指は平行に動かしていくけれど、僕は鍵盤に対して手首を90度近くに傾けて、上からなぞるように弾いたことがあるんです。大道芸みたいだけど、そうやって見ても楽しめるパフォーマンスって大切だと思っていて。そういう部分も楽しんでもらえたらいいなって思っています。
かてぃん:そういう、ビジュアルに力を入れているのって、けいちゃんらしいよね。
けいちゃん:手の内を晒すみたいでなんか恥ずかしいな(笑)。
菊池:普段は自分でカメラを設置したりして、定点からの映像が多いですよね。でも今回はカメラマンさんがいっぱい居る。だからこそ、普段の僕たちじゃ撮れないような動きのある映像が撮れるはず。どうなるのか、すごく興味あります(笑)。
菊池亮太
ござ:僕らも、まだ完成形が見えていないからね。もともとこのライブは、ストピの人気を一過性のもので終わらせないように、ここで一つの集大成というか、形に残しておきたい、見せておきたいという気持ちもあって始まりました。皆さんにそんな僕たちの気持ちが伝わるように、頑張りたいよね。
――最後に、楽しみにされている方へにメッセージをお願いします。
けいちゃん:ついに最強の4人が集う機会が実現します。……って、こういうと自分で自分を「最強」って言ってるみたいだな(笑)。最強の3人と、一緒に音楽ができることはとても楽しみ。未知な部分がたくさんあるので、ぜひ楽しみにしていてください。
かてぃん:観客のみなさんにとっても、僕たちにとっても、経験したことがない新しいライブになると思います。当日なにが起こるかは、僕たちにもわかりません。挑戦の機会でもあるので、是非見届けて欲しいです。
ござ:平時ではない今、音楽業界も社会も急速に変化しているさなか。実際にお客さんに集まってもらうことはできませんが、僕らが考える最善のステージを、真新しいZepp Hanedaからみなさんにお届けすることができればと思っています。
菊池:ピアノというのはとても歴史の古い楽器ですが、どの時代においても新しいムーブメントの中心に必ずいる。つまり、「常に新しい楽器」とも言えるんですよね。この時代のこの状況、そこにいるこの僕たちならではの、新しいピアノの表現方法をお届けしたいと思っていますので、ぜひ楽しんでください!
左から ござ、けいちゃん、菊池亮太、かてぃん

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