ももいろクローバーZ・佐々木彩夏、
単独無観客配信ライブ『A-CHANNEL』
の裏側を演出・佐々木敦規氏が語る

7月12日(日)都内某所にて、ももいろクローバーZの“あーりん”こと、佐々木彩夏が無観客で実施した単独生配信ライブ『A-CHANNEL』が、動画配信サイトGYAO!にて見逃し配信されている。このライブは、横浜アリーナで開催予定だったソロコンサート『AYAKA NATION2020』が新型コロナウィルス感染拡大予防のため公演中止となり、その代わりとして「ファンに喜んでもらえることを」という思いで企画された。
「あーりんの誕生から幼稚園児、中学生、高校生と成長して大人になるまで」をコンセプトに、会場内に設けられたいくつものステージを縦横無尽に走り抜け、キュートな園児服やセーラー服、ガーリーなドレスなど数々の早替えもしながら、様々な表情をファンに届け、エンターテインメントたっぷりに創り上げた。「あーりん誕生~成長ストーリー」は、あーりん本人がこの配信ライブのために新たに考えたテーマ。もともと横浜アリーナでのライブのために計画していた演出とは全く違うものだという。
「横アリでやろうとしていたことを配信ライブでやるかどうか、あーりんもとっても悩んでいましたが、バッサリやめて「新しいコンセプトで行く」と本人が決意。そして、この企画を提案してくれました」そう裏側を明かすのは、あーりんの構想を実現すべく、演出をサポートしたフィルムデザインワークスの佐々木敦規氏。佐々木氏は、フジテレビを中心に、バラエティー、K-1やプロレスなど格闘技から料理番組まで、幅広くテレビ番組で演出をつとめ、ももクロが出演した番組の演出を含め、ももクロのライブ演出も多数手掛けてきた人物だ。
■配信ライブだからこそ「テレビマン」の発想力を発揮
佐々木彩夏
「横浜アリーナでのライブが中止になり、無観客で何をするか、というところからのスタートでした。“ライブ”をするのか、“ショー”にするのか。あーりんとじっくり話し合い、「ショーを創ろう」ということになりました。ももいろクローバーZの一番のエンターテイナーは佐々木彩夏。そのショーマンとしての資質を最大限に魅せるショーにしたいと考えました」という佐々木氏。これまでのテレビ番組プロデューサーとしての経歴がこの配信ライブで生きたと明かす。
「僕はもともとテレビの世界で生きてきたので、フレームの中の世界を作ることが得意です。限られた場所でもいろんな空間を使って、画面の中にどんなことを詰め込んでいくかを考えました」 こうして、豪華な音楽番組のようなエンターテインメント「A-CHANNEL」の世界ができ上がっていった。佐々木氏は「ライブで得た知識と、もともとの引き出しにあった経験がうまく合わさったなと思いますね」と振り返る。
■生配信で“AR”に初挑戦
AR
佐々木氏にとっても初の試みであり、ファンに大きな驚きを与えたのは、“AR技術”を使った演出だ。“AR”とは「拡張現実=Augmented Reality」の略で、カメラで映す現実世界をベースに、3DCGなど、本来そこにはない画像や映像を加えて見せる技術だ。「キューティーハニー」では、画面いっぱいに3Dの真っ赤なハートが躍動し、「空でも虹でも星でもない」では、本来は見えるはずのない空に、星や虹が浮かび、さらにはももクロの過去を振り返るVTRも映し出した。ステージ上でのライブでは不可能な、「配信」だからこそできた演出だ。その仕掛けに「今は会えない時期でも、同じ空でつながっている」というメッセージが伝わり、ファンからは「涙腺が崩壊した」「あーりんの想いがすごく伝わってくる」など感動のコメントが相次いだ。
実はこのARは、位置情報が大事なポイントになっており、あーりんの立ち位置が少しずれただけで、想定していたCGが出なくなってしまう。やり直しができない生配信で、果たしてうまくいくのか…リハーサルが終わったあともギリギリまで最終調整が続いていた。佐々木氏は「ARは初めての試みで、どうなることかとドキドキしていましたが、結果的にスタッフが最後まで粘って、素晴らしいものを作ってくれました」と、初挑戦だったAR演出の成功に胸をなでおろした。
■「ピンチをチャンスに変えることができた」
ライブではアンコールも含め全20曲を披露。約2時間の壮大なエンターテインメントに仕上がった。横浜アリーナ公演の中止を受けて、急遽企画変更を余儀なくされた今回の配信ライブだったが、佐々木氏は「今回のような経験・機会はなかなか無いことですし、ピンチではありましたが、チャンスに変えるきっかけになりました」と笑顔で振り返った。
佐々木彩夏ソロライブ「A-CANNEL」は、動画配信サイトGYAO!にて8月28日(金)23:59まで配信されている。

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