東出昌大、昆夏美、山路和弘が人類の
歴史を紐解く壮大な叙事詩に挑戦 作
・演出 谷賢一による『人類史』の公
演情報が解禁

2020年10月に上演が発表されていた、KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『人類史』の出演者、公演情報が解禁となった。
2021年1月に開館10周年を迎えるKAAT 神奈川芸術劇場が新たにおくるのは、劇作家・演出家の谷賢一による、誰も想像しえない壮大な舞台表現作品。
2019年、福島と原発の歴史を問い直した『福島三部作』で社会問題に鋭く切り込み、岸田國士戯曲賞・鶴屋南北戯曲賞をダブル受賞した谷が次に挑戦するのは、人類の歴史。人類が、他の人類種を根絶やしにし、力の強い他の生物を押しのけてこの地球の頂点に君臨できたのはなぜか? その謎をホモ・サピエンスだけが持つ「虚構を信じる」という特殊な能力から読み解いたユニークな学説に着目し、言葉、身体表現、音楽が混然一体となった演劇ならではのアプローチで人類史を描き、スケールの大きい舞台作品の実現を目指す。
谷は、芸術監督・白井晃が次代を担う才能として信頼を寄せ、『Lost Memory Theatre(14)』(構成・演出:白井晃)『ペール・ギュント(15)』(構成・演出:白井晃)『わたしは真悟(16)』(演出協力:白井晃)での台本担当や、自身のカンパニー<DULL-COLORED POP>での作品上演などKAATとは関わりが深く、ホール初演出となった『三文オペラ』では、観客参加型のユニークな演出で客席を熱狂させた。今回は、様々な学説を題材に、人類の歴史を描く谷のオリジナル作品で、言葉、身体表現、音楽が融合した新たな表現の可能性に挑む。
そんな野心に満ちた企てに賛同したのが、作曲を担当する志摩遼平(ドレスコーズ)。『三文オペラ』で意気投合した最強コンビが壮大な世界観を表現。また音楽と並んで作品の重要な要素となる振付には、<バットシェバ舞踊団><インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック・ダンスカンパニー>などでダンサーとして活躍後、振付家としても精力的に活動しているエラ・ホチルド。日本でも森山未來とのコラボレーション(『JUDAS, CHRIST WITH SOY ユダ、キリスト ウィズ ソイ~太宰治「駈込み訴え」より~』など、数々の話題作にクリエーション参加しているエラがKAATに初登場する。
物語の中心となる若い男・若い女・老人を演じる三人は、東出昌大、昆夏美、山路和弘。東出が、10万年の時間経過の中で様々に移り変わっていくキャラクターを演じわけ、その存在感を活かし物語を牽引する。昆は、今回、演劇作品に本格的に挑戦、新たな魅力を開花させる。そして山路は、谷からの信頼も厚く、目まぐるしく展開していく物語での重しとなって舞台を引き締める。
その他、演劇と身体表現を融合させる試みを体現する重要な役割は、谷とエラがオーディションで選んだ16名の俳優・ダンサー達が担う。
本公演は、10月23日(金)~11月3日(火・祝)KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>にて上演される。
『人類史』メインビジュアル
作・演出 谷賢一 コメント
怒涛のように、濁流のように通り過ぎる日常を一時停止して、人間について考える。人生について考える。
それこそが劇場の意義だ。こうも慌ただしい日々を生きていると考えが及ばないが、「人間とは何だろう?」、そう改めて考えることができる場所が劇場である。劇場は省察の場所であり、哲学の場所であり、祈りの場所だ。
本作『人類史』とは大きく出たが、要は人類がどう成長し、繁栄して来たかを描く一つの成長物語である。なぜ人類は他の生物を圧倒し得たか? どのように文化やコミュニケーションを発展させてきたか?
その変遷をエラ・ホチルドの振付によるダンスと志磨遼平の作曲による音楽、そして演劇で描き出す。日常を一時停止して、考えてみよう。人類とは一体どのようにして、今日ここまで辿り着いたのか?
東出昌大 コメント
初めにお話を伺った際はその壮大なテーマに目を見張りましたが、今は演出の谷さんの向かれている方向を、共に見据えている心持ちです。
視線の先にどのような地平が広がっているのか、今から稽古の日々を心待ちにしています。
昆夏美 コメント
今回このお話をいただいた時に、我々人類の歴史という、大きなスケールをどのように 1つの作品にまとめるのかと興味と期待が膨らみました。
演劇という表現の自由の可能性を持ってこそ、体現できる部分もあるのではと思います。
難しそうな題材だと思う方もいると思います。
でもまずはそれでいいと思っています。
正直私も人類がどのように進化したのかと深く考えたことがありませんでした。
この舞台で一緒に考えてみませんか?
山路和弘 コメント
人類史……。そりゃ毛皮のパンツにモジャモジャ頭、石の貨幣……etc。思い浮かべるのはその辺りか。ポスターを撮るというので髪は切らない様に心掛け、いざ現場へ。
え? 洋服? それもチョイとおしゃれな……。ハナっから裏切られたこの舞台、稽古場もさぞや気持ち良く裏切ってくれる事だろう。演出家谷賢一。楽しみだ。そしてしばらくひっ込んでろ、腰痛! コロナ!
【物語】
今から約10万年前。まだサルの一種に過ぎなかった人間は、肉食動物に追い回され、両手両足を使って地べたを這い回り、木の実や虫を食べて暮らしていた。それがあるとき二足歩行を始めたことで道具・言語・火などを手に入れ、またたく間に文明を開花させ動物界の頂点に立つ。やがて高度な社会を形成し、ついには科学の力によって宇宙の仕組みにまで到達することになるが、その驚異の発展を支えたのは「想像力」、見えないものを見る力だった……。
物語は、数万年単位で時間を跳躍しながら進んでいき、どの時代・どの場所にも何故か同じ顔・姿をした「若い男」「若い女」「老人」が登場する。それらは遠い先祖・子孫の関係のようにも見えるし、生まれ変わりのようにも見える。同じ顔・姿をしたこの三者を中心に 10万年の人類史を駆け抜ける!

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