TUBEのオリジナル作で最高売上の『Bravo!』で“やっぱりこの人たちはすげぇ!”と素直に脱帽

TUBEのオリジナル作で最高売上の『Bravo!』で“やっぱりこの人たちはすげぇ!”と素直に脱帽

TUBEのオリジナル作で
最高売上の『Bravo!』で
“やっぱりこの人たちはすげぇ!”
と素直に脱帽

前向きさを通り越した歌詞も強し!

再三申し上げている通り、筆者は“TUBE弱者”であるので、これまでTUBEの歌詞をちゃんと見てこなかった。TUBEと言えば夏、夏と言えばTUBE…くらいのイメージで、実際に確認もしないで、享楽的なラブソング──誤解を恐れずに言えば、盛りの付いたというか、発情期の男女を描いたものが多いような気がしていたのだが、当然それは大間違いで、事実誤認も甚だしいとしても(ここははっきりと謝っておきます。すみません)、この『Bravo!』においては、恋愛ものと思しき歌詞が多いものの、男女の機微というよりも“これはほぼ人生訓ではないか!?”という内容がほとんどであることが意外だった。享楽的なのはM1のタイトルチューンくらいで、それにしても発情期の感じではない。ラップ的な言葉遊びがユニークで、この辺にもポップセンスを感じるところではある。で、人生訓的歌詞で気になったものを以下に記す。

《壊れかけのMy soul/まるで棘なくしたバラだね/痛みも危険もなくて/たとえ辛くても どんなに遠くてもいつか/この手で開けなきゃ/チャンスの扉》《忘れかけのYour soul/まるで牙なくした獣さ/飢えも渇きもなくて/たとえ傷付いても どんなに強くてもいつか/その手で倒さなきゃ/今の自分を》(M6「壊れかけのMy soul」)。

《眩しい空 見上げれば 瞳の汗も/乾き出すよ Let's try to dream again/傷付いても 泣かないで Open your everything/きっと晴れる その日のために》《戻れない想い出 辿ってみても/むなしいだけ このままじゃ/本当の自由と本音の自分に着替えて/探しに行こう》(M8「Open your everything」)。

《元気出せよ こっち向けよ/イジける毎日 体にもよくないぜ/涙を拭いて/どん底の下はない/這いあがるだけさ 今度はあせらず気楽に/ぼちぼちでいこうぜ》《傷付いても 落ち込んでも/腹がへる 人間/こんなもんさ》《夢見ろよ 何度でも/心も体も ボロボロになって当たり前/人生は そんなもんさ》(M11「そんなもんさ」)。

M8辺りは思わず“傷付いたら泣くよ、普通…”と突っ込みたくなるけれども、M11で《心も体も ボロボロになって当たり前》と追い打ちをかけてくる。こうなると前向きさを通り越して、人によっては無茶振りと感じるかもしれない内容だ。だが、件の親しみやすいメロディーと、とりわけ楽曲におけるぶっとい幹であるところのヴォーカリゼーションであれば、このくらいじゃないとそこに乗らないとも思う。仮に冷めた歌詞が乗ったら歌の熱さを損ないかねないのである。それにしても、ここまで言い切るのは並大抵の覚悟ではないであろう。それこそ“なんちゃって”では済まされるものではない。好き嫌いは別にしても、このこの熱量は大したものだと思う。まさしく “Bravo!”ではある。

TEXT:帆苅智之

アルバム『Bravo!』1997年発表作品
    • <収録曲>
    • 1.Bravo!
    • 2.Purity
    • 3.Born in Japan~extended surf mix~
    • 4.もどり道でも…
    • 5.情熱
    • 6.壊れかけのMy soul
    • 7.青春白書~After the summer~
    • 8.Open your everything
    • 9.Make your motion
    • 10.君へのバラード
    • 11.そんなもんさ

『Bravo!』('97)/TUBE

OKMusic編集部

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