宮沢氷魚、大鶴佐助が見えない敵と闘
う孤独な兵士を演じる 『ボクの穴、
彼の穴。 The Enemy』の上演が決定

旧PARCO劇場のファイナルを飾った「クライマックス・ステージ」の一作として、2016年に初演した『ボクの穴、彼の穴。 The Enemy』​が、2020年9月17日(木)~9月23日(水)東京芸術劇場 プレイハウスにて上演することが発表された。
本作は、松尾スズキが初めて翻訳を手掛けて話題となった、原作デビッド・カリ、イラスト セルジュ・ブロックによる、絵本『ボクの穴、彼の穴。』(千倉書房/2008年12月10日発行)をもとに、ノゾエ征爾が翻案・脚本・演出を手掛け、2016年5月PARCO劇場にて、塚田僚一(A.B.C-Z)、渡辺秀出演で上演された舞台の再演となる。
物語は、戦場の塹壕に取り残され、見えない敵への恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる兵士の姿を描き、殺すか、殺されるか、じっと塹壕に身を潜め、互いを「モンスター」だと信じ、「殺す」ことだけにコミットしている。「戦争のしおり」が自分の正しさと信義のすべて。お互いに「戦争のしおり」という大きな力に操られ、どんどん相手が大きなモンスターになり、疑心暗鬼と見えない敵への妄想が膨らんでいく……。そして、最後に兵士のとった選択とは……。
初演から4年がたち、世界中が“見えない敵“と戦う現在、塹壕に一人残され、見えない敵と戦う孤独な兵士の、「怒り」、「悲しみ」、そして「願い」が切実に胸に響くだろう。
(左から)大鶴佐助、宮沢氷魚
前作に引き続き、演出はノゾエ征爾。新たな「ボク」と「僕」には、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズ第一弾『ピサロ』にて、太陽の息子・インカ王アタウワルパを堂々と、神々しく演じた宮沢氷魚。そして同作品で将軍ピサロの小姓マルティンを繊細に表現した大鶴佐助が演じる。いま最も勢いにのる若手俳優たちの二人芝居に注目したい。
ノゾエ征爾(翻案・脚本・演出) コメント
気がついたら霧があたり一面に立ち込めていて、あっと言う間に、関わる4本の演劇作品がその中に消えていった。
呆然と立ち尽くすも、その呆然としている様すらも誰からも見えないほどの濃霧。
はてどうしたものか。
しかし、消えるものあれば現れるものアリ。一瞬フッと晴れた隙間からコレが現れた。
ボクの穴、彼の穴。やろうかって。4年前にもやった演目だけど、今こそでしょって。
見えない敵との疑心暗鬼にかられる孤独な兵士の物語。
読み返すと、今の状況だからこそ考えさせられるところ山ほどアリ。
涙拭いながら頑張った初演のキャストさんが作り上げてくれた部分も山ほどアリ。
それがあっての今、この生活下だからこそ滲み出るものを全て作品に乗せて、(濃霧ゆえにどこが正面かもわからないのだけど)
真正面から戦いましょうぞ、この素晴らしきお二人と。
穴から顔を出した時、きっとなかなかの眺めなのではないでしょうか。
宮沢氷魚 コメント
世の中がこのような状況にある中、どうにかして皆さんに感動や喜び、エンターテインメントの素晴らしさを届けたいと日々考えていました。そんな中、今回のお話を頂いて本当に救われました。
今回の作品は、見えない敵との戦争。
お互いを「モンスター」だと思い込み、相手を憎み、疑い、軽蔑する。自分を正当化し相手に全ての不幸をなすりつける。
まさに今の世の中と重なります。
僕は今だからこそこの作品をやる意味があると思います。
初めての二人芝居を親友の大鶴佐助と演じられる幸せ、そして、初舞台の劇場であるプレイハウスで再び芝居ができることを本当に嬉しく思っています。
大鶴佐助 コメント
今この状況下で「ボクの穴、彼の穴」を上演する事に僕はとても意味があると思いました。
物語の登場人物が目に見えない不確かなモノに怯え疑心暗鬼になっていく様が今の日常ととても通じており、
虚構と現実が地続きになっている印象を受けました。
相手役の宮沢氷魚くんとは気心の知れた仲なので、
稽古場でノゾエさんの演出を一緒に浴び、もがきながら作品の旅をしていきたいです。

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