コラム【音は鼓膜を震わせ、音楽は心
を震わせる】#09 松任谷由実「ずっと
そばに」のやわらかいメロディと刺激
的な歌詞

エンターテイナーを夢見るしがない50代のマンモス☆南が、レコード、カセットテープ、CD、MD、ネット配信と、音楽メディアは時代と共に変われど、歌が人の心を動かすことに変わりはない、という想いについて語ります。

松任谷由実「ずっとそばに」のやわらか
いメロディと刺激的な歌詞

「人は勝手ね 淋しいからよ」

1983年、高校1年生だった頃、原田知世のファンだった兄が、「時をかける少女」のレコードをよく聴いていて、そのB面が「ずっとそばに」という曲だった。

「時をかける少女」は、同名の映画(もちろん原田知世主演)の主題歌で、ユーミンこと松任谷由実の書き下ろし。一方の「ずっとそばに」は、同年にリリースされたユーミンのアルバム曲からカバーしたもの。(「時をかけて行くわ」という歌詞があったのでフィーチャーされたとか?)

ともあれ、私は原田知世バージョンでこの曲を何度も聴いていたのだが、とてもやわらかいメロディラインが心地よいと思っていた。

後に、ユーミンのオリジナルバージョンを聴いたときに、ユーミンならではの個性的な声と共に印象に残ったのが、冒頭に記載した、2コーラス目の頭の歌詞。

うっかりするとスルーしてしまいそうなこの一行に何も言い返せないような、黙って頷かざるを得ないような、圧倒的で刺激的な教訓を頂いた気分になった。

生きてきた中で、人は勝手だなぁと思ったことは幾度となくある。
その理由が全て淋しさかどうかはわからない。
ただ、淋しいと、人は勝手になるのかもしれない。

後年、ユーミンバージョンはアニメーション映画「Coo 遠い海から来たクー」の主題歌に起用された。

この歌の歌詞を読んでみると、恋愛とも青春とも、若いとも大人とも限定しない、その分、聴き手の想像力やイメージを広げてくれる気がする。まさに海のように雄大なものの中に包まれているような。

だから、淋しいなんて思わなくていいんだと思う。
マンモス☆南
プロデューサー/フォトグラフィック・オーガナイザー
1967年9月12日 神奈川県出身
広告代理店、映画制作・宣伝などの業務を経験した後、イベント企画・運営会社「合同会社グラスタ」を設立。女性アイドルの撮影会やネット番組、フットサルチームのプロデュースなどを行う傍ら、カメラマンとして写真集やブロマイドの撮影にも取り組む。

好きなミュージシャンは、小田和正Mr.Children、大瀧詠一、杉真理織田哲郎など。
【グラ☆スタ!今月の推しメン】
天野麻菜(あまのまな)
1991年10月14日生。大阪府出身。女優、モデル、タレント、ボクシングのラウンドガールなど様々なジャンルで活躍中。ビールが大好き過ぎて、毎日ビールを飲む動画「ビール女子。」をインスタグラムで2,500日以上継続中です。人懐っこい笑顔と元気なトーク、そしてスタイル抜群でフォトジェニックな姿が魅力です。

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