小野田龍之介のバースデーライブ配信
現場へ潜入! 終演直後に独占インタ
ビューも

類まれな歌唱力、たくましい肉体、そして誰からも愛されるキャラクターを持ち合わせた俳優、小野田龍之介。『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』『ウェスト・サイド・ストーリー』など大作ミュージカルへ出演し続け、その実力を遺憾なく発揮している。
そんな小野田は2020年7月12日(日)に29歳の誕生日を迎え、当日にバースデーライブ『小野田龍之介ライブストリーム HAPPY BIRTHDAY』を開催した。会場となった東京・有楽町 micro FOOD&IDEA MARKETは無観客、ライブの模様は生配信で届けられた。
本記事では写真と共に現場の様子をレポートする。また、ライブ終了直後の小野田に短時間だが独占インタビューを行った。こちらも合わせてお楽しみいただきたい。
ライブ配信現場潜入レポート
ライブ開始まで1時間を切った頃、会場には既に小野田が高らかに歌う姿があった。ピアニストの長濱司と共に、ライブの流れや音をチェック。さらに三密対策でソーシャルディスタンスを確保するために、座席配置や動きも入念に確認していた。配信ライブ自体が初めてだという小野田は、通常の舞台とは異なる現場に少々緊張した面持ちだった。
20時半、いよいよ配信スタート。
小野田は「僕の願い」(『ノートルダムの鐘』より)と「愛せぬならば」(『美女と野獣』より)を2曲続けて披露。ディズニー好きな彼らしい選曲だ。配信開始直後の張り詰めた空気の中、安定感ある伸びやかな歌声を聴かせてくれた。

歌い終えたところで、本日司会を務める岩村美佳が登場。小野田の顔から緊張が取れ、パッと明るくなったように感じた。この日のライブのコンセプトは “ホームパーティー”。早速シャンパングラスを手にエア乾杯をし、29歳の誕生日を祝った。
その後はしばしトークタイム。今年デビュー20周年を迎える小野田にとって「何も仕事をしていない誕生日は初めて」だったという。本来であれば今頃『ミス・サイゴン』にクリスとして出演していたはずだったのだが、コロナウイルス感染拡大防止のために『ミス・サイゴン』は全公演中止となってしまった。これに対し小野田は「中止はもちろん残念だったけれど、中途半端なものを届けるよりはちゃんと準備をして届けたいと思うんです。僕たちもお客様もベストな状態で、観る方もやる方も大胆にやれるときにやりたい。今回の出来事によって、次に向けての覚悟が生まれました」と力強く語った。
ここで「りゅうちゃん、お誕生日おめでとう!」とゲストの唯月ふうかが登場。小野田へのバースデープレゼントを手に、淡いピンクの華やかなワンピース姿でお祝いに駆けつけた。

二人の出会いは2014年の『アリス・イン・ワンダーランド』。当時は小野田23歳、唯月17歳という若さだったというから驚きだ。終始笑いの絶えないやりとりから、まるで兄妹のように仲がいいことが伝わってくる。そんな二人が歌ったのは、「愛していれば分かり合える」(『モーツァルト!』より)。これまでの共演作品でデュエットする機会はなかったようだが、ここで念願のデュエットが実現した。うっとりするような甘いメロディに小野田と唯月の歌声が重なり合い、美しいハーモニーを生み出していた。

気付くとライブは終盤に。あえて曲名は明かさず、2曲続けて小野田のソロが披露された。1曲目の前奏が流れたとき、選曲の意外性に驚いた人は多いのではないだろうか。小野田が選んだのは「愛と死の輪舞」(『エリザベート』より)。トートという役は、過去に彼が演じてきた役柄にはなかったタイプだ。小野田のなめらかで心地良い低音が、じんわりと胸に染み渡った。バースデーライブの最後を締めくくった曲は「Why God Why?」(『ミス・サイゴン』より)。きっと、中止となってしまった『ミス・サイゴン』に想いを馳せながら歌ったに違いない。
全ての歌唱を終えたあとに待っていたのはサプライズタイム! 小野田と共演経験のある駒田一と屋比久知奈からのビデオメッセージ、さらに司会の岩村からバースデーケーキが贈られ、29歳のバースデーライブは幕を閉じた。
小野田龍之介 独占インタビュー
ーーバースデーライブお疲れ様でした! 今回が初の配信ライブということでしたが、率直な感想を聞かせてください。
歌う環境が普段とは違った配信イベント用のものだったこともあって、めちゃくちゃ緊張しました(笑)。今後世の中がどういう風になるかはわからないけれど、徐々にいろんなものが動き出して緩和されてきているのは事実なので、少しずつ目の前にお客様がいてくれたらありがたいなあと思います。
ーー本日29歳になられましたが、今年でデビュー20周年でもあるという事実に驚かされました。11月に20周年記念コンサートも控えているようですが、こちらはどんな想いを込めて開催されるのでしょうか?
とにかく愛と感謝に包まれた20年だったんです。演劇、ミュージカル、エンターテインメント、すべてを僕は愛しているから、どんなことがあっても子どものときから続けてくることができました。これまでに関わったすべての作品、スタッフ、キャスト、お客様に対する感謝の想いを胸に20周年のコンサートを務めます。バンバン歌って「ありがとう」を伝えるアニバーサリーにしたいですね。自分が出演してきた作品の楽曲はもちろん、他にも僕が関わった作曲家の曲や、作品の中で歌ったことがない曲も含めてやりたいです。ゲストの方々とのコラボもあるので、お楽しみに!
ーーそれでは最後の質問です。これからどんな俳優を目指していきたいと考えていらっしゃいますか?
24〜25歳のときに一歩大人の俳優の仲間入りといいますか、任せられる役がガラッと大きく変わった年があったんです。そこから4、5年が経ち、今年20周年を迎える。若いときからいろんなことをやってきて、そのときはそのときにしかできなかった味があるのだろうけれど、これからは自分の人生がもっと滲み出るような俳優でいたいです。
例えばシラノ・ド・ベルジュラックや『生きる』の渡辺勘治。そしてその役を演じられている鹿賀丈史さんや市村正親さん。そんな男性が惚れるような役や俳優にものすごく憧れているんです。大人の俳優になれるような歩み方をしていきたいので、一つでも多くの役や色の違う役に出会いたいなと思います。大人になったときに、小野田が出てくると「お!」と湧いてくれるような俳優になりたい。キラキラとした主人公よりも、キュッとその場が締まるような男っぽい感じを目指していきたいですね。
【セットリスト】
1. 僕の願い 『ノートルダムの鐘』より
2. 愛せぬならば 『美女と野獣』より
3. 愛していれば分かり合える 『モーツァルト!』より
4. 愛と死の輪舞 『エリザベート』より
5. Why God Why?『ミス・サイゴン』より

取材・文・写真 = 松村蘭(らんねえ)

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