チョコプラ松尾駿 ドキュメンタル初
参戦で気づいたこと「僕の周りは笑い
に溢れてる!」

Amazon Prime Videoの人気シリーズ『HITOSHI MATSUMOTO Presentsドキュメンタル』のシーズン8が配信中。最新シーズンに初参戦したチョコレートプラネット・松尾駿に、オファーが来たときの感想や参戦前の戦略、現場の雰囲気や収録後に感じたことについて語ってもらった。

――『ドキュメンタル』にどのような印象を持っていましたか?
番組を観たのは出演が決まってからです。とんでもない番組が始まったと思っていたけれど、怖くて観ることができませんでした。何より、自分が出演するなんて想像していなかったので、観ないまま来てしまって。出演が決まって初めて観たのですが「(番組に)出るって言わなきゃよかったな」って思いました。
――松尾さんが感じていた怖さの原因を分析したりしましたか?
いろいろな感情が入り混じっていたというか……。自分がこの場所でちゃんと笑わすことができるのかどうか、考えただけで耐えられなかったです。オフェンスにもディフェンスにも自信がなかったので、とにかく怖くてしょうがなかったです。
――怖いという気持ちがかなり強かったようですが、松本さんから選ばれるというのはどんな気分なのでしょうか?
もちろん、うれしいです。松本さんは神様みたいな存在ですから。でも、選ばれたと聞いた時には「やったー!選ばれたー!」と「しまった。選ばれてしまった」という2つの気持ちが一緒になって襲ってきて。本当に半々ですね、うれしさと怖さが。僕が出れるような番組はないし、選ばれるのはガンガン行く感じの人で、僕みたいなタイプではないと思っていたので。
――収録の前後で、うれしさと怖さが半々だった気持ちのバランスに変化はありましたか?
基本的には変わらなかったです。でも怖い気持ちが強くなったら、怖いままで終わってしまうと思い、「とにかくやらなきゃ!」という気持ちに持っていきました。普段飲まないエナジードリンクめっちゃ飲んで、錠剤タイプまでプラスしちゃいました。
――ドリンクの効果はありましたか?
気合は入ったと思います。最初の2時間ぐらい(目を見開いて)ガッという気持ちにはなっていたので。とか言いながら、扉を開けるまでは怖くてしょうがなかったのですけどね(笑)
――気を抜くと怖さが襲って来る感じですね。実際に扉を開けて部屋に入って感じた現場の雰囲気はいかがでしたか?
普段ならカメラマンさんや技術さん、スタッフさんとかがいるけれど、芸人だけがいる部屋。それを松本さんが観ていると思ったら、想像しただけでも怖くてやばいって思ってしまう。ふとそんなことを考えないように意識しました。いつもは、嘘でも笑ってくれる人がいるけれど、そういう人が全くいない空間。普段の収録は、すげー恵まれている環境なんだなって思いました。
(c) 2020 YD Creation
――事前に参加メンバーが誰だかわからない中、どんな戦略を立てたのでしょうか?
自分が持っているモノマネの道具やコントのキャラクターの衣装、何に使えるかわからないような派手めな服、持てる限り持って行きました。最初はいつも通りIKKOさんで始まってと戦略は考えていたのですが、予定通りには行かないものです。流れや反応を考えすぎずに、とにかく出し切っておけばよかったなって思っています。
――衣装以外に小道具などで仕込んだものはありましたか?
わざわざお願いして準備した、割れるビール瓶6本。カバンの中を半分以上占拠していたのに1本も使わず、そのまま持って帰りました……。
――メンバーの予想などはしていましたか?
しなかったです。僕は、あの人が来たらこうしようという攻め方ができないタイプ。なので、誰が来ても自分の持っている笑いをぶつけて、それを誰かが笑ってくれればいいと思っていました。実際、みんなの顔をみたときにも、対策を練ろうなんて余裕は出て来ませんでした。
――優勝経験のある野性爆弾のくっきー!さんとの対戦はいかがでしたか?
なんでこんなことを考えられるのかなというオンパレードでした。おもしろかったのはもちろんですが、すごいなって感心しちゃう部分が大きかったです。僕よりはるかに忙しい人なのに、なんでこんなに手の込んだものを作ってくるのだろうって思いました。気合の入れ方が違うと思ったし、もっと下準備をしなくちゃダメだと思いました。くっきー!さんの番組に対する姿勢を見て、真面目な人だなという印象を持ちました。
