【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#157
ロックミュージシャン・世良公則の言

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

今日の空気を吸って吐いているというこ
とだけがすべてだ

より

世良公則は、2017年にデビュー40周年を迎えた。このインタビュー記事は、世良のデビューからの足跡をたどっている。世良は、「昔はステージでも、楽屋を暗くし集中して、香をたいて精神を高め、そしてドアをバン!と開けて出ていったりしていました」と語っている。音楽に対するストイックさゆえに、ピリピリとした雰囲気の中、誰も声をかけられない状態だったらしい。だが、世良は変わった。バンド、ソロ、ユニットなど、様々な音楽活動を経て、行き着いた境地が今回の名言である。「今は、普通に空気を吸って吐くようにステージに立つ。そうして真剣勝負の時間がスタートするんです」と語っている。世良のロックは、もはや古武術の極意のような佇まいを見せている。

世良公則(せらまさのり)
1955年12月14日生まれ、広島県福山市出身。ロックミュージシャン、俳優。3歳からバイオリンを習い始める。高校時代に、ツイストの前身となる、FBIバンドに参加。大学4年の頃に、バンド名をツイストに改名し、1977年にヤマハポピュラーソングコンテストと世界歌謡祭にて「あんたのバラード」でグランプリを獲得。プロとして活動するにあたり、世良公則&ツイストを結成。同年、レコードデビュー。1981年、桑田佳祐山下達郎竹内まりや、ダディ竹千代らと期間限定ユニットである、竹の屋セントラル・ヒーティング☆を結成。ベースを担当した。同年、ツイスト解散。その後、ソロとして音楽活動を開始。その頃より、俳優としても本格的に活動を始める。刑事ドラマ『太陽にほえろ!』、NHK朝ドラ『チョッちゃん』、映画『Wの悲劇』、映画『極道の妻たち』シリーズ、映画『マルモのおきて』、映画『カンゾー先生』、Vシネマ第一号作品『クライムハンター 怒りの銃弾』などの多くの作品に出演している。1987年の第10回『日本アカデミー賞』と1999年の第22回『日本アカデミー賞』において、助演男優賞を受賞している。2000年、自主レーベル『Spicule』を設立。2001年、自主レーベル第一弾となるアルバム『nobody knows』を発表。2006年、ギタリストの野村義男と共にアコースティックユニット・音屋吉右衛門を結成。2008年、音屋吉右衛門は4人編成となり、ユニット名を音屋吉右衛門’寿に改名。以後、アルバム制作やライブなど精力的に活動を続ける。2020年2月29日にリリースされた、野村義男のアルバム『440Hz with〈LIFE OF JOY〉』に参加。11曲目の「レッツ・ラ・ゴォー!」の作詞とボーカルを担当している。2020年8月16日、大阪・なんばHatchにて『音屋吉右衛門 さあ〜どこからでもかかってきなさい2020』を開催予定。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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