――芸人だけの空間で芸人として芸人を笑わせることは、やっぱり難しいのでしょうか? 楽しさを感じた部分はありましたか?
普段は、相手がやっているときは笑ってあげるし、自分がやっているときも笑ってもらう。そういう関係性が成り立っているのがお笑いの現場だったりします。もちろん実際におもしろいから笑うんですけれど(笑)。でも、この番組ではその関係性が崩壊している。相手が笑わそうとしても笑わない。ふと、普段この人は、僕のやってることをおもしろいと思っていないんじゃないかと変な怖さを感じたりもしました。でも何時間か経って来たら、楽しいって感じる時間もありました。もちろん敵同士なんだけど、番組をおもしろくするという一体感があって。まあ、多分、頭おかしくなってハイになっていたんだと思います。あ、でも基本的には楽しくない時間の方が多かったです(笑)。
(c) 2020 YD Creation
――『ドキュメンタル』は人気シリーズとなり海外版(LOL:Last One Laughing )も製作・配信されていますが、松尾さんのお笑いはどの国と相性がいいと思いますか?
緻密な笑いではないので、なんとなくですけど……、暖かい国に合っていると思います。
――暖かいというのは、人がですか、それとも気候がですか?
気候ですね。タイとか合う気がします。海外の人が観たらどういう反応するのか、今、気になり始めました(笑)。
――アメリカでドーンと受けてビッグになりたいみたいな野望はありますか?
この番組にも出れると思ってなかったタイプですよ。そういう野望はないですね。コンビでもネタを考えるほうじゃないし、プレーヤーとしてやっているので。でも、これを機会に暖かい国で人気が出たら、行きたいですね。
――行ってみたいかどうかでウケたい国、決めていたのですね(笑)。もし、寒い国で人気が出たらどうしますか?
そのときは考えます。でも、できれば暖かい国でお願いします。
――番組を通して、松尾さんの笑いのツボだったのはどなたですか?
庄司さんとチャンス大城さんです。チャンスさんは、部屋に入って来た時点でもうやばかったです。顔というか佇まいというか、全部がおもしろくて。もともとすごくおもしろいと思っていたけれど、笑わせているときだけでなく、誰かが笑わせているところを見ているチャンスさんとか、更衣室で一準備しているチャンスさんとか、どの瞬間もおもしろすぎて、関係ないところで笑いそうになるのを必死に堪えていました。
(c) 2020 YD Creation
――笑いを堪える方法は?
口角が上がったら終わりだと思うので、ずっと唇を噛んでいました。目を見開いて唇を噛む、ずっとそんな顔をしていました。
――「おもしろいって何だろう」という実験で始まった番組ですが、実際に参戦して、松尾さんが見つけた答えはありますか?
おもしろいを我慢するって、こんなに大変なんだと思いました。何気ない会話でも結構笑っているんだなって。普段、どれだけ周りに笑いがある生活を送っているのかということに気づかされました。
――実際に参戦して、どういう芸人さんが番組に向いていると思いましたか?
いい意味でも悪い意味でも空気を読まない人が強いと思いました。とにかく周りを気にしないでいける人が勝てる気がします。僕の場合、ありもしない空気を読んで、いくべきか、いかないほうがいいのか考えて、勝手にビビったりして。もっと準備をすればよかった、もっと攻めればよかったと反省しています。
――もし、松尾さんが推薦枠をもらえるとしたら、番組に推したい人はいますか?
とにかく明るい安村さんです。僕が思う、今、一番おもしろい芸人さんは安村さんなので。安村さんが出ているところを観て、笑いたいです。
――また参戦したいですか?
もちろんです。リベンジしたいです。鉄のハートを持つこと、しっかりと準備することが大事とわかったので、ドンと構えて挑みたいです。
――シーズン8との違いを楽しみにしています!
いやいや。そんなにハードルをあげないでください(笑)
取材・文:タナカシノブ

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